


金の竜 銀の竜
高見瞬たち4人はハイキングに来ていた。
そう、モンコレハイキングだ。
『屋外でモンコレをやったらさぞ気持ちいいだろう。』と言う静寂の提案だった。
天気は上々、最高のハイキングだった。
いや、筈だった・・・
4人は山頂でプレイングマットを広げ早速モンコレを始めようとした。
「あっ、しまった。」
瞬はザックからデックを取り出したが、手が滑って落としてしまったのだ。
緑の小箱はどんどん転がっていく。
瞬はあわてて追いかけていった。
どんどんどんどん・・・
200mは下ってしまった。
瞬はそこでやっとデックを取り押さえることに成功した。
「中は無事かなぁ・・・」
瞬はふたを開けてみる。
・・・そこで止めておけば良かったのだ。
確認しても結果は変わらないのだから・・・
瞬はカードを取り出して一枚一枚確認していった。
「ああ、大丈夫そうだ・・・土も付いてないし。」
その時だ!!
強風が一番上のカードをさらっていった。
「あっ、アースドラゴンがっ!!」
あわてて追いかける。
・・・
運が悪かった。
そうとしか言いようがない。
カードは泉の中に落ちてしまったのだ。
カードは浮きもせずに水の中に沈んでいった。
呆然と眺めていると、急に水の中から光が溢れ出た。
(!?アスタルテ・・・)
そう、紛れもなく、それはアスタルテだった。
声が聞こえた。
――あなたが落としたのはこの金のドラゴンですか?
「い、いいえ違います・・・」
――ではこの銀のドラゴンですか?
「いいえ違います・・・」
――ではこの普通のドラゴンですか?
「そ、そうです!アースドラゴンです!!」
――正直ものですね――あなたにはこの金のドラゴンをあげましょう。
そう言うと女神はカードを一枚手渡して泉に沈んでいった。
・・・
瞬はカードを見た。
モンコレのカードだ。
そこにはこう書かれていた。
『竜王マイセン レベル20』
・・・
(ど、同人カード・・・)
第40回 完