線記号変形データを作成することにより、線・円・文字を組合せた図形を作図することができます。
ここでは、ユーザーが線記号変形データを作成する方法を解説します。

付属の線記号変形データは、C:
\jwwフォルダにインストールされています。
線記号変形の起動
線記号変形は、その他(1 )ツールバー→記変をクリックすると、線記号変形・ファイル選択のダイアログが
表示されます。右側の16 の分割ウィンドウから使用する線記号変形を左ダブルクリックします。

注)初期状態では、左側のエクスプローラーバーで、【線記号変形A】建築1のファイルが選択されます。
線記号変形ファイル
線記号変形ファイルは、JW_OPT4□.DATのファイル名で、□にはA〜Zが使用されます。
データファイルは、メモ帳(Notepad )で作成・編集が可能です。

Jww フォルダに保存されているJW_OPT4._DAT(Aを省略)には、線記号変形の説明文が記載されています。
ファイルの構成
線記号変形ファイルの最初の3行に、ファイル名/データ数/区切り記号を記述します。
線記号変形のデータは、区切り記号の後に連続して記述します。
また、文頭に#がある場合は、文字列として扱われます。
#引出線 → ファイル名
16 → データ数
999 → 区切り記号
データ → 線記号変形データ
線記号変形データ構成
線記号変形データの構成例です。
注)作図データの各数字の間は、半角スペースしか使用できません。
  全角を使用した場合、正しい機能が実行できなくなります。
1 伸縮 →指示数/データ名
データ →作図データ
999 → 区切り記号( 990〜999)
線データ
任意点から X,Y座標 10,10 までの線を引く線データです。  
00 00 0 0 10 10 3 1 -1
制御コード
(1 )
制御コード
(2)
始点
X座標
始点
Y座標
終点
X座標
終点
Y座標
線色 線種 レイヤ
円データ
任意点に、φ10 の円を作図するデータです。
00 00 0 0 0 360 3 1 -1 e 10
制御コード
(1 )
制御コード
(2)
円中心
X座標
円中心
Y座標
始角 終角 線色 線種 レイヤ 円指定 半径
文字データ
任意点に、文字列 「平面図」を表記するデータです。
00 00 0 0 10 0 10000 4 -1 "平面図
制御コード
(1 )
制御コード
(2)
文字基点
X座標
文字基点
Y座標
文字方向
X座標
文字方向
Y座標
文字設定
線色指定
文字種 レイヤ 文字列
実点データ      
任意点に、実点を作図するデータです。
00 00 0 0 0 0 30000 1 -1
制御コード
(1 )
制御コード
(2)
X座標 Y座標 ダミー ダミー 実点指定 線色 レイヤ
点マーカ  
任意点に、点マーカを作図するデータです。
00 00 0 0 1 0 30000 2 -1 3
制御コード
(1 )
制御コード
(2)
実点
X座標
実点
Y座標
倍率 角度 実点指定 線色 レイヤ マーカ
指定
マーカ
コード
三角・四角・線ソリッド  
任意点に、四角ソリッド図形を作図するデータです。

 A2┌──────┐B2

 A1└──────┘B1       
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
00 00 0 0 10 0 ※1 0 -1 a1 0 5 0 5 ※1
制御
コード
(1 )
制御
コード
(2)
A1
X座標
A1
Y座標
B1
X座標
B1
Y座標
色番号 ダミー レイヤ ※2
ソリッド
指定
A2
X座標
A2
Y座標
B2
X座標
B2
Y座標
カラー
1. 7 に色番号(1〜9 )を指定すると線属性色、「0 」を指定すると書込線色になります。
2. ※1 線色番号に「10 」、15 にカラー値を指定すると任意色のソリッド図形になります。
  カラー値は、[赤(0〜255)]+[緑(0〜255)*256]+[青(0〜255)*256*256]で指定します。
 例)RGB が(192,192,192 )の場合
     192+192 X 256+192 X 256 X 256 = 126322256 が指定値になります。

