
六門世界のある所にオジーサンとオバーサンとその孫が住んでいました。
孫の名前は「桃太郎」といってダサダサでヘナチョコで「うへぇ、俺がこんな名前だったら一生山にこもっちゃうぜ」って感じの全然六門世界らしくない名前でした。
なんでも、その昔オバーサンが『せせらぎの音』に洗濯にいった時、川の上流から
流れてきた大きな桃に入っていたからという理由でつけた名前でした。
誰が聞いてもウソっぱちです。
ある日、オジーサンが
「桃太郎よ。ワシらも、もう年じゃ。老後の事が心配だから、オニガシマのオーガどもをブチ殺して金銀財宝をブン盗ってきておくれ。」
と極悪非道なことをサラリといったのでした。
「そんな事・・・できるわけないよ!」
と反論する桃太郎にオジーサンは
「行くなら早くしろ。でなければ、帰れ!コンチクショー!」
などと無茶苦茶なことをいいます。
こうしてウヤムヤのうちに桃太郎は串に刺さって三つ並んだ『鬼払いの団子』を持って旅立つことになりました。
しばらくするとエイプが声をかけてきました。
「桃太郎さん、桃太郎さん。お腰につけた弟思いの長男を一つ私に下さいな。」
「あげてもいいけど、僕はこれからオーガ退治にいかなくちゃいけないんだ。お前は何ができるんだい?」
「良くぞ聞いてくれました。アッシの『集団投石』の前にはドラゴンだってイチコロですぜ。」
「それはすごい!よし、お前を仲間にしよう。」
こうして『ロック・バブーン』が仲間になりました。
またしばらく歩くとバードが話し掛けてきました。
「桃太郎さん。お腰につけた兄さん思いの三男を一つ私に下さいな。」
「あげてもいいけど、僕はオーガ退治にいくんだ。君は何ができるんだい?」
「なんでもいいからとっとと寄越しな。それとも『石化の嘴』で石にされてーか?」
「そ・・・そうかい。それは頼もしいな。よろしく頼むよ。ハハハハハ・・・。」
こうして「コカトリス」が仲間に(無理矢理)なりました。
そして、また少し行くと今度はドッグに呼び止められました。
「桃太郎さん。中略一つ私に下さいな。」
桃太郎はまた同じ質問をしました。三度目となると少々うんざりです。
「オレっすか?『火炎のブレス』が吹けますよ・・・2Dして低い目ですけど。」
「僕はこれからオーガ退治に行かないといけないんだ。役立たずにはあげられないよ。」
「そんな!オレは今、腹ぺこで死にそうなんですよ。そんなオレを見捨てて行くんですか。そうですか。そうなんですか。そういうわけですか。いいですよ別に怒ってませんよキズついてるだけです。オーガを退治に行くくせに鬼みたいなヤツだななんて心の中で思ってても口には出さないから安心してください。オレはここで犬みたいに犬死にしろってことですね。ええ、そうですよ。オレは犬だから死んだら犬死にですよ。こりゃおかしいや。座布団一枚。」
「わ・・・わかったよ。あげるよ。あげるから落ちついて。」
「いいですよ。無理しないで下さい。役立たずにはあげられないってアナタいいましたよ。さっき確かに。ええ、オレは役立たずですよ。なめやがって!クソ!クソ!クソ!」
「ええっと・・・そうじゃないんだ。君の力が必要なんだよ。ええ〜もちろん絶対に。」
「・・・本当ですか?」
「ホントホント。」
「お願いしますは?」
「・・・・・・・・・お願いします・・・。」
こうして「ヘルハウンド」が(理不尽にも)仲間になりました。
こうして、桃太郎とその仲間たちはオーガ退治に旅立ったのでした。
「ねえねえ、お母さん。そのあと桃太郎たちはどうなったの?」
「あらあら、アナタはこのパーティでオーガの軍団に勝てるとおもうの?」
「ううん。思わないよ。」
「じゃあ、そういうことよ。」
「ふ〜ん。」
