P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第34回
ジョルジュ・ザ・バガボンド



 暑い・・・

 8月の日曜の午後だ。

 ジョルジュとセバスチャンはテーブルで向かい合い、アールグレイを飲んでいる。

 二人ともにこやかに談笑していた。

 しかし

 (セバスチャンはもう・・・)

 そこでいきなりジョルジュの意識が途絶えた。



 いや、覚醒だ。

 ジョルジュは目を覚まし辺りを見回す。

 セバスチャンはいない・・・

 「夢を見ていたよ、セバスチャン・・・」

 ジョルジュは口に出してみる。

 セバスチャンは呪い殺された・・・何かに。

 ジョルジュはそれを知るために旅をしている。

 ふと、ジョルジュは手の中を見る。

 デックが握られていた。

 それはジョルジュの目には、ぼうっと光って見える。

 そう、魔力のこもっているカード。

 黒衣の男に渡されたカード。

 ・・・不思議な男だった。

 何もかも見透かすような目・・・底が知れない。


 ジョルジュは今、ナイル川に沿って歩いている。

 その行き着く先に何かがある。

 そう直感していた。

 今度こそ『レイズデッド』であればいい・・・

 そうすればセバスチャンは生き返るのだ。

 ジョルジュの旅は始まったばかりなのだ。


第34回 完
P第35回

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