琉球エキスプレス (阪神〜奄美各島〜那覇)
 【マルエーフェリー株式会社】
 評価:★★
弁当持ち込み必須!の合理化船


       琉球エキスプレス(那覇新港)
「ニューあかつき」に替わって阪神航路に就航した新造船。航空機に乗客を奪わてしまった今日、同社が決断したのは最近流行の’レストラン廃止による合理化’で、沖縄までの長い航海を割高な冷凍食品での食生活を強いられる。せめてもの救いが等級を残し、快適な個室が存在すること。夜間に奄美各島を寄港しているのだが、最近では燃料節約のため直行便や一部しか寄港しない便も設定されているのでダイヤが複雑である。また、宮崎への寄港が取り止められている。

平成15年1月就航。総トン数6500トン。
(利用時期:平成19年1月)
 Cabin〜船室は快適か?
等 級  設備・感想など
1 等 ・シャワー・トイレ付きのツインルーム。テレビと大きなロッカーがある。
・ゆかた、スリッパ、歯ブラシ、せっけん、シャンプー、リンス、バスタオルが用意されている。茶器やコップの類はなし。
・部屋は船首角部屋に位置するが、窓は船首にはなく舷側のみとなり、窓の外はデッキとなる。
・ベッド幅は1mで寝具はシーツ付きの毛布を3つ折りにした船伝統の型。
・放送音量は調節可能。空調はダイヤルで調整できるようだが、いまいち効果がなかったような気がした。
・部屋の面積はじゅうぶんに広いのだが、テーブルが小さくて使い勝手が悪い。
・テレビを置いている棚が無意味で、これが鏡台だったら女性の化粧にも便利かと思う。
・カーテンの遮光性は良く、昼間でも室内が真っ暗になるので睡眠しやすい。
・シャワー室は浴槽を設けても充分なほど広い。シャワーの水圧は強くて快適!洗面器と椅子もある。 
2等寝台A ・2段ベッドの4人部屋。洗面台付きだがテレビ無し。スリッパやせっけん等の備品は一切なし。
・ベッド幅は90cmで、寝具は箱型の枕と汚い毛布、カバーを交換していないマットと、寝具の清潔感に欠ける。長距離区間なら6000円もの寝台料金を取るのだから、箱型の枕は勘弁してほしい。またセルフサービスでも良いので清潔なシーツ(マット・掛け毛布ともに)を用意してほしい。
・従来船の2等寝台は他社の1等並みに広かったが、本船では面積や設備は最小限となった。
・カーテンの中にマグネットが縫いこまれていて、船が揺れてもカーテンがひらひらしない様に工夫されていた。これはとても画期的な工夫かと思う。
・コンセントは洗面所に1つだけ。ベッドランプにはない。相部屋の時は・・・。
2等寝台B ・2段ベッドの8人部屋で、窓あり。テレビがないのは相部屋の寝台としては適切。
・以前は2等洋室として2等運賃で利用できたが、寝台料金が別途必要になった。これは公平性という観点から見ると、適切な値上げ判断であると思う。(もっと取ってもいいような気が・・・)
2 等 ・マット、枕、毛布がセットされた大部屋。マットは厚めなのですいていたら快適かも?
・ピーク期は指定席だが、それ以外は行き先を大雑把にわけて、その範囲で自由席との事。
・上の階には「展望室」という部屋があるが100%2等室として使用。(すいていたら閉鎖)
1 等 2等寝台A 2 等
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
本船はレストランが廃止された合理化船である。全区間乗船するなら食生活への覚悟と準備が必要。
公室名  設備・感想など
案内所
エントランス
・必要最小限の品物(ごく数点のお菓子や洗面用具など)を販売し、夜間はもちろん昼間でも出入港時以外は閉鎖される。
・エントランス周辺に、テーブル、椅子や喫煙コーナー、案内所、自販機類が集結している。
・客が置いていった古雑誌や漫画をを自由に読めるように置いていた。
・テーブルは食事用なのでゲームで遊ぶなと注意の掲示がある。
・掃除が面倒だからか、電子レンジ下のゴミ箱のケースを段ボールで封鎖していた。
・船の客室区画の面積の割には広くて勿体無いなと思う「ゲームコーナー」がある。
自動販売機 ・ジュース150円、ビール(大)360円、ビール(小)280円。
・冷凍食品、菓子パン、お菓子、カップめん、カレー、アイスクリームなどがある。
・食事のメインとなりそうな、よく見かけるメーカーの冷凍食品の自販機の価格は400〜450円。
・航海が進むにつれて品切れが目立つが補充はない。
シャワー ・4区画あり時間制限あり。下りは名瀬出港まで、上りは翌日18時までの時間制限あり。直行など変則のダイヤの時はどうなるか不明。残水が少なくなったり荒天時は閉鎖されるとの注意あり。
・鍵付きのロッカーはなく、せっけん等の用意も一切なし。
・水圧や水温は良好な状態で気持ちよく使えた。
・従来船では浴室の設備はあるものの、シャワーしか利用できないのが実態だったので、使えないのなら本船のような独立したシャワー室の方がいいかと思う。
トイレ ・和式、洋式の両方あり。
公衆電話 ・テレホンカード専用のみ。
給湯・冷水 ・給湯・給茶器、冷水器があるが、紙コップは案内所で10円で販売。
分煙の状況 ・案内所前のエントランスのソファーのある一角が喫煙コーナー。(仕切りなし、隔離されていない)

