年収3000万円以上をめざすアナタのための成功哲学
数日前、たまたま『JQ(Japanese Quotient』という番組をテレビで観ました。「日本人度=JQ」を測るという趣旨の番組でした。
一般視聴者1000人を東京ビッグサイトに招待し、日本人度を測る質問をこの人たちにぶつけ、回答率の最も高いものを日本人の回答とするというものでした。
この番組のパネラーの一人が本書の著者関口房朗氏でした。
著者を見た目だけで判断すると本書の内容を誤解することになります。タイトルが『金持学』だから「きわもの」と先入観で判断するとすぐに勘違いと気づきます。よく読むと「ものごとの本質」を捉え、基本に徹した成功哲学を披露しています。
「はじめに」で貧しさについて次のように書いています。
<私は貧困や節約を否定しているのではない。私が否定しているのは、適当な言い訳を並べて夢を諦めてしまう「心の貧しさ」だ。スポーツの世界に目を向けるといい。今日明日の生活にも困っているような国の人々には、大きな夢と野望があり、ハングリー精神がある。だからこそ彼らは強くて美しいのだし夢に向かって過酷なトレーニングを続けられるのだ。彼らの心は決して貧しくない。私にしたって、戦中から戦後の混乱期に生まれ、決して裕福とはいえない家で八人兄弟の末弟として育った。節約の大切さは、身にしみて知っている。大人になってからも、何度も会社を倒産させ、子どもの月謝さえ滞納するような時代だってあった。しかし、私がここまで来れたのは、私自身に夢があり、また日本全体に夢と活気があったからだ。夢や目標をともなわない節約など、何の意味もない。>
「はじめに」でお金については次のように書いています。
<お金への欲望をタブー視してはいけない。お金とは物欲を満たすだけのものではない。人の心を豊潤にし、健やかに成長させてくれるものでもあるのだ。>
いかがですか?実践し成功した人の言葉には重みがあるでしょう?著者は読者にエールを送っています。私も元気になりました。
<夢さえ持ち続ければ、成功はついてくる。金を正しく使い続ければ、人格だってついてくる。デフレ・マインドさえ克服できれば、必ず日本は元気になる。>
関口房朗氏のスタンスはこうです。
<基本的に、私は金を使うのが好きなのだ。使ってこそ金、稼いでこそ男。これが私の信条である。>
<現状に満足した人間は、必ず中途半端な守りに入る。そしてその先には、転落しか待ってないんや。目標に向かって全力で走り続ける。しかし最後までゴールに到達しない。このパラドックスの中にこそ、本物の成功があるんや。>
「関口流・成功する男の7カ条」をご紹介しましょう。一朝一夕にはできないことばかりです。「オヤジ臭いことを言うな」と言う前に、よく中身を吟味して欲しいと私は願っています。
<第1条 セックスアピールを持て!
第2条 昆虫人間になるな!
第3条 自己投資を惜しむな!
第4条 基礎を積み上げろ!
第5条 常に3年先を読め!
第6条 自己アピール力を磨け!
第7条 夢とロマンを持て!>
簡単に見ていきましょう。
第1条 セックスアピールを持て!
<セックスアピールといっても、何も性的なイヤらしい話ではない。わかりやすく言えば男臭さ、目標に向かって全力疾走する者だけが持つ、男も女をも惚れさすパワーである。(中略)セックスアピールは、表面的なオシャレだけでは獲得できない。仕事からプライベートまで、その人の生きざまそのままが反映される「匂い」なのである。>
第2条 昆虫人間になるな!
<私の言う昆虫人間とは、この歯車としての働きアリのことである。毎朝クソをしてメシを食って会社に出掛ける。会社では上司に与えられた仕事だけをこなし、5時になったらさっさと退社。駅前の赤ちょうちんで同僚と上司の悪口で盛り上がり、ほろ酔い気分で帰宅する。あとは風呂に入ってプロ野球ニュースでも見て寝るだけ。翌朝には、またクソをして・・・・・・。こんな単調な毎日の繰り返しでは、昆虫と何も変わらないではないか。まったく「クソの中身まで毎朝同じとちゃうか?」と疑いたくなってしまうくらいだ。(中略)インターネット時代の現在だからこそ、新聞の情報量を再評価してみるのもいいだろう。ぜひ自分なりのアンテナを張って、変化を求める心を忘れないでほしい。>
第3条 自己投資を惜しむな!
