


BLACK
「あんた・・・」
男が突然声を掛けてきた。
目だけをその方向に向ける。
男が続けた。
「レアリティマーク、黒だよ。」
その言葉で私は自分のカードに目を向ける。
!!
ホントだ、黒い、確かに黒い、こりゃ黒い。
・・・ああぁぁぁぁ・・・コレクターを名乗っている俺のカードが黒いなんて、他のコレクターに顔向けできない、恥ずかしい、申し訳ない、消えてしまいたい・・・
俺は迷いもせずそれらのカードを破り捨てた。
これでいい。
荒い息をしている俺の横でその男は言った。
「黒ってなんだ・・・」
第46回 完