3. ※2 三角・四角・線ソリッドは10 に「a1」を指定します。
4. 11、12 に点A2 のX、Y座標を点A1からの座標値で指定します。
5. 13、14 に点B2 のX、Y座標を点B1からの座標値で指定します。
6. 13、14 に「0 」を指定すると三角ソリッドになります。
7. 11〜14 に「0 」を指定すると線ソリッドになります。
円ソリッド  
任意点に、半径10 の円ソリッドを作図するデータです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
00 00 0 0 0 360 ※1 0 -1 a2 10 0 0 0 ※1
制御
コード
(1 )
制御
コード
(2)
中心点
X座標
中心点
Y座標
始角 終角 色番号 ダミー レイヤ ※2
ソリッド
指定
半径 扁平率 傾角 ※3
円環
内半径
カラー
1. 7 に色番号(1〜9 )を指定すると線色、「0 」を指定すると書込線色になります。
 ※1 線色番号に「10 」、15 にカラー値を指定すると任意色のソリッド図形になります。
 カラー値は、[赤(0〜255)]+[緑(0〜255)*256]+[青(0〜255)*256*256]で指定します。
2. ※2 ソリッド指定は、
    a2:円、扇形ソリッド
    a3:弓形ソリッド
    a4:外側円弧ソリッド   注)有効角は90°
    a5:円環ソリッド(1) 楕円のとき同一扁平率の円環ソリッド
    a6:円環ソリッド(2) 楕円のとき同一幅の円環ソリッド
    a7:円周ソリッド
3. 円の半径は11、楕円ソリッドの場合は半径をマイナス値にして12 で扁平率を指定します。
  扁平率は、Y軸半径/X軸半径で指定します。 例)9/10 = 0.9
4. 13 は軸の傾角を指定する。
5. ※3 円環ソリッドの時、内側の円半径を14 で指定します。
制御コード    
制御コード(1 )/(2 )は、作図する図形のコントロールに使用します。また、制御コード(1 ) は始点に、
制御コードは終点に影響を与えます。各制御コードの詳細は、JW_OPT4.DATの説明文を参照してください。
制御コード 機能
00 指示線1及び指示線2に影響されない
01 指示線1の角度に追従し、指定座標で作図
02 指示線2の角度に追従し、指定座標で作図
10 指示線1の角度に追従し、指示線を変更しない
20 指示線2の角度に追従し、指示線を変更しない
08 分割ウィンドウに表示
09 指示線を消去し新しい線を作図しない
30X 文字位置・長さに対する座標位置の指定
500 分割ウィンドウに表示される原点座標の移動
700 /800 指定倍率で図形を作図(800 は実寸指定)
75X 指示線とマウス位置で倍率を指定
76X 基準点とマウス位置で倍率を指定
05/06 マウスによる倍率指定
06指定座標と倍率基準点との差が同じ設定
2XXXX 文字データの制御
10000 指定した番号の線記号変形に移動
線記号変形ファイルの作成
線記号変形データのファイルを作成し、実際にJw_cad上で使用する手順を説明します。
C:\jwwフォルダ内にあるJW_OPT4□.datファイルを確認してください。
Jwwをインストールした際に、JW_OPT4.DAT〜JW_OPT4J.DATが保存されています。
メモ帳を起動し、ファイルを作成します。
ヘッダー部を入力します。必須
注)緑部は、ユーザーが任意に設定します。
#ファイル名
16
999

#1
線記号変形データ 1

#2
線記号変形データ 2

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
作成した線記号変形データを入力します。

 例)
 0  円中心線
 761 5 5
 05 05 -6 0 6 0 5 5 -1
 05 05 0 -6 0 6 5 5 -1
 999


各線記号変形データの前に、番号を記述しておいた方が良いです。
ファイルを保存します。 
注)ファイル名の□には、JW_OPT4に使用していない任意のアルファベットを使用します。
  ファイル名を重複して保存すると、上書きすることになりますので注意してください。

       保存先 ⇒ C:\jww
     ファイル名 ⇒ JW_OPT4□.DAT 
  ファイルの種類 ⇒ すべてのファイル
線記号変形を起動して、エクスローラーバーにファイルが追加されていることを確認します。

