P THE MEN WHO HAVE ENDED
P終わっている男達
P第84回
入団試験〜「虎の穴」第4話




 これから数十人がこの部屋に訪れる。

 私は自分の直感を信じてはいたが、同じ割合でそれを信じていなかった。

 だから、私はその人物に質問をする。

 そのための面接官だ。

 私が見るのは、実力、意気込み、将来性、そんな物だ。


 「ふむ、先攻チャージデックか、バランスもいいし奇をてらってもいない、素直でいいな」

 「それだけが取り柄ッスから」

 「しかし、なぜスリーブを付けていないのかね」

 「あんな物ただの飾りッス」


 「よろしくお願いします〜」

 「ん、では早速だがこの・・・」

 「あ〜『お願いします』言わなかった〜反則負けね〜」


 「このデックは何だ?」

 「重儀式ですが、それが何か?」

 「何で今の時代に重儀式なんだ?」

 「問題が?」

 「あるだろう、いろいろと」

 「僕はいつもそれ使ってますよ、僕は1のルールでやってますからね」

 「・・・再提出」


 「これは・・・」

 「にゃんこデックです、かわいいでしょ」

 「ファンデックかね?」

 「にゃんこデックですってば」


 「イヤに8レベルが目立つが・・・」

 「ユニットはパワーです、パワーこそ正義、パワーこそが正道、パワーこそが全てなんだ!ねぇそうでしょ、そうだと言ってください!!」


 「ふーん、プラントデックか・・・このデックのコンセプトはなにかな?」

 「愛です」


 「デックのコンセプトが見えにくいな」

 「小型わらわらデックです」

 「ユニットが絞られていないが、大体君の相棒はどれなんだね」

 「相棒は居ないですが、AIBOなら家に」

 「・・・我が組織に下品な男は不要だ」

 「ネタ・・・ネタ振りじゃなかったんですか先生!」

 「コーチだ」

 「コーチ!」

 「つまみ出せ」


 ・・・

 「それで今期の合格者は何人だ?」

 「12人です」

 「いつも通りか・・・」

 これからまた辛い3ヶ月が始まるのだ。


第84回 完P第85回

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