フェリーおおさか・フェリーきたきゅうしゅう (大阪南港〜新門司)
 【株式会社 名門大洋フェリー】
 評価:★★★
貨物需要の高い、賑やかなドライバーワールド?


        フェリーおおさか(大阪南港)
大阪と北九州(新門司)間を結ぶ航路で古い方の2隻が第1便に就航する。早朝入港で旅客には利用しにくいダイヤなのだが、渋滞を回避できるのでトラックドライバー様の利用は多い。完全な夜行便なので、旅客設備は最小限だが、特等船室だけは、非常に豪華で快適で2便船よりも良いと思う。逆にいえば公室が簡素なので豪華な部屋で寛いでくれとの事だと思う。この会社では、シティーラインカードという会員割引があり、入会したその日から2割引となり、うまくPRしている。

平成4年就航。総トン数9300トン。
(利用時期:平成19年9月)
 Cabin〜船室は快適か?
等 級  設備・感想など
特 等 ・バス、トイレ(温水便座、便座クリーナー)、冷蔵庫、インターホン付きのツインルーム。
・洋室と和洋室タイプがあるので希望を言ったほうが良い。和洋室は船首側に位置し、畳の間(3畳)に3人目が特2等和室運賃で利用できる。
・ベッド幅は1mで寝具は布団で快適。予備の毛布あり。
・ゆかた、スリッパ、茶器セット(ポットは電動、茶は粉末のみ)、バスタオル、タオル、歯ブラシ、かみそり、くし、シャワーキャップ、テッシュペーパー、ドライヤー、案内冊子がある。
・バスルームには据付式のリンスインシャンプーとボディーソープ、固形せっけんあり。また、洗面器と椅子があるのでやや狭いものの、家庭の風呂のように入浴できるのは良い。
・質素な船内に似合わず、
とても広くて快適な部屋で私が大好きな特等船室のひとつとしてお勧めできる。
・ナイトテーブルにはホテルのように清掃担当者名の紙があった。(清掃は本船でやるみたい)
・鏡台が大きいので女性には便利かと思う。
1等洋室 ・和洋室4人部屋(2段ベッド)と、窓なしの2人部屋(2段ベッド)がある。
・洗面所、テレビ、インターホン付き。
・ゆかた、スリッパ、洗面セット(タオル・歯ブラシ)、せっけん、ティシュペーパー、粉末緑茶、電動ポット、案内冊子がある。禁煙室なのに何故か灰皿があった。
・寝台幅は85cmで寝具はシーツ付きの毛布。
・放送音量と空調調整可能。
・4人部屋の窓側の小上がりはフローリング仕様。床が固いが、じゅうたんよりも清掃がしやすく、清潔であるという利点がある。座布団の用意あり。
1等和室 ・カーペットでなく本物の畳を敷いている約5畳の4人部屋だが窓がないのが残念。
・寝具はマットとシーツ付きの毛布。4人で寝るには足元がつかえて狭い感じ。
・室数がわずか4室と少ないので満席の場合が多い。
・以前は貸切不要だったのだが、いつのまにか定員以下では要貸切となっている。
特2等洋室 ・テレビ、窓付きの2段ベッドの8人部屋。ゆかた、スリッパ、案内冊子付き。
・寝台幅は80cmで寝具はシーツ付きの毛布。ベッドランプにコンセントあり。
・放送音量の調節可能。空調は天井のつまみで風量調整のみ可能。
・テレビは一見良く見えるが、相部屋の場合はチャンネル権や睡眠の問題もあるのでどうかと思う。
特2等和室 ・窓無しの6名定員のカーペット敷きの和室。テレビ、ゆかた、スリッパ、案内冊子付き。
・寝具は柔らかい枕、マット、シーツ付きの毛布。
・放送音量の調節可能。空調は天井のつまみで風量調整のみ可能。
・マットやじゅうたんに汚れが目立つが安いので納得できるか?
2等洋室 ・2段ベッドの16人又は24人部屋。寝具は毛布。
・ベッド間の間隔が狭くてかなり圧迫感がある。テレビがないのはむしろ良いと思う。
2 等 ・一般的な大部屋。枕、掛け毛布と敷き毛布がセットされており若干改善されていた。
※1等、特等には「禁煙ルーム」の設定あり個室の分煙も実施されている。(禁煙の方が部屋数が少ない。)
特 等 1等洋室 1等和室
特2等洋室 特2等和室 2 等
