P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第76回
マリー・ザ・ラストエンプレス


 「太陽王を在るだけ頂戴」

 少女は店に入るなりそう言った。

 その言葉に周りのファイター達が一斉に振り向く。

 しかし少女は不躾な視線には慣れているようだった、気にもとめない。

 少女は16〜8歳くらいの金髪碧眼でたいそう豪華に着飾っていた。

 今にもバラが飛んできそうな・・・こんな店にはまるで不似合いだ。

 そして、その少女のそばには一人の男が控えていた。

 25歳ほどで、サングラスを掛けていて素顔は判らない

 その男が少女をたしなめている。

 「お嬢様・・・せめて3パックくらいにしておいてはいかがですか?」

 「なにを言ってるのビックリマンじゃあるまいし、私にはお金があるのよ」

 少女は取り合いもしなかった。

 しかし男も食い下がる。

 「しかし・・・庶民の心象を考えますと・・・段ボール3箱は遣りすぎだと」

 「どういうこと?」

 少女は段ボールという単語に少し気を留めたようだった。

 「ここには拡張セット1パックさえ買うことの出来ない人間が居るのです、それらの事を考えますと・・・」

 「あら、モンコレを買えないのなら遊技王をやればよろしいのに」


 ・・・革命の起こる2ヶ月前のことだった・・・


第76回 完P第77回

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