人格障害の分類
【人格障害の分類】
以前は人格障害というと、「生まれつきの精神病質=治らない」という考え方がありましたが、近年では「パーソナリティー構造の障害=治療可能」という風に変わってきました。アメリカ精神医学会では人格障害を3つに分類しています。A群は突飛、奇妙と見られる群で「妄想性」「分裂病質」「分裂病型」の3つがあり、B群は演技的、情緒的不安定を示す群で、「反社会性」「境界性」「演技性」「自己愛型」の4つが、そしてC群は不安や恐怖を示しやすい群で、「回避性」「依存性」「強迫性」の3つ…と言うような分類がなされています。では一つづつ説明しますね。
A群★妄想性
周囲に対して不信や病的な疑いを起こす。情緒的柔らかさがなく対人緊張をおこしやすい。
A群★分裂病質
対人接触不安を生じ、社会的に引き寵る傾向。1人を好み他人の賞賛や批判に無関心。
A群★分裂病型
親密な関係に不安を示し、現実を歪んで取り易い。友人関係が出来にくく孤立的になりやすい。
B群★反社会性
反社会的な行動や犯罪が特徴で、社会規範通りに生活できない傾向があり。一見愛想は良いが嘘、怠学、家出、窃盗、喧嘩、物質乱用等が小児からあり良心の呵責がない。
B群★境界性
感情、気分、行動や自己が不安定。手首の自傷、家庭内暴力、薬物依存等を起こす。
B群★演技性
派手で演技的で、基本は他人の注目を求める態度。
B群★自己愛型
誇大的で相手の批判に怒りと抑うつで反応し、他人への共感と思いやりに欠ける。
C群★回避性
拒否される事によって傷付くのを恐れ、社会的引き寵もりを起こす。人を求める欲求はある。
C群★依存性
依存的で悲観的、自信欠乏、非暗示性という特徴がある。
C群★強迫性
感情抑制、凡帳面、頑固、不決断等の特徴がある。
★その他
受動攻撃性や抑鬱性、サドマゾヒズム性障害などがある。
【一言コメント】
A群からC群は、どんな不安が根本にあるかによっても分ける事ができるそうです。A群は精神病性。B群は鬱病性。C群は神経症性の不安が基盤にあるために起こると考えられています。また、これらは並列に診断することも可能だそうです。ニュースによると、宅間容疑者はA群に属する「妄想性人格障害」と診断されていたようですが、彼は医師に向精神病薬と抗うつ薬、睡眠薬を一緒に処方されていたという事ですから、「妄想性」以外にも当てはまるものがあったのかも知れませんね。
参考:日本精神病院協会
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