


モンコレ麻雀
「その『アースドラゴン』、ロンだ。」
覆面の男が、そう宣言した。
「クッ・・・」
対面の男が舌打ちした。
そう、この男達は『モンコレ麻雀』をやっているのだ。
事のはじまりはこうだった〜
〜今から30分前の事だ。
2人の男が校内に入る。
男達の胸には紋章が刻まれたペンダントが掛かっている。
そう、この紋章こそ、悪の秘密結社『カース』の印だ。
初めての地に迷いもなく男達は進む。
そして一つの扉の前に立つ。
そして扉を開く・・・
「カースの第4、風のゼファー。」
「同じく第5、火のルーバイン、お前達の首もらい受けに来た。」
入るなりそう宣言する。
「やっと来たか、カースの犬が。」
中にいたウチの一人、覆面をした男が応えた。
「ゴタクはいい、さあ勝負だ、これでな!」
男はモンコレのデック・・・と言うには分厚いカードの束を持ち出した。
普通のデックのほぼ2倍の厚さだ。
そのデックを見て中にいた人物達のウチ数人の表情が変わる。
モンコレ麻雀・・・
誰かがそう、つぶやいた。
「ほう、知っているのか、このゲームを。」
ルーバインが小馬鹿にしたように言う。
「・・・俺がやろう。」
覆面が名乗りを上げた。
しかし、このゲームは4人でおこなうモノだ。
覆面は後ろを振り返る。
すると少年が一人、既に席に着いていた。
「カヲル・・・」
そう、カヲルが4人目となった。
そして勝負が始まった・・・
モンコレ麻雀・・・それは、108枚のカードで行われる。
カードの組み合わせにより役が付き、その役の数で点数が決まる。
むろん点数が多い方が勝ちだ。
親を順番に回していき、2巡を半チャンといい、ゲームを終了する。
そう、麻雀のルールに極めて似ているのだ。
「種族:ドラゴン」は「ドラ」と略され一枚で1役付く、高得点カードだ。
特に難しい組み合わせは「役満」と呼ばれ最も高い点数が与えられる。
その他、役の数は無数と言われる・・・〜民明書房刊「モンコレ大全」より抜粋
「その『アースドラゴン』、ロンだ。」
覆面が宣言した。
捨てたのは、ルーバインだった。
「竜一色、役満だ!!」
覆面の言葉にルーバインが色を無くす。
「ば、馬鹿な・・・俺達のコンビ打ちは完璧だったはず・・・何故・・・」
「いつもイカサマばかりのお前らが、常に全精神を賭けて戦っている俺達に勝てるわけはなかったのさ。」
覆面が簡単にあしらう。
「ック・・・」
ルーバインが頼み込むように言った。
「もう半チャン!」
第50回 完