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
公室名  設備・感想など
案内所
エントランス
・案内所と売店が併設されており、21時30分〜4時30分は閉鎖。品揃えはさみしい。
・案内所ではゆかた200円、シーツ100円のレンタルあり。貴重品の預かりあり。ヲタ向けには記念スタンプも。
・案内所の隣に喫煙コーナーが新設されていた。
・エントランスホールにはマッサージ機があり、1セット15分で300円。
・早朝には特設のテーブルでホットコーヒー200円、おにぎり250円などを販売していた。
自動販売機 ・ジュース120円、ビール(大)400円、ビール(小)300円。ジュースが市価に値下げされていた!
・アルコール類の自販機は深夜時間帯は停止となる。(23〜5時)
・飲み物の他、冷凍食品、カップラーメン、アイスクリームも扱っている。
レストラン ・夕食はカフェテリア方式で17時から20時30分までの長い営業時間が好感。
・早朝入港にもかかわらず朝食の営業もある。
・ごはんとみそ汁についてはおかわり自由
となっているのは、特筆に価するサービスであると思う。
・1便はトラックドライバー様の御乗船が多いため、早い時間帯でも奇声が飛び交う安い居酒屋状態。持ち込みの酒や惣菜も自由に飛び交う、まさに無秩序状態?家族連れや女性にはちょっと辛いかも?
・ドライバー様が長居するので客数の割りに混雑して席不足気味。入口には「相席になる」旨掲示あり。
・わずかに禁煙席を設定しているが、仕切りもないのであってないようなもの。
・朝食は和定食または洋定食が700円。客が多い日はカフェテリア式らしい。
・メニュー例:日替定食1200円(数量限定)、カレーライス600円、ちゃんぽん600円、赤だし150円、ライス180円、生ビール500円など。
スナック ・酒や軽食を販売していた。19時〜21時30分まで営業。
・ビール(中)450円、日本酒350円など。
展望浴室 ・展望式だがあまり広くない。洗い場は12ヶ所だが窮屈。水圧と水温は良好だった。
・入口に監視カメラあり。
・乗船時から24時で閉鎖。早朝の開放はなし。
・ボディーソープとリンスインシャンプー、固型せっけん備え付け。
・脱衣所には小さな100円玉返却式コインロッカーあり。ドライヤーが設置されていた。
・椅子が低く、溝のふたと微妙な位置関係となって不安定で滑りやすくて気になった。
シャワー
ルーム
・他に1等区画に「シャワールーム」もある。深夜0時〜4時30分は閉鎖される。
・ボディーソープとリンスインシャンプーの備え付けあり。
・あまり利用されていないようだが、浴室が混雑している場合は利用価値あるかと思う。
・水圧が異常に低くて途中で使用を断念、隣の区画に移動したら水圧良好で快適だった。単なる故障かな。
ラウンジ ・フリースペースではなく、料理を予約して貸切でパーティ―などをやるスペースのようだ。以前、旅行会社が修学旅行の引率教師を接待するのに使われていたときに中が見えたことがある。
トイレ ・和式中心で洋式も併設。新たに便座除菌クリーナーが設置されていた。
・エアータオル、ドライヤーあり。
ロッカー ・エントランスにコインロッカー(有料100円〜200円)あり。
公衆電話 ・テレホンカード専用のみで妙な場所にある。(以前の電話ボックスが喫煙コーナーとなった為)
給湯・冷水 ・自販機コーナーには給湯器と冷水器(昔の国鉄特急にあった封筒のような紙コップ付き)もある。
エントランスホール 案内所・売店 喫煙コーナー
スナック 2等区画の休憩スペース 展望浴室
 Infomation〜船内案内・感想など
(NEW)シティーラインカードが改良されており、従来は1000円未満のポイントは切捨てだったのだが、100円単位まで加算されるようになり、また徒歩の場合同行者へも割引対象がひろがるなど、利用者に有利なように改善されている。但し、レストランや売店など、後から申し出てのポイント加算はできなくなったそうなので注意。

