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ケムリ
「13番、ケムリ!」(by横山剣)
冗談はともかく、ジュリアではじめてケムリ事件に遭いました。 といっても、漏れたクーラントが熱で蒸発した水蒸気ですが。
うちもやっと子宝を授かりまして、未来のじいちゃんばあちゃん(両親のコトネ)に ご報告を兼ねて行って来たんですよ。もちろん、ジュリアで。 土曜日にはFISCOでアルファロメオチャレンジ観て、夜は妻の実家で 呑んだくれて、日曜日にはアウトレットやあおきでお買い物と、 それはそれは平和で楽しい週末だったのですよ。 助手席で居眠りしてる妻、そのお腹には新しい命。 これをシアワセな瞬間といわずしてなんと言う!
そんなこんなで、帰る前にガス入れようと思ったので、 相模屋さんに立ち寄ってハイオク満タン入れてもらったんです。 着いた時には社長の鈴木さんはおられなかったのですが、 ちょうど出発する時にお見えになったので、軽く会釈。
さあ、ちょっと渋滞してるけど、ぼちぼち行くか!と前を見ると、 フロントグリルの前から白いケムリが見えたような気がして、 「アレレ、気のせいかな?」 ともう一度見てみると、全然気のせいじゃなくて、 「ホヮホヮと風にたなびくケムリかな」 、などと一句詠んでいる場合じゃなく、大慌てで御殿場ICの前の某ドライブインへ。
ボンネットを開けてみると、まだ少量だったのか、ケムリは出ず。 ただしかし、エンジンルームには忌わしき緑色の飛沫が。
「クーラント漏れてるナァ。でもどこからだろう?」 あれこれ覗き込んだがよく判らず。 キャップは締まってるし、キャップ付近は噴いてないし、 どこのホースから漏れたんだろう?
いやー、まいったな。 このまま東名乗ったらアウトだな。 最悪、実家に置いていくか?
というような話をしたら、妻が 「とりあえず、相模屋さんに電話してみたら?」
藁にもすがる思いで、さっき受け取ったレシートの番号をダイヤル。 快諾いただき向かうと、鈴木さん自らで迎えてくださった。
どこから漏れているかわからない、と言うと、 「じゃぁ、まずエンジンかけてみましょう。そうすればまた漏れるから判りますよ」 と、慌てているワタクシとは全然違う、冷静かつ的確なアドバイス。 早速エンジンをかけてみると、サーモの下のバイパスホースが ぱっくりと割れていて、そこからクーラントが漏れていた。 鈴木さんが手で傷を広げると、ものすごい勢いで噴出した。
「とりあえずこのホースを短くすれば大丈夫でしょう。 ホースの修理はしたことありますよね?」 の問いに、正直に、やったことがないことを告げると、黙って頷いて、 ホースを切断し短くしてからもとにつなげてくださった。
クーラントがジャバジャバ漏れ出すような作業、 自分では怖気づいてきっとできなかったに違いない。 普段生意気な口をたたくわりに、こういうときに実力の差が 露呈してしまうものだなぁと、痛感した。
とりあえず漏れていないことを確認すると、クーラントの補充、 そして飛び散ったクーラントを水で洗い流す作業、 (クーラントがつくと錆びる!) 果てはデスビキャップ内の水分取りまで (これをやらないと火が飛ばなくなったり、トラブルの原因になる、と力説されていた) 御大自らの手でやってくださった。 「これで大丈夫。ひょっとしたら来年のムゼオまでもつかもよ(笑)?」 などと言って笑わせてくださった。
一方で、ダメ出しも多かった。 ボンネットフックの近くにヘッドライトの配線が通っているのを見て 「真っ先に直したいね」、 アースをはじめグチャグチャの配線を見られて、 恥ずかしいことこのうえないとは、まさにこのこと。
正直なところ、ワタクシには被疑箇所の特定も問題解決も 一切できなかった。黙って頷くしかなかった。 すべて鈴木さんに、文字どおり 「おんぶに抱っこ」 だった。
鈴木さん、今度伺う時までにはきっちり直していきます。 それから、もう少し、自分のクルマをよく見てみます。 すぐに全部は無理でしょうが、少しづつ、確実に。
それから、頼れる父親になれるよう、精進します。 子供に生意気言われても、受け止められるだけの 度量を持つには、だいぶ時間がかかりそうですが。
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