さんふらわあ さっぽろ (大洗〜苫小牧)
 【商船三井フェリー株式会社】
 評価:★★★★
元「ばるな」は「さんふらわあ」のフラッグシップ!


        さんふらわあ さっぽろ(大洗港)
そもそもは東日本フェリー「ばるな」として建造され、岩内〜直江津や大洗〜室蘭航路に就航していたが、現在は商船三井フェリーにより大洗〜苫小牧航路で運航、船名を「さんふらわあ さっぽろ」に変更している。そもそもは他社船ながら、現在国内で就航中の「さんふらわあ」姉妹のなかでは最も豪華で快適な旅客設備を誇り、「さんふらわあ」姉妹の「フラッグシップ」であるといえよう。

平成10年就航。総トン数13600トン。
(利用時期:平成19年9月)
 Cabin〜船室は快適か?
※平成19年4月より、等級の呼称がカタカナに変更されている。旧1等がスタンダードという発想が理解に苦しむ。
等 級  設備・感想など
スイート
ルーム
・以前はオーナーズルームとして一般に発売されていなかったが、平成17年4月より一般に発売されるようになった。写真や配置図をみる限り特等の倍くらいの広さがあり、快適そう。
・冷蔵庫のドリンク無料やブリッジ見学の特典があるらしい。
デラックス
ルーム
・バス、トイレ付きのツインルーム。空の冷蔵庫、テレビ、DVD付き。ユニットバスは韓国製。
・ゆかた、スリッパ、洗面セット(せっけん・歯ブラシ・かみそり・くし)、ティッシュペーパー、バスタオル、フェイスタオル、電動ポットと茶器セット、ドライヤー、簡単な船内案内冊子がある。バスルーム内には据付型のリンスインシャンプーとボディーソープあり。
・ベッド幅は1m、寝具はふとん。放送音量と空調の調節可能。
・4室だけだが畳敷きの和室もある。寝具はマットと布団なのだが、敷布団代わりのマットの幅が80cmしかなく窮屈。そのうえ寝具は乗船時押入れに入っており、高いお金を払って自分で敷かなければならないのは、どうかと思う。夕方乗船なので敷いた状態の方がいいのでは?昼間は靴を脱いで寛げるので宴会や歓談には快適。
スタンダード
ルーム
・洗面台、テレビ付きの2段ベッドの4人部屋、じゅうたん敷きの小上がりのある和洋室タイプ。
・昼間は靴を脱いで寛げるのでバストイレがないのを我慢すればかえって特等より快適かも?
・ゆかた、スリッパ、サービスタオル、洗面セット(せっけん・歯ブラシ・かみそり・くし)、茶器セット、簡単な船内案内冊子がある。
・ベッド幅は90cm。寝具はふとん。放送音量と空調の調節可能。
・他にツインルーム、4名定員の和室もある。(こちらは定員以下では要貸切)
カジュアル
ルーム
・窓なし2段ベッドの8人部屋と、旧ドライバー室仕様の1段ベッド30人部屋がある。
・どのように席割りを行っているかは不明。同じ運賃なはずなのにサービスが異なるのは疑問。1段ベッドをA寝台とかにして増運賃を取ってはどうだろうか?
エコノミー
ルーム
・マット、柔らかい枕、毛布、シーツがセットされた大部屋。室内にテレビあり。
・2等の寝具は他社豪華フェリーより圧倒的に良いので2等ならこちらが良いと思う。
※カジュアル、エコノミーは全席禁煙。個室での分煙は行われていないが、スタンダードで相部屋の場合は禁煙。
デラックスルーム(洋室) デラックスルーム(和室) スタンダードルーム(和洋室)
カジュアルルーム(8人部屋)
カジュアルルーム(30人部屋) エコノミールーム
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
公室名  設備・感想など
案内所
売店
エントランス
・案内所と売店は隣接している。乗船日は21:30まで、翌日は8:00から営業となる。
・割り箸、紙コップを無料で配布するサービスには驚いた。
