全77業界の最新重要動向を掲載!
この本はいわゆるムック(magazine + book = mook)です。日本の業界全体の動向を総覧できる優れた本です。年度版になっていて毎年最新データに更新され刊行されています。大手出版社から類書もでていますが、この本は見やすくわかりやすい工夫が随所に盛り込まれていますので、好みにもよりますが、私はこの本がよいと思います。
本題に入る前に一言お詫びすることがあります。以前書評を更新していた際に不手際で既に書かれていた書評のファイルの大部を消失してしまい、修復に多大な時間と手間をかけなくてはならないという大失態を演じてしまいました。たいへんご迷惑をおかけし申し訳ございません。
現在も修復作業を継続中ですが、修復作業が完了するまでには今しばらくお時間をいただかなくてはなりません。
今回取り上げる本も「消失した」書評の一つですが、元データが丸ごと消えてしまったため復元することができません。そのため新たに書き直しますので、以前にこの書評をご覧になった方にはご迷惑をおかけすることになりますが、何卒ご了解くださいますよう重ねてお願いいたします。
ではスタートします。[日本の業界全体地図](P.4)を見ますと、業界全体の勢力図が総覧できます。勤務先の属する業界の規模はどうなのか、他業界と比較してどうなのか、など大雑把に掴むことができます。
規模が大きいと思われていた業界が意外に小さかったり、逆に規模が小さいと思われていた業界が思っていた以上に大きかったりすることに気づかれることでしょう。
現在、私は不動産業界に身を置いていますので、「不動産業界」の動向から取り上げることにします。不動産業界全体の規模は約35兆円ということです。建設・不動産・エネルギーというカテゴリーの中では建設業界の約55兆円に次いで2番目です。
業界5位までを列挙します。数値は05年3月期です。
1位三井不動産(売上高1兆1113億円<以下同様>)、2位三菱地所(7753億円)3位住友不動産(6161億円)、4位東急不動産(5403億円)、5位レオパレス21(4762億円)。
<05年3月期決算では。大手4社が揃って過去最高益を記録。売上高でも三井不動産を除く3社が過去最高となっている。その背景には、03年問題でオフィス供給の過剰により低下した賃料が回復したことや、マンション市場の好況がある。>
今年に入って「耐震偽装問題」や「欠陥エレベーターによる事故」が発覚し、不動産業界に大きな衝撃を与えています。そればかりか新たな火種を抱えているようです。
<団塊の世代が定年を迎える「2007年問題」、東京23区内のオフィスワーカー数が00年から10年までの間に5%減少>
次に、以前に20年間勤務していた出版業界の動向を見ていくことにしましょう。この業界は意外に思われるかもしれませんが、群雄割拠が頻繁に起こっている業界です。売上高ベースでのランキングを見ると予想外の結果に驚かれることでしょう。いや、予想通りでしたか?
この業界は出版社と取次の2つに大別します。
まず、出版社を売上高ベースで7位までご紹介します。数値は05年3月期です。
1位リクルート(売上高4078億円<以下同様>)、2位ベネッセコーポレーション(2914億円)、3位講談社(1598億円)、4位小学館(1545億円)、5位集英社(1378億円)、6位角川ホールディングス(1218億円)、7位学習研究社(933億円)。
次に取次。ここは2つの大手取次が群を抜いていますので2社の紹介です。
1位日本出版販売(7096億円)、2位トーハン(6486億円)。ちなみにセブン&アイ・ホールディングス会長、鈴木敏文氏はトーハン(旧東京出版販売)出身です。そして、書籍・雑誌販売の最大手はセブン・イレブンであることは意外に知られていません。
私の読書の中心は「ビジネス書」なのでコンビニで購入することはありませんが、雑誌類はキオスクでも『日経ビジネス』等のビジネス雑誌を扱っていますので読者にとっては購入ルートの選択肢が広まったことはよいことではないでしょうか。私は、20年くらい『日経ビジネス』を年間購読しています。
出版業界の課題は返品率をいかにして下げるかですが、なかなか決め手が見つからないのが現状です。
<05年上半期では、書籍販売額こそ昨年並みを維持しているものの、出版物販売額は前年同期比0.8%減の1兆1299億円となっている。雑誌、特に週刊誌の不振が大きく、インターネットによる情報の充実もあってか、雑誌を定期購読する読者の減少が続いている。出版各社はホームページなどにより、新たな情報発信の方法を模索中だ。>
あなたの勤務先のポジショニングを確認するだけでもこの本を購読する価値があると思います。見開き2ページで各業界の動向が一覧でき、オールカラー化によって見やすくわかりやすい構成になっています。
この本は、当初出版社の高橋書店さんのご担当者からメールをいただき、ご厚意により頂いたものです。
最近、高橋書店さんのご担当者から『2006年度版 図解 自分に最適な資産運用が一目でわかる本』(総監修SBIグループ代表 北尾吉孝 著者SBIグループ 高橋書店)が送られてきました。読了後、書評を掲載する予定です。
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