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戸棚を整理していたら花火が出て来た。 何時の物だろう、少し古い絵が付いていた。
子供の時は、夏の間は毎夜花火をした。 歩けない妹が何時もせがんだからだ。
縁側から降りて、古いバケツに水を汲んでいると 妹が窓際まで這って来る。私は窓の下で花火をしてやる。 簡単な線香花火や、シュウシュウと火花が飛ぶ奴だった。
煙が白く、家の中から射す灯に映っていた。 煙があるから蚊取り線香は焚かなくて良いと言われたけれど 私の足は良く蚊にさされていた。
何時頃から、花火をしなくなってしまったのだろう。
色褪せた花火の袋を手に しばらく考えてみたけれど、結局思い出せなかった。
人の記憶も儚いものだ。
すぐに消えてしまう、花火のように。
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