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| つきせぬ想い(最遊記・悟浄&八戒) | |
悟浄・・貴方はやはり止めてくれましたね。 斉天大聖となった悟空と戦う為に制御をはずし、負の波動に侵されかけた僕を。 そして、死にかけた僕を救ってくれたのも貴方でした。いつも、すみません・・貴方しか頼る事が出来ない僕を許して下さい。長い旅の間にいつの間にか、こんな風になってしまった僕ら。貴方の赤い瞳が・・僕を失いたくないと言ってくれると。僕は甘えているのかもしれません・・ 八戒・・お前はどこまでも自分を賭けちまうから。勝ち目がねえとわかっていても。止めても無駄なのは、嫌って程分かってる。俺はいつだって見てるしかねえ。お前の傷から血が流れ、俺の胸にも痛みが走る。 なんだって、おめえとバカ猿が戦ってンだよ! 頼むよ、もうやめてくれ・・そう叫びたい気持ちで俺の心は膨れ上がっている。 意志のない金の瞳が笑って光る。 終わった・・ひとまずケリはついた。 サルは元に戻り、騒ぎは収まった。お前の息も止まった。異国の術なんざ、かけられてたまるかよ、黄色い目のお前なんて見たくねえ。神や奇跡なんざ信じねえ俺が祈りたくなる。祈りながら、心臓を押し続ける。お前の緑の瞳が永遠に閉じてしまった時、俺はきっと・・ 息を吹き返したお前が何か言いたそうだったが、俺はさえぎった。女と話すボキャブラリーは豊富だが、野郎と無駄に話す言葉なんかねーんだよ。三蔵が今頃やって来た。いつもならお前が俺の肘でも軽く掴んで俺を止めてくれるだろう。だが今は・・俺は傍らに正体なく眠る悟空を抱き寄せる。殴りたくても殴れないように。 嗚呼・・僕の気持ちはどうやら通じたようですね。貴方は手を出さなかった。すみません、もう口を聞くのも億劫で。まだ悪意が僕らを取り巻いています。僕はしばらく動けません。少し・・眠らせて下さいね。貴方が見守っていてくれるでしょうから。 僕らの旅は、まだ続くのですから・・無への恐怖との戦いも。 06.04.01 |
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