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| No.182 | ★★★ | 2003/06/08 Sun |
MBAビジネスプラン 株式会社グロービス ダイヤモンド社 1998/03/12 |
ビジネスプラン(事業計画書)本書は、株式会社グロービスによるMBAシリーズの1冊です。ダイヤモンド社の自信作といえましょう。 最初に、ビジネスプランの定義を見ておきましょう。 <ビジネスプランとは、これから始めようと考えている事業(あるいは始まって間もない事業)に関し、基本的なアウトラインを体系的にまとめた文書のことである。言葉を換えれば事業の将来の青写真である> 次に、ビジネスプランの目的を確認しておきましょう。以下のように3つに集約されるそうです。 <■投資家や銀行、あるいは自社の経営陣に提示することにより、新事業に必要とされる経営資源、特に資金の調達を行う ■実際に事業を始める前に事業計画をもう一度見直し、必要があれば修正を行うためのたたき台とする。あるいは、実際に事業が立ち上がった後に、予定どおり事業が進展しているかをレビューするたたき台とする ■売り手、あるいは買い手といった、取引先と商売を行ううえでの営業用のツールとする> ビネスプランの定義と目的を確認したところで、本題に入っていくことにしましょう。 ビジネスプランに欠かせないポイントとはビジョンであると指摘しています。そのビジョンについての説明をみてみましょう。 <ビジョンとは「創業者や経営者が考える理想の企業の姿」であり、平たく言えば「将来的にどんな会社にしたいか」を言葉で表したものである。長期の事業目標と言い換えてもいいだろう> 「企業の将来像」と言い換えることもできるでしょう。 では、なぜビジョンが必要なのでしょうか? 本書では大きく分けて2つあると述べています。 <1つめの理由は、ビジョンを作ることによって、これから具体的にどのような事業を展開していこうとするのかをはっきりさせることができる、ということだ。(中略)2つめの理由は、ビジョンを示すことによってステークホルダー(企業に何らかの形で関わる利害関係者)を引きつけることができる、ということである> ステークホルダーについて簡単に見ておきましょう。 本書では4種類のステークホルダーを上げています。 社員 顧客 取引先 投資家/銀行/株主 ステークホルダーに関連した以下の記述は重要です。 <ビジョンはステークホルダーに浸透させ、共有してこそ有効に機能する。いくら良いビジョンを描いたとしても、ステークホルダーに浸透していなければ、ビジョンの実現に向けて彼らの力が結集されない> 本書は著者である、株式会社グロービスが自らの会社経営において実践してきたことがベースになっているため、非常に実戦的な内容に仕上がっています。 「まえがき」には次のように書かれています。少し長くなりますが、お読みください。 <グロービス自身、今回の「ビジネスプラン」というテーマについては深い思い入れがある。第1に、グロービスは1992年にスタートした若い会社であり、実際にビジネスプランを作成し事業をスタートさせてからまだ間がない。本書に盛り込まれた内容は、まさに我々が考え実行していることでもある。また、初期から運営しているマネジメント・スクール事業、企業研修事業、情報・出版事業に加え、96年にはベンチャー・キャピタル事業、97年にはアセスメント・アンド・キャリア・サービス事業を本格的に開始するなど、我々自身、常に新しい事業開発に挑戦し続けている。第2に、上記のとおり、96年ベンチャー・キャピタル事業を開始し、「グロービス・ビジネス創造ファンド」を創設した。アーリーステージでの投資に重点を置き、資金の提供のみならず、我々の持つ経営ノウハウおよびネットワークを駆使したインキュベーション(企業育成)により、投資企業を「ヒト」「カネ」「経営ノウハウ」の面から総合的に支援することがその目的である。事業開始以来、数多くの企業や起業家の方からビジネスプランが送られてきており、すでにアーリーステージの案件を中心に投資を行っている。今後、より多くの優良案件に積極的に関与することで、我が国のビジネス界に新しい息吹を吹き込んでいきたい> 勤務先でもメインバンクからグロービスを紹介され、資金面での支援を要請しているところです。 |
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