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No.231 ★★★ 2005/03/28 Mon  お金と英語の非常識な関係 神田昌典
 フォレスト出版 2004/07/22

お金と英語の非常識な関係 神田昌典 フォレスト出版 最短最速で「お金持ちになる秘密」

神田本です。期待にたがわずとてもためになる本です。

神田氏の本はどれもそうですが、タイトルのつけ方も装丁も読者の目に留まるように工夫されています。一見すると「お金」と「英語」には何の脈略もなさそうですね。それで興味を引くのです。そしてピンク色の表紙。これだけでも充分に目を引きます。

 そして、ページを開いてパラパラめくってみると中身が濃いことに気づきます。それが神田本の真髄です。

私たちは中学、高校の6年間英語を学んできましたが(実は、私は大学でも4年間専門に勉強しました)、なかなか英語をマスターすることができませんね。

 神田氏はアメリカの2つの大学院でMBAを取得していますが、彼の言葉によれば「映画で使われている英語は半分くらいしか理解できない」のだそうです。もちろん謙遜しているのはわかります。
 しかし、「映画で使われている英語は普段使われていない英語」であるため、アメリカには「映画で使われる英語」が研究されているそうです。

 翻って日本の映画を見てみますと、映画(やTVドラマ)で使われている台詞を聞くと、何か違和感があります。「こんな言い方は普段しないな」という場面がいくらでも見つかります。
 脚本家が、登場人物に「決め台詞」を言わせたくて必死に台本を考えるのでしょう。でもそれは考えた末の言葉であって、普段使う言葉ではないことが多いのです。

 英語の話に戻りますと、こうした経緯から神田氏は「英語の究極的勉強法」ともいえるポイントを指摘しています。今までの英語教育法とはがらっと違いますので驚かれるかもしれません。一言で言えば、「捨てろ」ということです。

<捨て去るものは、次の六つだ。
1 日常会話は捨てる
2 専門外のトピックを捨てる
3 単語力を増やすことを捨てる
4 文法的に正しく話すことを捨てる
5 ペラペラしゃべることを捨てる
6 キレイな発音を捨てる
 「なんでなの?」という疑問が湧くのも無理はありません。

 その疑問を解く鍵は、ビジネスをするにはこの六か条を守ればよいということなのです。
ビジネス英語はカンタンにも関わらず、日常会話から勉強するから、いつになっても英語が使えるようにならないのだ!
 ということのようです。

 また、自分の専門のことであれば<想定される質問について、答えを用意しておけばいい>わけです。これならやれそうだと思いますね。

神田氏はビジネスに関する原書を読みなさい、とも言っています。

 英語のビジネス書は読むのは難しいのでは、と考えてしまいますよね。ところが、優れた原書(ビジネス書)は多数の読者に読んでもらいたいために読みやすい工夫(例えば図やグラフを多用)がされているし、表現や語彙もやさしいという事実を指摘しています。

問題なのはそうした優れた原書は分厚く、だいたい500ページあるので、日本語に翻訳されると倍近くなってしまうために翻訳されることが少ないということです。

 日本では分厚い本は売れないというジンクスがあるので(ハリポタ本は例外)、まず翻訳されないというのです。だから原書で読めば、最新のアメリカのビジネス事情に精通できるし、その本のエッセンスを多少アレンジして日本に持ち込めば商売が成り立つというのが神田氏の意見です。

 神田氏は自らの体験でそれを証明していますから説得力があります。例えばアメリカの家電メーカーの日本法人で支社長のとき、アメリカンサイズの大型冷蔵庫を日本で売りまくったことなどが書かれています。

六か条に関連することですが、GIGOという略語を紹介しています。とても役に立つ言葉ですから頭に入れておくとよいでしょう。

<英語ではGIGOという略語が、コンピュータエンジニアの間で使われたことがある。GARBAGE IN,GARBAGE OUTの略である。ゴミのようなデータをいれれば、ゴミのような結果が出てくる、という意味である。
 英語も同様。
 アウトプットを良質の英語にするためには、インプットを良質の英語にするのがもっとも効率がいい。
 自分の好きな分野に絞って、英語で情報をインプットしていけば、当然、アウトプットも英語的発想になってくる。インプットが論理的であれば、当然、アウトプットも論理的になる。>
 いかがでしたでしょうか?少し気が軽くなったのではありませんか?

 私はずいぶん気が軽くなりました!

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