平成17年6月運航終了
 フェリーこうち (大阪南港〜甲浦〜高知)
 【大阪高知特急フェリー株式会社】
 評価:★
ついに減船、隔日運航!時間の問題か?


         フェリーこうち(大阪南港)
大阪〜高知間に投入された新造船。平成16年8月からは高知シーラインが撤退した甲浦に中間寄港を開始した。最近のフェリー業界の傾向どおり、旅客のデッキは1デッキのみで船室・公室ともに想像以上に合理化されてしまった。ニューかつらとペアで毎日運航だったのだが、平成17年1月より本船1隻のみで隔日運航となったので利用時は注意。

平成12年就航。総トン数4100トン。
(利用時期:平成16年12月)
 Cabin〜船室は快適か?
「1等特別室」は2部屋のみで船首に位置するのでよく揺れる。窓は船首側にはなく、舷側のみとなる。バス・トイレ付きのツインルームでソファ・テーブル・テレビ・ロッカーの設備がある。備品は、ゆかた、スリッパ、茶器セット、せっけん、歯ブラシ、サービスタオル、バスタオル、紙おしぼり、売店のコーヒーサービス券がある。放送音量の調節が一切できないのが残念である。空調は天井のつまみで風量調節のみ可能。テーブルが小さく、しかも灰皿が落ちないよう固定されており、使い勝手が悪い。寝具は毛布で、船では伝統的な花毛布が折ってあった。個人的にはふとんが好きだが今ではあまり見なくなった花毛布にちょっと感動。この部屋を1人で利用すると、特別室利用料金のみ2人分取られ、1等運賃は1人分で良い。全体として考えれば割増は半額以下となるので、妥当な措置かと思う。

「1 等」は2段ベッドの4人部屋(法定定員は5)でテレビ・洗面台付き。船首に位置するので夜航海のみの本船ではカーテンを開けることができない。4部屋しかないので、閑散期でも定員以下で利用すると相部屋となる確率が高いので注意。

「2等寝台」は2段ベッドの4〜8人部屋。窓のある部屋もある。部屋割りはすいていても端から詰めていく感じ。

「2 等」はふつうの大部屋で全席禁煙。写真のように敷き毛布と枕がセットされており、何もなかった以前と比べてサービスが向上している。掛け毛布は出港後に1枚50円で貸し出しとなる。スペースが少ないので、週末や学校の長期休暇中は混雑する事が多い。
1等特別室 1  等 2  等
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
「売店・案内所」は兼用で、そのまわりに自販機や椅子やテーブルなどがあり、小さなロビーとして機能している。2等は禁煙なので一角が喫煙コーナーになっている。コインロッカー(100円返却なし)あり。旧船や姉妹船にあったスナックコーナーは本船にはない。売店の品揃えは小さな弁当・パン・ホットコーヒーなど夜食程度の最小限。また、「冷水器」があり、紙コップは無料。

「自販機」はジュース150円、ビール(小)300円、ビール(大)400円。カップめん、冷凍食品の自販機もあるので深夜にお腹がすいても安心。

「浴 室」は2等寝台以上の区画の内側にあるので窓はなく、簡素なつくり。洗い場は3ヶ所のみ。以前のパンフによると利用は2等寝台以上に制限されていたが、実際の現場にはそのような掲示は一切なく誰でも利用できる。利用は大阪・高知での乗船から22時50分までとあるが、その後も朝までシャワーのみなら利用できるとの事。ボディーソープのみ用意があり、脱衣所には鍵付きのロッカーはない。

トイレは和式・洋式とも併設。
船舶公衆電話は新型のクレジットカード専用のみ。
エントランスホール 喫煙コーナー 浴 室
 Infomation〜船内案内・感想など
燃料油価格が高騰し、他フェリー会社が値上げをするなか、何を血迷ったか、値下げを行った。(例:2等4610円→4500円) 高速道路が開通して明石海峡大橋を使えば一直線、高速バスは昼行夜行とも便数が豊富にあり5時間で6000円、飛行機が特割1で1万円強からと他交通機関との競争が急に厳しくなったと思う。そんな中でわざわざ不便なフェリーターミナルから狭くて快適でないフェリーを選択して貰うには相当の努力が必要かと思うが、残念ながら現状はそうでないと思う。

高知シーライン(旧 室戸汽船)の撤退によりあしずり港へ延長運航を行っていたが、乗客が少なく平成15年5月より週末と多客期のみとなり、少しでも時化ると荒天を理由に経済欠航を続けていた。しかし、乗客は少なく、平成16年4月からは高知〜あしずり間から撤退してしまった。次は平成16年8月からは本船の就航日のみ甲浦に中間寄港を開始した。

平成17年1月下旬よりニューかつらが引退、本船のみでの隔日運航となった。貨物も旅客も使いにくく、フェリー離れにターボがかかりそう。マニア的には日曜の朝大阪を出港する昼便に興味があるが。

従業員の接客態度だが、昭和40年代、四国から関西へは船が当たり前で他の選択肢が極めて少なかったような時代と何ら変わっていない。ドライバーや知り合い以外の一般乗客に対する言葉使いが感じ悪く、また、売店のカウンターでは客の目の前で着席して堂々と喫煙していた。(こんな光景、ホントに久しぶりに見た。喫煙は客に見えないようにするのが接客の基本だと思うが)

夏休み期間に乗船した時、そんなに乗客は多くないはずだが、2等があっさりとあふれて、ロビーやデッキにまで人があふれていた。「特別室でもないんですか〜?」と寝場所がなくて困っていた若い女性がいて気の毒だった。2等の乗客があふれる光景を久しぶりに見た。平成13年4月より、全席予約制として乗船する人数を抑えているらしい?

甲浦寄港は深夜時間帯となるが、大阪〜高知間直行の旅客の睡眠を妨げないように甲浦では船内放送は行わず、下船者の席を把握して個別に起こす対応を行っているようだ。船首の個室に居ると、甲板機のポンプの音や、スラスターの音や振動で目覚めてしまうが、放送を行わない配慮はありがたいと思う。ただ、深夜時間帯にフェリーむろとが座礁した、狭くて操船が難しい港に苦労して寄港するだけの価値があるのか余計な心配をしてしまう。

船内の内装は高知県産のヒノキ(四万十川中流)を利用した、木目の内装が施されている。
  船 室 構 成 合計
1等特別室  洋室2名×2室 4名
1  等  洋室5名(2段ベッド4+小上がり1)×4室 20名
2等寝台  洋室4名×16室 8名×4室 96名
2  等  大部屋 182名
ドライバー室  2段ベッド 48名

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