エントランスホール 自動販売機コーナー シャワー
 Infomation〜船内案内・感想など
(NEW)本船はレストランを廃止した合理化船のため、食事等は事前に準備することをお勧めする。もし忘れた場合は割高な冷凍食品での食生活を強いられることになるので、1個位は弁当を持ち込んだほうがよいと思う。(以前乗船したときは、船内調理の弁当の販売があったのだが、今回は客が少ないからか?見当たらなかった。)はじめての人にも、電話予約のときに本船にはレストランがない旨の説明があったし、大阪の窓口にはその旨の掲示があった。

(NEW)1等の貸切料が75%も必要との事。以前のニューあかつき時代には特等は1人でもOK、1等は50%増という柔軟で納得できる売り方をしてくれていたのだが、いつの間にか思いっきり改悪されている。という事で今回は1等を断念した。ベッドは絶対に1つしか使わないという条件で「ありあけ」のように特等運賃を適用するなど検討して頂きたい。

(NEW)2等寝台の客にはベッド番号を記した整理券のような物を船内で配布しており、他の客が他の港から使うので指定されたベッドを使うように注意が印刷されている。古いワープロ書きでセンスには欠けるが趣旨はよいと思う。ただ、困ったことに何と裏紙(再生紙)。貨物の関係の書類のようだった。個人情報を晒すような問題ある内容ではないと思ったが、客に配布する整理券なんだから、裏紙はどうかなと思う。

(NEW)奄美各島は深夜の出入港となるので、放送が1等以外の部屋に入るのは仕方ないかと思う。しかし、他の乗客の睡眠を妨げないように放送は最小限に配慮しており、下船する乗客を席まで起こしにいく配慮がある。どこかの会社のように深夜早朝の入港のために1時間も前から無理やり叩き起こしてロビーに集合させるような嫌がらせがなく、ギリギリまで客を寝させてあげようという配慮を感じた。

本船は合理化船ながら、等級による区別は従来どおり行われ、予算にあわせて個室の選択も可能である。個室でないと嫌という客層も利用できるのはありがたい。1等室は特等としても通用する広くて快適な部屋である。

平成17年2月から従来、2等運賃で利用できた2等洋室が、2等寝台Bとして寝台料金を取るようになった。いままで大部屋雑魚寝と2段ベッドが同じ運賃というのが不公平だったと思うので、公平になるので良い値上げかと思う。寝台料金を取るのだから、寝具の改善や清掃の質の向上を期待したい。

手書きで乱雑だったり、無造作にワープロで打たれた掲示物、ゴミ袋をテープで壁に貼り付けただけのゴミ入れ(ゴミ箱には火災防止のため蓋をしましょう!)、流し台のカップめんの残飯等、見苦しい箇所が多い。

本船は従来船に比較して旅客定員が極端に少ないので、ピーク期の客室不足が予想される。港で配布しているポケット版の時刻表や船内掲示物では、本船は 要予約!予約なしでは乗れないかも〜?と警告していた。混雑したら難民船のような状況となりそうな予感。

船内は旅客サービス合理化船で物足りないのだが、外部デッキはマルエーフェリー他船と同様、木甲板で気持ち良い。

「琉球エキスプレス」という船名は何?大島運輸の他の船名は渋いのだが、本船は意味不明。旧マリンEXP社の○○エキスプレスを真似したような感じだし、’エキスプレス’という程の高速な航海速力とは思えないのだが・・・。
  船 室 構 成 合 計
1  等  洋室2名×2室 4名
2等寝台  A:洋室4名×2室 洋室6名×3室  B:洋室8名×5室 66名
2  等  和室74名×1室 86名×1室 160名
身障者室  洋室5名×2室(1等?) 10名
 更新履歴
H19.01.22 2等、2等寝台の写真差し替え、展望室は機能していないのでシャワーの写真に変更。他サービス体制の確認、感想を加筆

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