・売店では菓子パン(長期保存のもの160円)やカップラーメン(210円割り箸付き)、朝はモーニングセット500円など、少々割高ではあるがレストランと競合しそうな商品も扱っているのは乗客の立場にたっていて好感。
・さんふらわあ文庫なる古本コーナー、回覧用の新聞あり。
・窓側のレストコーナーにマッサージ機(10分200円)、新聞、雑誌あり。観光パンフが充実していた。
・船長、機関長、マネージャー、調理長の写真を掲示。
・エントランスの階段の角度が急だと感じた。
自動販売機 ・ジュース120円、ビール(大)300円、ビール(小)230円。市販価格での販売は好感。
・飲み物以外はアイスクリーム、煙草のみ。
レストラン ・夕食1600円、朝食1000円のバイキング。昼は800円のセットメニュー。夕食と朝食のセット券が2300円とややお得。入口の券売機で食券を購入する。
・何時まで営業しているのかが、現場、チラシ、放送でまちまちでよくわからない。オーダーストップの時刻をきちんと表示、放送してほしい。
・生ビールは現金500円で販売しているのだが、従業員が忙しそうで声をかけにくかった。
・昼過ぎに入港で割高なせいか、昼の喫食率はすこぶる悪い。
・調味料や紙ナプキンなどは、手間を省くために各テーブルにはなく1ヶ所に集中配置。しかも補充しなくても良いように弁当に入っているような使い捨てのしょうゆやドレッシングが並ぶ。
・店内は全席禁煙となる。(ドライバーレストランは未確認)
・ドライバー様専用レストランが隣にあるので店内の治安は良い。家族連れでも安心!
展望浴室 ・展望式。洗い場は15ヶ所とシャワーブース3ヶ所と広い。(女性用はやや少ないらしい)
・ボディーソープとリンスインシャンプー備え付け。
・脱衣所は広く、マッサージ機、100円玉返却式コインロッカー、ドライヤー、トイレあり。
・利用時間は乗船時から22時00分、翌日は6:30から入港まで。
・入口には防犯カメラあり。
・男性用にもベビーベッドが設置されている。おそらく利用はほとんどないと思うが、社会情勢を鑑みて時代を先取りしてコストをかけてでも設置したのはさすが大手!
トイレ ・洋式のみで、温水便座あり。便座クリーナーが新設されており、改善されていた。
・予備のトイレットペーパーがこれでもか!とうい位に用意されていた。
ロッカー ・エントランスに100円玉返却式コインロッカーが多数あり。
・隣に冷贓品ロッカーが新設されていた。(有料、200円)
公衆電話 ・テレホンカード専用、新型クレジットカード専用の両方がある。
給湯・冷水 ・給湯室、冷水器あり。(紙コップは案内所で無料配布)
その他 ・「展望スペース」や「レストルーム」など、船内各所にソファーやテーブルがあり、くつろげる。Bデッキ中央のレストコーナーは半分が「喫煙コーナー」として区切られて隔離されている。
・旧喫茶コーナーは撤去されて「キッズランド」になっていた。
・Aデッキ(第7甲板)の展望スペースから船尾「キッズランド」にかけて、以前は深夜閉鎖だったが、終日開放に改善されていた。
・マリンシアターでは映画を放映。
・ゲームコーナー、ベビーコーナー、ペットルームあり。
分煙の状況 ・6甲板浴室前の喫煙コーナーを除いてレストランも含めて禁煙となり、厳しい。
・喫煙コーナーは以前はソファーがあったのだが、ソファーが撤去され、立って喫煙しなければならなくなっていて改悪されていた。
エントランスホール レストコーナー レストラン
展望スペース マリンシアター 浴 室(男性用)
 Infomation〜船内案内・感想など
(NEW)前回利用したときと比べて、細かい点でのサービスがかなり改善されていたと感じた。駐車場やカーデッキなど現場の従業員の人達の接客もよく頑張っていると感じた。評価を5点に昇格しようかと思ったけど、以下の理由で保留。

