P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第23回
ジョルジュ・ザ・サモナー



 あたりは暗い、そこに一条の光が射し込む。


 ・・・ジョルジュ・・・


 僕を呼ぶ声が聞こえる・・・何処から?


 ・・・ジョルジュ、良く聞きなさい・・・


 天使のような優しい声だ。


 ・・・あなたの想いが私に届きました・・・


 柔らかく、それでいて懐かしい。


 ・・・ジョルジュ、あなたにチャンスを与えます・・・


 ずっと前から知っているような。


 ・・・あなたの大切なセバスチャンを・・・


 母さまの声?


 ・・・生き返らせる方法を・・・


 !!




 目が覚めた。

 僕はベッドの中で本を読んでいたのだが、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。

 汗をかいている、服が体にへばりついて気持ち悪い。

 シャワーを浴びることにする。

 僕はベッドを抜け出した。

 あたりは散らかっている。

 読みかけの本、寝る前に着替えた服、残されたカード・・・

 (セバスチャン・・・)

 独白する。

 今のは夢?

 不思議な夢だった、今見たばかりだというのに、記憶にはぼんやりと薄雲がかかっているような・・・そんな感じだ。

 僕は熱いシャワーを浴びることにした。

 何もかも洗い流してくれるように・・・


 服を身につける、そして僕はセバスチャンの残したカードをそれとなく眺めていた。

 その時・・・


 コンコン


 ノックの音がした。

 ?誰だろう。

 僕が訝しんでいる間にドアは勝手に開いた。

 そこには男が一人立っていた。

 男は全身を黒いマントで包み、おまけに帽子まで黒だ。

 (まるで父さまの秘書みたいじゃないか・・・)

 そう思ったが、それとは明らかに雰囲気が違っていた。

 男は丁寧にお辞儀した後、こう言った。

 「君にカードを与えよう。今、君がみていたカードとは違う、本物の魔力を持ったカードだ。」

 (何を言っているんだ?)

 男は続けた。

 「君はこのカードを元に、レイズデッドのカードを探すのだ、そうすれば・・・」

 男はそれだけ言うと風と共に去っていった。

 男の居た所には十数枚のカードがあった。

 (モンコレ?)

 そのカードは今まで見ていたモノと同じだった。

 あっ、と思うと急に体が燃えるように熱くなっていく。

 そして、一枚のカードが光った。

 頭の中にコトバが浮かんでくる。

 「それが君の魔法だ、さあ・・・コトバを」

 さっきの男の声だ。

 僕はコトバを口に出した・・・

 すると突然部屋の中に強風が吹いた。

 轟々と酷い音が響く。





 ・・・


 風がおさまった後の部屋は散らかっていた。

 その空間に見慣れた小さな妖精がいた。


 「さあ旅立つがい、ジョルジュ!!」

 どこからか男の声が部屋に響く。

 すると妖精がその小さな口を開いた。

 「よろしく・・・ジョルジュ。」


第23回 完P第24回

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