シスコの真実 新マーケットの魔術師 [新・家族論]親が反対しても、子供はやる 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義
藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 中華連邦 [図説]ベンチャー株投資の実践ノウハウ [図説]ベンチャー株市場のすべて ボンド・キング ビル・グロスと楽天<日経ビジネス(2003.2.10)>


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No.168 ★★☆ 2003/02/09 Sun  [図説]ベンチャー株投資の実践ノウハウ
 出縄良人 PHP研究所 2000/08/31

[図説]ベンチャー株投資の実践ノウハウ  出縄良人 PHP研究所 成長企業を見抜くポイント

著者は、ベンチャー企業への投資を考える際にどんな点を考慮すべきか詳細に述べています。

著者について簡単にご紹介しましょう。

出縄良人(でなわ よしと)氏は、ディー・ブレイン証券会長兼CEOで公認会計士でもあります。
中堅中小企業、ベンチャー企業の資金調達支援を専門とするディー・ブレイン証券(株)を設立しました。未公開株式市場「VIMEX(ヴァイメックス)」を創設し、未公開企業の証券会社を通じた公募増資に道を開きました。(【著者紹介】の要約)

このような経歴の持ち主ですので、本書の書き手として最も相応しい人だと思います。

本書は、ベンチャー企業へ投資する側(投資家)から見て、どのような点に着目し投資すべきかが中心に書かれています。
しかし、見方を変えますと、投資してもらう側であるベンチャー企業がリスク情報等のディスクロージャーを通じて、より多くの資金を調達(直接金融)する場合のノウハウを知ることができます。

ベンチャー企業には、アイデアや意欲があっても担保となる不動産等がないために、銀行から融資(間接金融)が得られないケースが多くあると思われます。

そうしたベンチャー企業の公募増資に道を開いたのがグリーンシート市場(店頭取扱未公開株式市場)であり、VIMEX(ヴァイメックス)です。

これらのベンチャー市場が成立する条件は何でしょうか。著者は次のように5つの条件を挙げています。
<第1に、成長性が高い銘柄が選別されているかどうかだ。(中略)
 第2は、企業が成長することによって、企業の価値評価である時価総額が成長できることだ。(中略)
 第3に、個人投資家でも分散投資しやすいように、一株当たりの株価も十分に低いこと。(中略)
 第4には、株式の流動性だ。(中略)
 第5は、ディスクロージャー。これはきわめて重要である>

ディスクロージャーがきわめて重要な理由として、<特に内部管理体制が不十分なベンチャー企業については、継続してディスクローズが行なわれる体制が維持できるかどうかがポイントとなる>からです。

では、グリーンシート市場に登録するための条件はどのようなものでしょうか。
<最低要件として「会社内容説明書」と呼ばれるディスクローズ書類を一年に一度作成することが必要だ>

しかし、ディー・ブレイン証券などはこれでは投資家に対するディスクロージャーが不十分であるとして、<登録企業には四半期報告書やタイムリーディスクロージャー(適時情報開示)などのディスクロージャーを独自に義務付けている>そうです。

【成長企業を見抜くコツ】
ベンチャー企業には、経営基盤が脆弱(運転資金不足)なために、公募増資をしたり、グリーンシート市場などで株式が店頭取扱されたり、あるいは店頭公開されてから倒産するケースもあります。

そこで、ベンチャー企業のどのような点に着目したらよいか、著者は次のように指摘しています。(要約)
<1 マーケットの規模と成長性(対象としているマーケットの一定のニーズを持つ顧客群を把握する)
 2 利益の源泉(現在の収益構造と将来の想定される収益構造を考える)
 3会社の強さ(コアコンピタンス)(その会社が何に強い会社か)
 4 マーケティングストラテジー(どう事業を拡大していくか)
 5 研究開発活動(今後の経営資源の強化)>

つまり、現状を把握し、将来も成長性を持続できるビジネスモデルを構築できるかどうかということではないでしょうか。

先ほどお話しましたように、ベンチャー企業にはリスクがつきものです。ベンチャー企業が公募増資を行なおうとする場合には、「目論見書」というリスク情報を詳細に記述し、投資家に不十分なディスクロージャーによって損失を与えないことが義務付けられています。
十分なディスクロージャーを大前提に投資家は自己責任で投資することになります。
では、そのリスク情報とは具体的にはどのようなものを指すのか見ていくことにしましょう。
リスク情報は、投資家の投資リスクを記載することが基本だ。事業上のリスクは最も大きな投資リスクになる

そして、リスクとしては<投資価値リスク(投資先が倒産すれば投資価値はゼロ)と流動性リスク(投資が資金化しやすいかどうか)の二種類ある

最後に、「ベンチャー支援実務研究会」について触れておきます。
「ベンチャー支援実務研究会」は、(株)ディー・ブレイン(ベンチャー企業の成長支援コンサルティングを主な業務としている会社)が組織したもので、全国の公認会計士・税理士・コンサルタント200名を擁しているそうです。この200名のうち、120名が公認会計士で、この中で地域の中核となる公認会計士が札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡のディー・ブレインの地域会社の社長を務めているそうです。(要約)

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