フェリーちくし (博多〜郷ノ浦〜厳原)
 【九州郵船株式会社】
 評価:★★
国境の島、対馬を結ぶ離島航路


         フェリーちくし(郷ノ浦港)
博多から壱岐(郷ノ浦)と対馬(厳原)を結ぶ航路。同航路にはジェットフォイル「ヴィーナス」が就航しているせいか、ビジネスマンなどの急ぐ客層はあちらを利用するため、フェリー便は生活の足といった印象が強い。しかし船内には展示コーナーやスカイラウンジなどの公室もあり、1等船室もあるので、離島航路ながら快適な船旅が楽しめると思う。

平成6年就航。総トン数1900トン。
(利用時期:平成17年8月)
 Cabin〜船室は快適か?
等 級  設備・感想など
1 等 ・じゅうたん敷きの4人部屋。(他に9人部屋もある。)テレビ付き。赤色のスリッパあり。
・ドアはついているが、ガラス窓がついているので、通路から室内が覗けるようになっていて嫌だった。不正乗船防止のため入室状況を把握するためとは思うが。また、室内から施錠できない。
・仮眠できるように柔らかい枕と毛布が用意されているが、床が固くて寝にくいので是非マットの設置を検討して頂きたい。
・快適とまではいえないが、部屋が用意されているのはありがたい。
2等指定 ・枕・毛布・テレビのついた、大部屋で1人1人の寝る場所が確保されている。
・名前は「指定」だが、入室する場所は指定されない。
2 等 ・ふつうの大部屋だが、繁忙期は通路まで人があふれるまで乗船させる。毛布は有料で1枚50円。
※船室内は各等級とも禁煙となり、喫煙はエントランスの灰皿のある場所のみ可能。
1等(4名部屋) 1等(9名部屋) 2等指定
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
公室名  設備・感想など
案内所
売店
・売店はキオスクのような品揃え。幕の内弁当700円を購入したが、製造者や賞味期限等の表示がないので不審だった。内容は値段の割に貧相で少量。カップラーメンを200円で販売。
・エントランスには、壱岐・対馬の観光案内や、航海計器や信号旗、船に関する「展示コーナー」があり、結索(ロープワーク)を練習できるロープがあったりしてけっこうマニアックで興味深い。
自動販売機 ・ジュース150円。酒類は自販機にはないが、売店でビール(小)300円だった。
軽食堂 ・軽食堂が船尾デッキにある。営業時間は短くメニューも限られるが、近距離の離島航路で暖かいものが食べれる配慮はうれしい。便によっては営業していないようだ。
・船尾デッキのテーブル席は軽食堂利用者専用との事。商品を船室に持ち込むのは禁止らしい。
・メニュー例:ラーメン500円、かけうどん400円、カレーライス500円など。ラーメンは九州の船らしく、とんこつ味。
スカイ
ラウンジ
・最上階には1等専用の「スカイラウンジ」があって快適なのだが、大きく「1等船客以外入室禁止」の札があるにもかかわらず、どう見ても1等とは思えない馬鹿者が数人居座っていた。間違って入室することは絶対にあり得ない(日本語の読める人なら)ので、巡視や検札を行って排除して頂きたい。悪質な場合は1等運賃を請求してほしい。
トイレ ・和式、洋式とも両方あり。
公衆電話 ・テレホンカード専用のみ。
給湯・冷水 ・給湯給茶器、冷水器あり。紙コップは無料。
※以前はカラオケルームがあったのだが、ゲームコーナーに改装されていた。
(著作権の問題や、新曲の更新など維持が難しい面があるのだと思う。)
エントランスホール ラウンジ(1等専用) 展示コーナー
 Infomation〜船内案内・感想など
近距離の離島航路ながら、軽食堂の設置やお茶のサービス、1等船室の設置など、バランスよい旅客サービスであると思う。壱岐・対馬の島の人たちの交通手段としては、十分なサービスを提供している。同じ会社の比田勝航路の「フェリーあがた」より、はるかに快適な船旅を満喫できる。

デッキが前方を含めて一周できる構造になっている。天候が良いときは前方デッキが開放されていて、ベンチもあるのでいつも人で賑わっていた。他に展示コーナーや1等ラウンジの設置など、ちょっとだけでも船旅を意識したいという会社の意図なのかも知れない。

九州郵船のHPやパンフレットではフェリー船内の情報が全く提供されていない。離島航路としては意外に快適な船内だと思うので、1等やラウンジをもっとPRしてはどうだろうか?ジェットフォイルが就航しているせいか、お金に余裕のある客はあちらを利用するらしく、乗客数に対して上等席の利用者が極端に少ないと思う。1等運賃とジェットフォイルの運賃関係だが、博多から壱岐ならフェリー1等の方が安いが、対馬はフェリー1等の方が高くなる。

1等と2等指定を利用するときは、使える部屋のドアが全開となっているので、好きな部屋に勝手に入り、しばらくすると係員が座席表を持って検札に来るので切符を見せてチェックを受けるというちょっとかわったシステムとなる。出港後、係員が使っていない部屋のドアを閉鎖して回る。

2等と2等指定席の部屋の天井には監視カメラと思われる半円形の物体が取り付けられていた。物騒な世の中なので威嚇効果は抜群かと思う。

乗船名簿は名前と電話番号のみという簡単な内容のものとなっていた。迅速に記入できるので便利。(先に名簿を記入して引き換えに切符を購入する普通のシステム)

以前、お盆の超繁忙期に乗船したことがあるが、このときは通路やデッキにまで人があふれる程の乗船客がいた。(床に敷くゴザが案内所に用意されている)1等専用のスカイラウンジは、2等であふれた人の一部が1等運賃を払って(しかも1等の部屋はない)まで移ってきており、正規の1等船客がラウンジを利用できない状態だった。旅客数の季節変動が激しく、皆さんどうしても乗りたいわけだから仕方ない?

船内やターミナルには意見箱が設置されており、回答が欲しい場合はその旨を記載して連絡先を書けば回答するとの事。離島航路ながら、客の意見を聞こうとする姿勢は良いことだと思う。
  船 室 構 成 合計
1  等  和室4名×6室  和室9名×2室 42名
2等指定  和室18名×2室 13名×2室 62名
2  等  大部屋 870名

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