P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第42回
上越新幹線殺人事件



 列車は何度目かのトンネルに入っていた。

 (モンコレか・・・)

 車掌は薄暗いライトの中、切符の確認をしながら思っていた。

 (俺も足を洗って久しいな・・・)

 車内では少年が2人、モンコレをやっていたのだ。

 車掌――佐久間はふと目を上げた、遠くに出口が見える。

 その瞬間・・・

 突然パッと、ライトが消えた。

 (停電?)

 しかしトンネルを抜けるとすぐに電灯は復活した。

 (電気系統に異常があるのかも知れない、すぐに連絡しておかなければ。)

 私は車掌室に急ごうとした。

 !!

 突然目に飛び込んできたもの・・・

 さっきとは明らかに違う変化、それは・・・

 (死んでる・・・)

 目の前の少年はまだ気付いていない。

 こんなにハッキリとした変化を・・・

 (どうする・・・いや、余計な騒ぎは起こしたくない。)

 佐久間の悩みをよそに少年が声を上げた。

 「あー!おまえ俺の『月桂樹』勝手に殺してんじゃねーよ!!」

 「チッ、ばれたか。」

 帽子の少年は悪びれもせずに言った。

 帽子の少年は、車内が暗闇に包まれた瞬間をついて、カードを戦場から捨て山に移動させていたのだ。

 (よかった、気付いてくれて・・・)

 車掌は安堵に包まれて車掌室へ急いだ。


第42回 完
P第43回

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