<身銭を切るとはよく言ったもので、自分の懐からお金を出すと言うことは、まさしく身を削る行為である。だからこそ「元を取らなきゃ損やんか!」という強い気持ちが発生するのだ。仕事上のスキルアップから趣味・教養まで、自分を高めるための自己投資が大切なことは、改めて指摘するまでもない。ただし、そのすべてに身銭を切ること。これが私の主張だ。>
第4条 基礎を積み上げろ!
<人間としての基礎とは、何よりもコミュニケーション能力である。携帯でメールする指先のテクニックには長けているが、肝心の会話がうまくいかない。まず、自分の意見をしっかりと主張できない。できたとしても、同世代にしか通じない記号めいたコトバを使い、それで伝えたつもりになっている。冗談じゃない。こっちはさっぱり理解不能や。大学を卒業した20歳過ぎのいい大人が、平気でそんなコトバを使っとる。そして、コミュニケーションが成立していないことにさえ、気づいていないのだ。当然こっちの言うことも理解できんわな。これ、ホンマの話やで?(中略)ビジネスマンである前に、ひとりの人間であること。ぜひ忘れないでいただきたい。>
第5条 常に3年先を読め!
<3年先を読む。すると「自分は3年後にはこうなっているんだ!」という自己確信が湧いてくる。思い込みであっても構わない。ただ、そうした長期的な目標や戦略が見えてくると、自分の中にビシッと1本の軸が通り、目先の問題にブレる必要がなくなるのだ。>
第6条 自己アピール力を磨け!
<日頃から、私は口を酸っぱくして、「自己アピール力」の大切さを語っている。要は。自分の意見をしっかり述べよ、ということだ。起業の組織の中では「提言力」と言い換えてもいいだろう。(中略)出る杭は打たれるなんて言葉で逃げたらアカン。本当の自分はどんなことを考えているのか、どんな価値観を持っているのか。積極的に提言して、他人と熱い議論を交わすことで、そんな「自分の知らなかった自分」まで見えてくるもんや。能ある鷹は爪を隠す?アホか!ホンマに能があるんやったら、さっさと爪を出せ!>
第7条 夢とロマンを持て!
<実現の可能性を考えるのは、先で構わん。まずは大きな夢を持て!話はそこからや。>
いかがでしたか?きわめてオーソドックスなことばかりですよね?この7カ条は特に若い人に贈りたいと思います。
続いて、「関口流・失敗する男の3カ条」もご覧ください。とても参考になりますよ。
<第1条 金に執着しない男
第2条 人を大切にしない男
第3条 失敗を知識化できない男>
第1条 金に執着しない男
<金から目を背けること、それは現実から目を背けることに他ならない。私は金にこだわる。もっと穏やかな言葉を使えば、お金を大切に考える。なぜか。別に金持ちになりたいからではない。お金というものが、現代人にとって最も妥当な価値判断の基準であり、いわば通知表のような存在だからである。>
第2条 人を大切にしない男
<人との出会いだけは大切にしてきたという自負がある。まさしく一期一会の精神で、どんな方々との出会いも軽んじることはなかった。(中略)私は、相手の年齢や肩書きによって態度を変えるようなことはしない。これは若い頃からそうだった。>
第3条 失敗を知識化できない男
<私に言わせれば、一度くらいの失敗は失敗でもなんでもない。大切な経験や。二度続けて失敗しても構わん。それもまた経験や。しかし、三度はアカンで。二度も失敗すれば、およそ原因は見えてくる。原因を追及し、それを改善して知識化することができれば、三度も同じ失敗は繰り返さん。二度と三度の間には、大きな違いがあるんや。(中略)失敗した事実を恥じることなく、その原因について自分なりの答えを出すこと。失敗という貴重な経験を、知識化して自分の財産にできるかどうか、そこにかかっている。>
それぞれが含蓄のある言葉と説明ではないでしょうか?