(NEW)ライバル会社が閑散期の個室貸切料金を取らないようになったのだが、依然この会社では貸切料金を必要とする。10月から年配と女性客に対してスタンダードルームの貸切料金を免除するキャンペーンを行うようだが、著しく不公平感を感じて憤りすら感じる。ある意味この方針は「逆差別」と言えよう。相部屋になるかも・・・とドキドキして乗船するのと、個室確約して貰えるのは結果は同じだとしても心理的に全く異なるもの。せっかくキャンペーンをやるなら公平に全旅客を対象にして欲しい。

(NEW)部屋番号の付け方が、以前は右舷が奇数、左舷が偶数番号で連続しておらずにとてもわかりにくかったのだが、いつのまにか続き番号になるように改善されていた。

(NEW)パンフレットや船内案内図などの配布物が充実している。今年のパンフレットは船名変更した「SFふらの」中心となってしまったのがちょっと残念かな。構成は良いと思うので次は両方の船の部屋写真を掲載してほしい。

(NEW)例によってこの会社は車両の固縛装置の取り外しを乗組員がやらず(組合が強いのか?)に、接岸後、陸上作業員が乗船してきてから行う。そのため、車両で乗船した場合、下船までかなりの時間がかかるので(台数にもよるが30分程度?)、上陸後の予定は余裕を持った方が良いと思う。下船が遅くなるのは嬉しくはないが、入港前の船内では無用に客を部屋から追い立てたり、ロビーに集合させるような嫌なことはせずに、ゆっくり部屋で待ってくれという方針なのはせめてもの救いかな。

(NEW)会社のロゴマークが「MOL」に変わったので、船内至るところで漏れなくわざわざシールで修正していた。この「MOL」が英文社名「Mitsui OSK Line」の略であるとは、一般の人にはなかなか想像が付かないと思う。「モル?、化学の授業か?」と思われるのが関の山かと。個人的には以前の「大」の字の社旗のマークの方が好きだったなあ。

(NEW)出港時と入港前に操舵室から運航についての説明の放送があったのはとても良い取り組みだと思う。

「ばるな」から「さんふらわあ さっぽろ」の船名変更に伴い、皮肉にも現存する「さんふらわあ」シリーズのなかではナンバー1の旅客設備を誇る船になったと思う。船内の非常脱出経路図や案内図、ルームキーなどもシールを貼ってごまかすのではなく、きちんと作り替えている。

夕方出港、翌日午後という旅客にとっては利用し易いダイヤで、船の設備も深夜便より良いからか、閑散期にもかかわらず意外に乗客が乗船していた。夕方便は苫小牧、大洗ともにバスや電車との接続も便利なので徒歩でも利用し易い。

個人差はあるかもしれないが、私が利用した日は女性乗組員の船内放送がとても上手で好印象だった。浴室に備えている物の案内はとても親切だと思う。

船内のエレベーターは巷で問題になっているS社製。JG(日本政府)検査官の受検をクリア、本船でも機関士が月1回点検している、前回はいつ点検しました!との掲示が扉とエレベーター内にあるので、言われなければ気付かなかったような人達も気付いて驚いていた。社内で大問題になって大変だったのではないかと想像する。

船内のテレビで衛星デジタル放送の受信が可能になった。この航路は比較的沿岸を航行するので地上波が入らないわけではないのだが、航海中でも安定して映像を受信できる放送の導入はすばらしいサービス改善かと思う。また個室にはDVDプレーヤーが設置されており、レンタルもある。
   船 室 構 成 合 計
スイート  洋室2名×1室 2名
デラックス  洋室2名×16室 和室2名×4室 40名
スタンダード  洋室2名×5室  和洋室4名×26室 和室4名×4室 130名
カジュアル  洋室8名×5室 30名×2室 100名
エコノミー  大部屋 30名
ドライバー室  洋室30名×2室(1段ベッド) 60名
 更新履歴
H18.06.22 写真、本文とも大幅に書き替え
H19.09.26 エコノミーの写真を差し替え、他サービス体制の確認

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