


セブン・ブリッジ
「先生!」
私を呼ぶ声が聞こえる。
「先生、お願いします!」
私はそのまま振り返りもせずに歩き出す。
全く困ったことだった、噂ばかりが先行していて私は大変迷惑しているのだ。
「先生、セブン・ブリッジ先生!!」
そこで私はようやく振り返る。
名指しでは振り返らぬ訳にはいかないだろう。
私は聞いた、次に来るセリフは予想がついていたが。
「なんだ?」
「セブン・ブリッジ先生、レフリーが、レフリーが足りないんです助けてください!」
「知っての通り私は無免許レフリーだ、それに・・・私は安くはないぞ」
全くお決まりのパターンだった。
「解っています、先生にしか頼めないんです・・・チーフレフリーをお願いします!!」
「500万だ」
「500万!?」
どうやら言い間違えたらしい・・・
相手は目が飛び出るほどの値段に文字通り目が飛び出ていた。
かわいそうになった・・・ちゃんと訂正してやろう。
「500枚だ」
「え?」
「セブン500枚、それが料金だ。」
「わ、解りました、大会が終わるまでには必ず!!」
こうしてまたいつもの通りに大会にかりだされるのだ。
まったくの日常と言っていい。
全く最近の奴はレ検に通っていながらなんてザマだ。
さっきからレフリーが呼ばれるたびにしどろもどろになり、結局私が呼ばれる。
私の他のレフリーは若い奴8人が居た。
何奴も此奴も使えない。
だから私のような人間が必要なのだ。
ん?まただ・・・
「儀式スペルを2度撃った??何が問題なんだ??」
「なに?ディフェンダーは累積するはずだ??んなもんするわけねーじゃねーか。ディフェンダーは常に3倍なんだよ!」
「ん?アースドラゴンと代理地形で3ターン目にモラルだ??良いコンボじゃねーか」
「鏡蟲にジャスティスだ?ガルーダが撃ったんだろ?問題ねーじゃねーか」
「そんなコンボできるわけねーだろ!!なに?計算順序も覚えてないのか!?入れ替え、変更、×÷+−だ!!死んでも忘れるんじゃねぇ」
私の名は『セブン・ブリッジ』
無免許だがルーリングは完璧だ
そしてまた今日も、伝説が一つ・・・
第80回 完