さて、これからは著者関口房朗氏らしい言葉を抜粋してお届けしましょう。いわば関口流名言集です。存分にご堪能ください。
<現在の地位、名誉、そして財産を、自分はどのようにして手に入れてきたか。これは決して自分一人の力ではない。周囲の人間、ひいては社会全体の助けがあってこそ、手に入れることができたのだ。すなわち、社会から一時的にお預かりした「借りもの」なのである。>
<借りたものは返さなければならない。そして、せっかく返すのなら、明日の日本を背負って立つ若い世代に還元していきたい。私が派手に金を使って、分刻みのスケジュールで働き続ける理由は、こんなところにもあるんや。>
<なくなる寸前まで使う。そうすれば、誰だってまた稼ぐ意欲が湧いてくる。新しい仕事のアイデアも生まれ、新たな目標も出てくるものだ。>
<金持ちになったら間違いなく敵が増える。これはビジネスでもプライベートでも同じだ。擦り寄ってくる連中も増えるが、それ以上に敵が増えることを覚悟しておいてほしい。>
<経営者は企業の広告塔である。これは、私の信念ともいえる考えだ。マイクロソフトから最近の日産まで、元気のいい会社は、ほぼ間違いなく経営者の顔が見える。逆に、経営者の顔が見えない会社は、どこか元気がなかったり、閉鎖的であったりするものだ。これは、自然とそうなっているわけではなく、経営トップに広告塔の意識があるか否かの問題である。>
<リーダーシップとは何か。誤解を承知で言ってしまえば、経営者のリーダーシップとはプロパガンダや。常に威勢のいいこと、元気の出ることを口にして、社員をグイグイ牽引していかなければならない。だからこそ、経営トップは絶対に人前で弱音を吐いてはいけないし、カリスマ性も必要になる。>
<ビジネスはスピードが命だと言われる。その意見には、私も大いに賛成だ。しかし、決断の前には気が遠くなるくらいの熟慮が必要なことも、忘れてはならない。>
<一流に触れずして、一流の人間になることはできない。>
<何でもいいから趣味を持って、それに真剣に取り組んでほしい。そしてできれば、その道を極めていってほしい。そこには、あなたを人間的に豊かにしてくれる何かがあるはずだ。ただし、ひとつだけ注意点がある。趣味には犠牲がつきもの、という現実だ。この言葉が重みを増してくるのは、やはり結婚して家庭を持ってからだろう。>
次に著者関口房朗氏からの元気が出るメッセージです。関口房朗氏の生い立ちを率直に綴っている個所です。
現在、逆境に喘いでいる人々も元気が湧いてくること請け合いです。私も元気になってきました。
<私は崖っぷちに何度も立たされたけど、まだ谷底に落ちたと感じたことはない、ということだ。>
<私は、失敗とは自己責任であり、そこからは自力更生が原則だと思っている。自分の失敗を不況や環境のせいにしてはいけない。そう考えると、もはや「自分の力ではどうにもならない」と思ってしまうからだ。もちろん、現在失業している人の多くは、不況が関係しているだろう。しかし、自分にはまったく責任はなかったのか。たとえ1%であったにせよ、自分にも原因があったのではないか。そうであるなら、まずはその1%を改善することから始めようではないか。それさえできれば、きっと崖っぷちからの脱出はできるはずだ。>
<プラス思考とは、何も考えずにただただ前に進むことではない。自分の足元を見つめ、反省すべきを反省し、改めるべきを改める謙虚さこそが、真のプラス思考なのだ。だいいち、失敗を人のせいにするなんかカッコ悪いやんか。苦境に立たされたときこそ、カッコよく生きなアカンのや!>
<人は失敗を重ねることで世の中を知り、成長していく。失敗とは、ひとつの社会勉強である。・・・・・・こうした言葉を信じるなら、私ほどの「勉強家」も少ないだろう。なぜなら、私は2つもの会社を潰した男なのだから。>
<ツキや運は信じた者が勝ち。もっと言えば、小さなきっかけを自分のツキに変える、そんな図々しいプラス思考こそがツキを呼ぶのだ。>
タイトルや見た目だけで本書の内容を判断することはしないで欲しいというのが私の願いです。
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