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| No.196 | ★★★ | 2003/11/16 Sun |
もっとあなたの会社が90日で儲かる! 神田昌典 フォレスト出版 2000/06/29 |
感情マーケティングでお客をトリコにする「実践マーケッター」による“実践的なマーケティング”の本です。 この本の特徴は、サブタイトルにあるように「感情マーケティング」という概念を使って説明し、大きな成果を上げていることです。単なる理論だけの本ではありません。 神田昌典氏自身が、会社経営を通じて感情マーケティングを実践し、現在では3800社以上の中小企業を顧客に持ち、コンサルティング業務を行なっているそうです。 では、その「感情マーケティング」とは一体どのようなものなのでしょうか? 著者は次のように説明しています。 <感情マーケティングを、一言で説明すると、お客の感情(エモーション)を、あなたの味方につけるということだ。上記の説明は、私たちの購買プロセスを実に的確に表現しているのではないでしょうか? 「人間は感情の動物である」ということを認識すれば、納得できることでしょう。 著者は次のようにも述べています。 <成功者に共通するのは、成功した以上の、失敗をしていることだよね。失敗をベースに、仮説と検証をしていって、それで、自分なりの仕組みを作っていった>今まで著者の言葉を2回引用しましたが、何かお気づきの点はありませんか?そうです。文章が話し言葉で書かれていることです。(読者である)「あなた」に語りかけているように書いているのです。あなたとコミュニケーションをとりたいと考えているからです。理屈ではなく、感情に訴えかけているのです。あなたとの距離をできるだけ縮めたいと考えているからです。 <話し言葉で書く。するとお客のほうから、親近感をもってくれる>こんなことも書いています。 <行動しなけりゃ、何も変わらない。逆に、行動をとれば、その働きかけに対して、必ず反作用が起こる。作用しながら、反作用がないってことはあり得ない。物理の法則だよ。あなたが行動すれば、必ずそれに見合う結果が出る>著者がこの本の中で言いたかったことは、次のことではないかと確信しました。 <ビジネスで、最も重要なこと? それは、お客を獲得することである>なぜなら、著者は1998年に株式会社アルマックを設立し、3800社以上の中小企業を顧客に持ち、「顧客獲得実践会」を主宰しているからです。 誤解を恐れずに言いますと、今までのマーケティングの本は、「お客は目の前にいる」という前提で論を進めているように思います。 ところが、「集客がまず最初である」ということが、この本が他の多くのマーケティングの本と一線を画している点であると思います。 では、お客を獲得するためには具体的にどのようにしたらよいかということですが、著者は「感情マーケティングを実践するための、5大ポイント」を上げ、次のように説明しています。 <ポイント1 客が来なけりゃ、会社は潰れる。いかなるビジネスも、継続的に新規顧客を集めないと潰れる。この原則は、屋台のラーメン屋でも、トヨタやソニーでも変わらない。(中略)もう少し詳しい説明が必要でしょう。 まず、顧客には@見込客、A既存客、Bリピート客の3種類があり、対応の仕方が異なるという点です。 <とにかくまず第一に見込客。3種類の客のうち、すべての集客の入り口になっているのが見込客。見込客が増えないと、既存客は増えない。既存客が増えないと、リピート客は増えない。ということは、見込客が継続的に増えないと、必ず会社は行き詰る> <見込客を、「俺の目の前に引っ張ってくる」スキルは広告宣伝。この広告宣伝がうまくいくと、集客の上で、最大の武器になる>売れる広告と売れない広告の違いは何か? <売れない広告とはどういうものかといえば、「イメージ広告」ってやつ。まぁ、新聞、雑誌等を見れば。ほとんどはこのイメージ広告。キレイな写真を使って、商品紹介、価格は小さく、しかも連絡先も小さい。これが特徴。新聞・雑誌の中身はイメージ広告で溢れている。(中略)レスポンス広告によく使われる言葉があるそうです。 <「無料」「限定」「いまなら」「いますぐ」「お申し込みは、カンタン」という言葉は、レスポンス広告にはなくてはならないものになっている。それは、そういう言葉を使うことによって、反応が伸びるということが検証されているからである>広告は、顧客を獲得するために不可欠のものであるということがわかります。 ニーズ・ウォンツ分析法については次のように説明しています。 <ニーズ・ウォンツ分析法とは何か? 一言で言えば、買ってもらうためには、お客のニーズ(必要性)だけじゃなくて、ウォンツ(欲求)も満たさないとダメ、ってこと>ビジネスの捉え方によって、勝者と敗者に2分されると言えるかもしれません。 <ビジネスとは、掛け算だってことを認識しないといけない。結局、一つでもゼロがあれば全体がゼロになるということです。 いままで小難しい理論のマーケティングの本と奮闘してきたあなたには、軽い本と思われるかもしれません。しかし、人間の本質に根ざした購買動機を刺激するにはエモーショナル・マーケティング=感情マーケティングというコンセプトが大いに役に立つということが理解できることでしょう。 なにせ、著者は3800社以上の中小企業をクライアントに持ち、日々成果を上げているからです。 巻末には、本書のノウハウによって業績を上げた339社が掲載されています。成功事例が短い文章で述べられています。 |
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