お金と幸せの知恵を学ぶ12のレッスン
本田 健の
『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)の続編です。
本田青年が、前著のゲラー氏から紹介されたのはスイス人銀行家ホフマン氏でした。青年はホフマン氏に資産家について質問すると、ホフマン氏はこう答えます。
<「ヨーロッパでは資産家が銀行を作ったり、買収したりするのは、そんなに珍しくない」>
と答える。
本田青年はホフマン氏から「お金に関するレッスン」を受ける。
<お金から開放されるには、八つのステップがあるのだよ。
1つめは、お金に支配されていることを知ること。
2つめは、お金との関係を見極めること。
3つめは、お金との過去に向き合うこと。
4つめは、お金の知性を身につけること。
5つめは、お金の感性を高めること。
6つめは、お金とのつきあい方を日常レベルで変えること。
7つめは、ビジネスと投資をマスターすること。
8つめは、お金の意味を知ること。
このすべてを通らないと、幸せな金持ちになることはできないのだ>
この中で一番関心があったのは7つめの「ビジネスと投資をマスターすること」でした。そこで、その部分に重点を置いて紹介したいと思います。
まず、次のやり取りをご覧ください。
<「金持ちになるのに、どうしても避けて通れない関門がある」
いつになく険しい顔で、ホフマンさんは、語り出した。
「それは、ビジネスと投資だ。この二つをマスターせずに、金持ちにはなれないのだ。」>
ビジネスで「美しく」お金を稼ぐには六つの条件があるとホフマン氏は言う。
<@ 人を喜ばすこと。
A 多くの人を巻き込むこと。
B お金の流れを生むこと。
C 関わる全員がハッピーになるような仕組みをつくること。
D リピートができる可能性を持つこと。
E 感動、感謝、癒しが起きること。>
順に、重要な文章とともに掲載します。
<1)人を喜ばせる
人が喜んでお金を持って君の前に列をつくるようになったら、もう成功したも同然だ
2)多くの人を巻き込む
お客が新しいお客を連れてきてくれるようにすればいいのだ
3)お金の流れを生む
大切なのは、売り上げではない。キャッシュフローだ
4)関わる全員がハッピーになるような仕組みをつくる
長期的に成功したければ、関係者が全員、うまくいったと思わなければいけないんだよ
5)リピートができる可能性を持つ
1回限りで終わるようでは、ビジネスは成功しない。繰り返し、注文がくるような仕組みをどうつくるかが、勝負だね
6)感動、感謝、癒しが起きる
ビジネスにおける感謝や感動は、成功させるためのガソリンみたいなものだ。このエネルギーが満タンになると、お客、スタッフ、取引先を巻き込んで、ビジネスは成長していく>
「金運を高める5つのコツ」をご紹介しよう。
じっくりと考えてみる価値のあることばかりです。熟読玩味することが必要です。
<1)ポジティブなキャッシュフローをつくる
喜んで受け取り、喜んでお金を流す癖をつけること、また、入る以上のお金を使わないこと。実にシンプルなことだろう。
2)物事を完了させる
やっておけばよかったなと思うことは、すべて完了させておくことが肝心だ。
3)自分の持っているものを分かち合う
自分の持っているものをすべて分かち合おうという人は、ツキのある人生を送る。
4)ツイているものとつきあう
ツキのあるものとつきあうと、それは伝染するのだよ。
5)人生をとことん楽しむ
自分が楽しいと思うことをどん欲にやりなさい。それが、最終的に、すべての人のためになることを信頼しなさい>
この本のなかに、ホフマン氏の孫娘フローラと本田青年との恋のエピソードを挿入することで、単なる「お金の本」だけでは終わらない、奥行きと幅を持たせています。フローラが本田青年に送った手紙はホロリとさせられます。それがたとえ脚色されていようとも。引用はフローラの手紙の末尾の部分です。
<あなたのことは、心から愛しています。そして、あなたが愛を見つけ、幸せになるのを心から祈っています。あなたなら、きっと、私よりも素敵な人にめぐりあえるでしょう。あなたと出会えて本当によかった。素敵な時間をありがとう。さようなら。いつまでも、お元気で。あなたの幸せをスイスから祈っています。
愛を込めて
あなたの大切な友人
フローラ>
少し、感情移入しすぎたようです。
前著の『ユダヤ人大富豪の教え』は、アメリカ的などちらかと言うと短期的な結果を追求することを描いています。それに対して、この『スイス人銀行家の教え』は、ヨーロッパ的などちらかと言えば長期的視野に立ったお金儲けに関する考え方を示しているように思います。
それは、かたや200年程度の歴史と数千年の歴史の違いなのかもしれません。国を追われたユダヤ人がアメリカの金融界や政界などで重要なポジションを占めていることはよく知られています。
ホフマン氏の言葉は印象的です。
<過去を受け入れ、未来をしっかりと見つめ、現在を真剣に生きるのだ>
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