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表題

 2000年2月4日朝、台所の床に大きな鍋を置き、一升瓶をその真中に立てて、親指でグッとキャップを押さえ、静かに外側のキャップ巻きをはずします。
 一体何事かって?そう、知る人ぞ知る危険な酒“一時”の王冠を開ける秘伝の方法なのです。
 しばらくすると、ボッ!!という音と共に内部のガスが抜け、下に溜まっていた澱がジワジワと上に上がってきます。
 何回か同じようなガス抜きを繰り返し、慎重に王冠を瓶から緩めて最後のガスを抜いて、ようやく開栓完了。
 この間約20分。何回やっても疲れる作業です。
 それでは、この一時を車で揺らして持ち込んだ先とは?
 スイカで有名?な山形県尾花沢市にある大正浪漫漂う銀山温泉です。

 2月4日、ちょっと曇り空の仙台を10時30分頃後にして、国道48号線を山形に。
 一応この日の予定は3時から山形県東根市の六歌仙酒造の蔵見学を予定していましたので、山形市内で美味しい蕎麦を昼食にと思ってました。

 最初に駅の近くの「庄司屋」に行ったら、何と!土曜日だというのに休業!!
 うぅ〜ん、山形の人の考えることはわからん??
 それではと「三津屋」に行ったら、ここは開いてましたが、しばらく待たされることに。
 駐車場も県外ナンバーが多く、山形の蕎麦が全国的に有名になったものだということを実感。
 ここでは男性3人は板蕎麦を、女性2人はタネものを注文しお腹を満たしました。

 ちょっと遅めの昼食をすませ、ピッタし3時に六歌仙酒造に着きました。
 この六歌仙酒造は、徹底した機械化を進めています。
 機械化というと、何か日本酒の“造り”というイメージではなく“生産”というイメージでしたが、説明を受け大量生産の為の機械化ではなく、人手を減らし、極力雑菌を押さえた酒造りを目指しているそうです。
 やはり日本酒造りというものは奥が深い−−−
モロミ  ここでは仕込みタンクもステンレス製で自動的に攪拌(櫂入れ)が出来るようになっていました。
 それでも泡無し酵母は使わず、人手で泡消しの機械をセットして回っているそうです。
 どうせなら泡無し酵母を使えば、もっと人手を減らすことができるのに?とも言われたそうですが、社長がやっぱりタンクから沸き上げる泡で醗酵の状態を見たいとのことで、全て機械化、合理化をしようとしているのではなく、人の感覚というものを大事に考えているのだと感じました。
 仕込んで十数日経ったタンクから汲んでいただいたもろみを味わってみましたが、何とも言えぬフレッシュ感があり、一同ニンマリ(^_^)これだから蔵見学は止められない。

 ちょうど監評会用の大吟醸を仕込んでおりまして、そのタンクの側に行くとあの大吟のふくよかな香りが−−−

 蔵の中を見せていただいた後は、お待ちかねの利き酒タイム!
 とは言っても運転手に気兼ねをして、あまり飲むことはできませんでしたが。
 純米大吟、マイナス12という甘口の酒、発泡酒、純米5年古酒、米焼酎、朝採り酒、等など
 利酒をしながらお話を聞いていたら、予定時間をオーバーしてしまい、あたふたと六歌仙酒造を後にして、銀山温泉へ向かいました。

 明るいうちに宿に着きたいと思っていましたが、とっぷりと日も暮れた6時少し前に到着。
 今回の宿は、大正浪漫漂う木造3階建ての旅館ではなく、近代的な『銀山荘』です。
銀山荘
 部屋に入ると、窓からは川の流れを観る事ができて、ちょっといい雰囲気です。
 何はともあれ、宴会前にまずお風呂!
 到着がおそくなってしまったので、あまりゆったりと浸かっている時間はありませんでしたが、夜は長いし、朝の時間も余裕があるし、温泉は逃げないので、何はともあれ腹ごしらえ。
宴会の風景  持って来た「一時」がちょっと心配でしたが、それほど炭酸分が強くなかったようで、かなり抜けていました。
 それでも「一時」は「一時」ですから、全員慎重に味わってましたが、今回はプッツンするところまでは行きませんでした。
 男女5名で一升瓶1本はちょうどよかったようで(^_^;

