P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第39回
魂の座



 つい最近のことだ。

 突然K吾(生命に関わるため伏せ字)が言った。

 「なぁ静寂・・・実は最近なんか変なんだ・・・」

 最初から変だったと思うが・・・しかし一応聞いてみる。

 「なにがですか、K吾さん?」

 K吾は言いにくそうだった。

 目はキョロキョロと泳いでいて明らかに怯えていた。

 「実は・・・最近変な夢を見るんだ。」

 (薬の後遺症か?)

 K吾は更正施設から出てきたばかりなのだ。

 「突然何かに吸い込まれるような感覚がして・・・」

 K吾は静かに語りだした。

 「ふと気が付くと戦場なんだ・・・それも蛇や猪やでかい怪物なんかがいっぱいいて・・・その中に俺がいるんだ・・・それも毎日。」

 「ただの夢でしょう?」

 「いや、それが・・・夢じゃないんだ。」

 「でもさっき夢だって・・・」

 「いや、やっと判った。あれは・・・あれは六門世界だ。」

 突然K吾が訳の分からないことを言いだした。

 「そうか、俺は召喚されているんだ・・・どこから俺の真の名が漏れたんだ・・・」

 K吾は一点を見つめた。

 「まただ!!またあの感じだ!」

 一陣の風が吹き抜けた。

 「ああ!!行きたくない!!!」

 刹那、静寂の目の前でK吾はフッと消えてしまった。

 ・・・ナニガオコッタンダ・・・





 「それで静寂、何かわかったか?」

 高橋純一が静寂に聞いてきた。

 「ああ、とびっきりのヤツがな。」

 その言葉に他のヤツも静寂の声に耳を傾けた。

 「神の詞とは『人間の真の名』の事だったんだよ!!」

 !!

 その言葉に一堂は驚きを隠せない。

 「真の名さえ判ればその人間を自由に操れる、これがノストラダムスの予言した『恐怖の大王』の正体だったんだ。」

 「僕達にはもう為すすべはないのか・・・」

 高見瞬が絶望の声を上げた。

 「いや、諦めるのはまだ早い、俺達にはまだやれることが残っているじゃないか。」

 静寂が一堂に言い聞かせるように言った。

 「さあ、ラストリサーチだ!!」



第39回 完
P第40回

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