P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第32回
ルフィーノ・イン・インフェルノ



 「やっぱりパウロの髑髏弓は強いなあ。」

 パウロの対戦相手のニコラスが言った。

 「フフ、まだまだ、甘えてはいられないさ。いつカースの刺客来るかも知れないからな。」

 その時だ。

 突然パウロの髑髏の騎士3枚が後ろから来た男に取られたのだ。

 「フッフッフ、カースの第2、魔を統べるルフィーノ。」

 「その髑髏をどうするつもりだ?」

 パウロは静かに訊いた。

 するとルフィーノは思いがけない行動に出た。

 「こうだ!!」

 ルフィーノはパウロの髑髏の騎士をあっさりと破り捨てたのだ。

 「き、貴様!!」

 パウロはキッとルフィーノを睨み付けた。

 「その髑髏弓はちょいと恐いのでな、処分させてもらった。」

 ルフィーノはいけしゃあしゃあと言ってのけた。

 「貴様に明日の太陽は拝ませない!勝負だ!!」

 普段のパウロからは想像もできない程の怒りだった。

 カードを粗末にする奴は死に値する。

 「普通の勝負ではこの怒りはおさまらない、『ファイナル・インフェルノ』で決める、いいな!!」


 ファイナル・インフェルノ・・・

 それは「リアルアンティ」とともに滅びたはずの、いにしえの決闘方法だ。

 負けた方のデックを灰になるまで燃やし尽くす。

 その凶悪さ故に滅びたのだ。

 それをパウロは宣言したのだった。


 「ああ、いいだろう、受けて立つぜ!!。」

 流石にカースに選ばれた男だ、ルフィーノはニヤリと笑ってその申し出を受けた。

 



 デュエルは始まってみれば実に呆気なかった。

 ルフィーノが一歩動くたびにパウロの儀式スペルが飛ぶ。

 ルフィーノにはどうすることもできなかった。

 「さあ、続けろ。貴様への怒りはこんなモノじゃない。投了なんて認めないぜ!!」





 30分後、やっとパウロがルフィーノにとどめを刺した。

 「君が外道で良かったよ、僕も遠慮なく残酷になれる。」

 パウロがルフィーノのデックを火にくべた。

 いま、ルフィーノのデックが真っ赤な炎を上げて燃えている。

 「皮肉だね、悪党のカードの方が美しく燃える。」

 パウロはルフィーノを振り向きをせずに歩き出した。


第32回 完
P第33回

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