(NEW)燃料節約のための減速航行のためだと思うが、10月からダイヤ改正となり、両方の出港時刻が早くなり17時となっている。乗り遅れには御注意を。

パンフレットやホームページの船室写真だが、就航当時のままで、現状とは異なるものがある。2等の寝具をせっかく改善しているのだがら、現状の写真に差替えてはどうだろうか?また、1等洋室の写真も就航時のじゅうたん敷きのものなので、現状のフローリング仕様のものに差替えたほうがいいと思う。パンフレットはイメージ画像よりも、寝具などは実際の状態の写真の方が良いと思う。

浴室とトイレには「美化点検表」があり、イラスト付きの点検項目と時刻、担当者等が記載されていた。適当に作ったものでなく、しっかり印刷されたもので好印象。そういえば阪九フェリーにも似たようなものがあった。どちらが先に始めたのかは知らないが、よい取り組みかと思う。

夕方早めの出港、早朝到着というダイヤなので、一般旅客の利用は2便に比べて少ないのだが、逆に朝の渋滞前に走行したいトラックドライバー様の利用がとても多い。(この傾向は阪九の1便も同じ)船内の雰囲気はドライバー様の存在感がとても強く独特となるので、家族連れや若い女性には辛いかも知れない。一般客はおまけだと割り切って利用しましょう。

関西と北九州を結ぶ航路として、並行する阪九フェリーに比べてると関西側の発着港(大阪南港)の立地は良いが、船内設備に関しては最小限で物足りなさがある。単なる交通機関として便利さを選ぶなら名門大洋フェリー、船旅を楽しむなら阪九フェリーというふうに使い分けると良いと思う。

「シティ―ラインカード」に入会して、入会金2000円を払うとその日から旅客・小型トラック以下の車両が2割引となる。つまり、1万円以上の運賃なら、二度と乗らなくてもお得になる。車両の人はは全て、旅客は1等以上なら該当する。さらに、なぜかオレンジフェリーが2割引、九四オレンジフェリーが1割引となる。但し、1年以上乗船しないと会員資格が抹消されるので注意。めったに乗らない人には1週間前まで事前購入すれば2割引になる「早期購入割引」の方がいいかと思う。

尾道造船建造のフェリーの傾向どおり、本船も振動が気になる。船首側の部屋ではそうでもないが・・・。

「ゆめ海道」という船内誌があるが、ただの観光案内で面白味に欠ける。観光のみでなく船旅の良さなどの記事も加えて船会社としての特色がほしいところ。阪九の船内誌「のんびりゆこうよ!」の方が興味ある内容だと思う。

新門司港は徒歩の場合アクセスが不便なので、門司駅および小倉駅と無料送迎バスを運行している。(門司駅のバス停が裏口に変更されているので注意!)ただし、このバス、学生のサークルや老人、某宗教団体のグループなど、中途半端な人数のグループとあたると最悪で、閑散期でも非常に混雑して辛い思いをする場合がある。かといって門司駅はタクシーで2千円強。我慢するしかないですね。

ターミナル窓口には船内での駐車に自信がない人は申し出るように大きな掲示があった。おそらく運転に慣れていない人が事故を起こしたからだと想像する。フェリーの車両甲板は暗く、狭く、怖いのが相場なので、運転の苦手な人を駐車しやすい場所に誘導するとかベテランの誘導員をつける配慮があれば初心者にとっては嬉しいもの。

案内所や展望浴室には緊急用連絡のインターホンがあるが、「事務員A」「B」「C」の3つのボタンがあり、どれかを押してくれとの事。何かあったら誰が起こされるか客が決めるという乗組員にとっては恐ろしいシステム?心理的には一番上の「A」が多いと想像するが。

乗用車の乗下船だが、乗船時はドライバーのみ。下船時は同乗者も同時下船OKだが、車両甲板は狭いので徒歩で降りてもいいよとの事。下船時に部屋から早く追い出して並ばせるような嫌がらせがなかったのは好感。
   船 室 構 成 合 計
特  等  洋室2名×4室 和洋室2名×2室 12名
1  等  洋室2名×8室 4名×2室 和洋室6名(2段ベッド4+小上がり2)×22室
 和室4名×4室
150名
特 2 等  洋室8名×12室 和室6名×4室 120名
2等洋室  洋室16名×3室 24名×2室 96名
2  等  大部屋 279名
ドライバー室  1段ベッド 73名
 更新履歴
H18.10.24 公室の写真追加
H19.10.07 船室の写真追加、他サービス体制の確認

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