ここからは、実例です。いくつかの線記号変形データで解説します。
中心線の作図
直交する中心線を作図します。
任意点または読取点をクリックして、マウスをX方向に移動すると、中心線のサイズが変化します。
適当な位置で左クリックすると、中心線の長さが確定します。
0 円中心線  指示数:0 
 データ名:円中心線
761 5 5  761→マウスのX方向の倍率をY方向の倍率にする。
 5 5 →倍率指定の基準値
05 05 -6 0 6 0 5 5 -1  05→761に対応して水平線の始点・終点にマウスの位置による倍率
 を与えます。
 中心線(水平)→始点(-6,0)・終点(6,0)、線色5、線種5(一点鎖線)
 を書込みレイヤに作図します。
05 05 0 -6 0 6 5 5 -1  05→761に対応して垂直線の始点・終点にマウスの位置による倍率
 を与えます。
 中心線(垂直)→始点(0,-6)・終点(0,6)、線色5、線種5(一点鎖線)
 を書込みレイヤに作図します。
08 00 0 0 0 360 1 1 -1 e 2.5  ファイル選択の分割ウィンドウの中心位置に半径2.5の円を
 作図します。実際の図面には作図されません。
999  区切記号 
断面矢印
断面図の断面投影方向を示す矢印を作図します。
基準となる指示線位置をクリックすると、図の矢印が表示されます。マウスを
左右に移動すると、矢印も指示線に沿って移動します。クリックした位置より
左側にマウスを移動すると矢印は、180°反転した位置に表示されます。
任意点を左クリックするか、読取点を右クリックで位置が確定します。
1 断面矢印  指示数:1 
 データ名:断面矢印
110 10 -7 0 7 0  110 →制御コード10を3桁にして百の位を1とすると、指示線1の線種
 に影響を与えない。
 10 → 指示線1の右端の点を変更しない。
 -7 0 7 0 →分割ウィンドウに表示される指示線1の始点・終点座標
01 01 0 0 0 7 1 1
01 01 0 0 0.8 3 1 1
01 01 0 0 -0.8 3 1
 1
 矢印の作図
 01 01 →指示線1をX軸として作図します。
01 01 -2 -0.15 2 -0.15 1 1
01 01 -2 0.15 2 0.15 1 1
 指示線1 の上下に線を追加し、太線部を作図する
999  区切記号  
公差記入
寸法値の上限・下限公差を寸法値の後部に追記します。
寸法値の後部にある基点を右クリックすると、文字入力のダイアログボックスが
表示されます。上限公差→下限公差と順に入力します。
0 寸法公差  指示数:0 
 データ名:寸法公差
25000 00 1 3 3 3 10000 002 -1 "交差上限  25000→指定位置に任意の文字を入力する。
 基点より(1,3)の位置に文字基点(左下)、
 文字類 2 で水平方向に文字を作図
25000 00 1 0.5 3 0.5 10000 002 -1 "交差下限  続けて基点より(1,0.5)の位置に作図
999  区切記号  
線記号変形データの組合せ 
指示線を延長した端点に円を作図し、直線を円周の交点まで伸縮します。

1.指示線をクリックし、直線を任意の位置でクリックすると端点を中心とした
 円が作図されます。
2.指示線をクリックし、円と直線の交点で右クリックすると、直線は円周上まで
 伸縮されます。

この線記号変形データは、2つの線記号変形データを組合せて使用します。
#線記号変形データ 1
1 指示線の端点に円
110 01 -10 0 0 0  
01 01 0 0 0 360 1 0 0 e 3
10000 2
999
 10000 2 → データ順 2番目に記載された
         線記号変形データを実行する。

 注)他は、用例 #2-c を参照のこと
#線記号変形データ 2
1 指示線を伸縮
110 01 -10 0 0 0  
999
 用例 #1-c を参照のこと
 (ダミー円の作図は省略)
 
 注)この線記号変形データは、同一ファイル内の
   2番目のデータに記載します。

CAD & Drawing updated 06.11.29