 9時過ぎに宴会を終了し、部屋に戻ってからもう一風呂浴びて、部屋で飲み直しました。  ここ銀山荘の風呂には露天風呂に“寝湯”というものがあり、ちょっとぬるめのお湯ですが、一人がゆったりと寝た状態でお湯に浸かれます。
 前は川のせせらぎが聞こえ、見上げれば杉の枝に白い雪がちょこんと乗っかっており、星のきらめきも。
 個人的には1月のハードスケジュールの疲れを洗い流すことができ、やっぱり日本人は温泉だなぁ〜と思いました。
 部屋に戻ってからはビールを片手におしゃべりをして、夜12時頃就寝。おやすみなさい(^_^)/

 朝、何故か温泉に泊ると早起きになってしまう?
 陽が昇り始める頃、やっぱりお風呂へ。さすがに朝は冷たく、露天風呂から寝湯におりる階段に氷が張っていました。
 8時から普段は食べない豪華な朝食をペロリ。

 朝食後は温泉街をお散歩。  昨年の8月に来たときは、みんな「暑い、暑い」を連発していたのが、当たり前ですが今回は「寒い〜」が口ぐせに。
 風景の感じも、夏と冬では大違いです。
 途中旅館の屋根の雪降ろしをしてました。塩ビ製の波板(タキロンかな?)を使い、旅館街の中央を流れる川に雪を落としてゆきます。
 そういえば、昨日朝7時45分からNHK東北ちいさな旅で『銀山温泉の雪降ろし』をやっていましたが、まさかその場面に出くわそうとは−−−
 当然といえば当然なのですが、下に誘導する人など居ませんので、タイミングを見計らって通ることとなります。
 へたをすると川に落ちた雪の跳ね返りが(^_^)

 昨年の8月と同じく、奥の滝まで足を伸ばしましたが、夏のイメージとは大分変わっていまして、さすがに今回は川に入ることなくUターン。
 旅館に帰ってからお土産を買い、10時過ぎに銀山荘を出発。
 今日の予定は村山で蕎麦打ち体験。
 昨日六歌仙で教えられた道を通って、村山市の「村山市農村分化保存伝承館」へ向かいました。
 駐車場に車を停め、最上川に掛かる「竜神の吊り橋」を渡って、蕎麦道場へ。
 ここで蕎麦打ちを教えていただいたのが、「村山そばの会」さんです。
 最初は師匠の蕎麦打ちを勉強させてもらい、いざ開始。
 粉をボウルに開け、水を回しながら入れて軽くこねるように混ぜ合わせて、練ってゆくのですが、いざ伸ばしの段階になると男性陣は悪戦苦闘!それに比べて女性陣はスムーズに伸ばしてゆき、しっかりと四角形の形に。
 横目で見ながら比べると−−−−−
 それでも折畳んで、切ってしまえば、長さこそバラバラですが、見た目には変わりません。(^_^;
 それにしても切るときの真剣さ、久しぶりに気持ちを集中させた時間でした。
 仕事のときとはえらい違いで。

 その場で打った蕎麦の半分を茹でて、昼食!
 長さや太さがバラバラでも、自分の打った蕎麦となると、気持ちが入っている分美味しく感じられました。
 しかし師匠の打った蕎麦と食べ比べると−−−−
 やっぱり違うなぁ〜 まぁ当然といえば当然ですが。
 残りの蕎麦をパックに詰めて、師匠にお礼を言って、蕎麦道場を後にしました。
 うぅ〜ん、蕎麦打ちセットを買い込んで、やってみようかな。と、思ってしまう楽しい時間でした。

 蕎麦道場を後にして、仙台への帰途に。
 蕎麦打ちの疲れからか、途中の車内ではウトウトと−−−
 運転手さん、本当にお疲れ様でした。(^_^)/



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