


魔法少女誕生
〜魔法少女ロクモンルミー第一話〜
えっ?
目の前でお兄ちゃんが倒れている。
「ヤバイ、二人目だ!!」
お兄ちゃんの声じゃない・・・
しゃべったのは・・・ネズミ!?
ネズミがしゃべった。
「そうだ早く、君、これを!」
そのネズミが何処からともなく一枚のカードを取り出した。
「は、早く、早く!!」
何がなんだか・・・私は気が狂ってしまったのね・・・ねぇ?
「後ろ後ろ!」
振り向くと、光でできた六芒星が空中に浮いている。
そこからクチバシが出ている・・・段々大きくなって・・・鷲が・・・
「早く撃って!叫ぶんだ!!カードを!」
ネズミに急かされてしまった。
そこでやっとカードを見る・・・
カードには絵と文字が書かれていた。
「ウィンドカッター?」
思わず書いてある文字をつぶやくと・・・
今や完全に姿を現した鷲の大物に向かって一陣の風が吹く。
シュッと空気が鳴ったかと思うと鷲は血しぶきをあげてもがき苦しんでいた・・・
「ギギェー」
鷲は一声鳴いたと思ったら跡形もなく消えた。
「間に合ったぁ。」
そんなことを言うネズミはまだそこに居た・・・
「説明してくれるんでしょ?」
私はどうしてかネズミに話しかけている。
お兄ちゃんが倒れているのを横目に見つつ・・・
優先順位の問題だ・・・今はこっちが先。
お兄ちゃんはただ倒れているだけだ・・・そう信じて放っておく。
「僕はミィ、見ての通りこの世界の生き物じゃない。」
などと堂々と言ったネズミの話はこうだった。
何時からか何処からか、ミィ達の住む世界とこの世界を繋げようとした人がいたらしい。
その多大なる迷惑の悪影響によって、あっちの世界から何故かモンスターがゲートを通り抜けて来るようになった。
これからも来るだろうから、そのモンスターを片づけてくれ。
そうしないと、この世界はモンスターに壊されちゃうよ。
「っと言うわけ?何で私なの?」
当然の疑問だと思う。
「うん、僕の研究だと、何故かこっちの世界では呪文が使えるのが14才の女の子だけなんだ。」
ネズミが研究・・・解剖されてるのもネズミ・・・まぁそう言う想像はこの際やめておこう。
「それに僕は、この世界の人間には3人までにしか知られてはいけないんだ。」
「それ以上だとどうなるの?」
「しゃべれなくなる。だからなるべく知られるのは少ない方がいいわけで。」
「いいわよ。」
「えっ」
「やってあげる、それ。」
「ほんと!そうだ君の名前は?」
「榊原瑠美、山羊座のA型だよ。」
よせばいいのにネズミはこんな事を口走った。
「よし、魔法少女 ロクモンルミーの誕生だ!」
ダサイ名前・・・
第62回 完