私は今6月末に51歳になります。大学生時代頃まで50代と言えば「壮年」で、かなりの年配者というイメージを抱いていました。 そう思っていた自分が50代になって思ったのは、決して年齢だけではないということです。自分で老けたと感じたらそれまでで、いやいやまだまだ心身ともに元気で若々しくいたいと前向きな気持ちを持ち続け、仕事に趣味に取り組んでいける人は、実際年齢よりも若く見えます。 つまり、気持ちと取り組み方によって雲泥の差が出てくるということです。私にとってこのサイトとこのサイトに関連するブログ(実はこれらの他にもブログを複数運営しています)を更新することは、楽しみであり、自分の存在理由(レゾン・デートル)を確認するための手段でもあるのです。 自宅と会社だけの往復で、仕事がらみの人間関係だけでは孤立した場合に自分のいる場がなくなる恐れがあります。 あなたも、会社関係とは別の世界でいろいろな人たちと関わりを持つようになってはいかがですか? 当たり前のことですが、世の中には年齢に関係なく優れた人はたくさんいますし、親身になって的確なアドバイスをしてくれる人もいます。サイトを立ち上げて5年以上、ブログは1年以上になりますが、その間に何度も励まされた経験があります。 ぜひ、あなたもブログを始めてみませんか? サイトよりも立ち上げも更新もずっと簡単で、ネット上でなければ絶対に出会うことがなかった友だちを見つけることができます。 前置きが長くなりました。本題に入りましょう。 先にお話したとおり、50代の私にとってぴったりの内容の本ですが、実はこの本は30代、40代の方にじっくり読んでいただきたい本です。まだ先のこととお考えになっていませんか? <準備は早すぎることはない>のです。 特に印象に残った個所を列挙しますので、ご一緒に考えていきましょう。大前氏が、いきなり、厳しい意見を述べている個所です。でも現実を直視するべきです。
<サラリーマンとしての勝負はすでについてしまったのだ。あなたの年齢が、現在40代の後半以降で、まだ頭角を現すことができないでいるなら、今後、にわかに頭角を現すチャンスは、残念ながら、どんなに待っても巡って来ることはないだろう。 このままポストを与えられることなく、35歳から続く「魔の時」を抜け出せずに定年を迎えるか、それとも肩たたきされて外に出されるか……、といった展開こそ50代サラリーマンが現実感を持って視野に納めるべきなのだ。>
上記の言葉は、自分の人生を振り返ってみると、実感を伴って甦ってきました。左遷されたり、会社都合による退職(解雇)などで幾度となく挫折し、その度に悲哀を体験しましたが、雑草のごとくしぶとく今日まで生きてきました。 サラリーマンの自殺者数が、交通事故による死者の数(1万人未満)をはるかに上回る2万人を超える時代になった現在、当時の気持ちの落ち込みようから他人事ではありませんでした。 それでも踏みとどまることができたのは、家族や親の支え、サイトやブログを通じて知り合った気の置けない素晴らしい人たちとの出会いによってでした。 「人生とは、自分ひとりだけのものではない」ということを、言葉の上だけではなく、再認識したからです。 次の言葉もしっかり肝に銘じておくべきです。
<変革期に新しいことを始めようとするときにものをいうのは、古い知識や経験にしばられず、それまでのやり方に疑問を投げかけ、思い切って新しいものに懸ける行動力である。こんな時代は、やっぱり若い者勝ち、古い秩序の染色体が入り込んだ人たちの過去の経験では通用しないのだ。>
30代、40代、50代以降の人たちの比較を分かりやすく説明している個所がありますのでご紹介しましょう。若いからとって決して安泰ではないことを痛感させられます。少し長いですがお読みください。
<今の50代以上の世代は、戦後の焼け野原の中から育ってきているので、失うものを恐れず、できないことはないという勢いがある。それよりも一つ上の、戦中派世代は、戦争の苦しみも貧しさも経験しているから、忍耐力があり、常に物事を前向きに考えられるのが特徴だ。 それでは、30代、40代はどうか。僕はこの世代を「少年ジャンプ世代」と呼んでいる。『少年ジャンプ』で描かれる世界とは、努力、友情、勝利だが、これを読んで育った彼らは、努力、友情、勝利にごく自然に価値を置くような感性を持っている。これはまあ自然のなりゆきなのでよしとしよう。だが問題はその中身だ。 たとえば彼らの求める“勝利”、これが実にセコイ。「合コンで知り合ったかわいい娘と結婚した、ラッキー」というような、スケールの小さな勝利なのだ。そして、「かわいい嫁さんとハワイに行った、ラッキー」とこれまた小さな幸せを見つけて喜び満足する。>
大前氏がよく使う言葉に「オールクリア」と「リセット」があります。ここでは「リセット」の意味を定義していますので、ご一緒に検討してみましょう。
<リセットするということは、それまでのことについては敗北を認めるということである。負けました、ここまででおしまいにします、と、一度メモリーを全部クリアーにする、ゼロにする英語では unlearn というのだが、頭をからにしちゃう。そうすると、次にくる新しいものをスーッと吸収できる状態になる。つまり、リセットは次に新しいことに取り組むために欠かせないステップというわけだ。>
最後に、自戒の念を込めて次の言葉をご紹介しておきます。
<まず、最初にあなたがすべきことは、会社に対しての無限の感謝である。会社は、さしたる個性もなく、凡庸な才能しか持ち合わせていないあなたに、月々きちんと給料を払い続けてくれたのである。そのおかげであなたはこうやって平穏無事に今日まで過ごすことができた。そのことに対して、心からありがたいと思わなくてはいけない。>
大前研一氏の「名言」をブログに掲載しています。 新・大前研一名言集もぜひご覧ください。