シルバークィーン (八戸〜苫小牧)
 【川崎近海汽船株式会社】
 評価:★★
アルコール類が対面販売で著しく不便!


        シルバークィーン(八戸港)
内航貨物船がメインの川崎近海汽船が唯一運航している旅客フェリー航路。以前は東日本フェリーも運航していたが、全便川崎近海汽船の運航となった。この船も最近のフェリーの傾向どおり合理化船で、レストランは無く、冷凍食品等の自販機コーナーで対応しているが、食事時間に当たらないので特に不自由はない。上り八戸行きは、寝不足にはなるものの夜行便で便利だが、、逆に下り苫小牧行きは、ちょっと利用しにくい朝発の昼便である。

平成10年就航。総トン数7000トン。
(利用時期:平成19年12月)
 Cabin〜船室は快適か?
等 級  設備・感想など
特 等 バス、トイレ付きのツインルーム。テレビ有り。
・ゆかた、スリッパ、バスタオル、タオル、歯ブラシ、せっけん、リンスインシャンプー、茶器セット、簡単な案内冊子がある。
・ベッド幅は90cmで寝具は毛布をマットに敷き込むタイプ。
・思ったよりも部屋が広く、このクラスの船としては立派で、長距離の大型フェリーにも匹敵する。
・放送音量と空調の調節は可能。
・1人で利用する場合、運賃表に貸切料金75%の記載があるが相部屋になる可能性を承諾できるなら不要。

1 等 ・2段ベッドの4人部屋。テレビと洗面台付き。備品は、ゆかた、スリッパ、タオル、歯ブラシ、せっけん、茶器セット、簡単な船内案内冊子がある。ベッド幅は80cmで寝具はシーツ付きの毛布。空調調節はできない。 放送音量の調整可能。・和室はじゅうたん敷きの4人部屋。寝具は敷き布団とシーツ付き毛布だが、敷き布団はセットされておらず押入れの中にあった。ちゃぶ台が大きいので寝るときに邪魔になるので4人で入ると手狭に感じるかも?
2等寝台 ・一般的な2段ベッドで窓無しの内部屋となる。ベッド幅は80cmで、寝具は2等寝台としては珍しくシーツ付きの毛布なので清潔感がある。(奄美沖縄航路は見習え!)
2 等 ・一般的な大部屋で自由席。1部屋が女性専用として指定されていた。
・箱型の枕のみ有り。毛布は300円の有料。自販機で券を購入するようだが機械が停止していた。
・寝る向きが指定されていないので客が好きな方向に寝るので着席効率が悪い。
特 等 1 等 1 等(和室)
2等寝台 2 等 2 等
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
公室名  設備・感想など
案内所
売店
エントランス
・案内所のあるエントランスホールは小さなものだが、ロビーのソファのそばに、新聞と古雑誌が自由に読めるように用意されていた。
・出港後しばらくしたら閉鎖され、入港前に再びオープンする。
・自販機での酒販売を行わないので対面販売を行っている。ビール(大)のみ350円。350mlサイズは発泡酒となり200円。酒の販売は出港後のみで入港前の販売は行わない。
・隔離された喫煙コーナーを新設していた。
自動販売機 ・ジュース120円で、以前より値下げされていた点は好感。アルコール類の自販機での販売はないので不便。
・アイスクリーム、冷凍食品、カップラーメン、煙草も扱っている。
オート
レストラン
・レストランではなく自動販売機コーナー。めん類や冷凍食品の自販機と、椅子、テーブルがある。
・冷凍食品の価格が微妙に高く感じる。よく見かけるメーカーで例えばチャーハン470円。
・深夜でも利用でき、持ち込みの食事も可能。紙コップと冷水器が自由に利用できる。
・「オートレストラン」の表記があるが、これはちょっと不適切かと思う。
展望浴室 ・展望式。洗い場は6ヶ所。シャンプーとボディーソープあり。
・シャワーが勝手に止まるし水圧が低いのでややストレスを感じる。
・脱衣所には100円玉返却コインロッカーがあるが、ドライヤーはない。洋式トイレあり。
・非常用連絡ブザーが設置されていた。(何に使うのかな?)
・男性は深夜でも入れるが、女性は防犯の為か、案内所で鍵を借りて入るシステムのため、案内所閉鎖中は入れない。
トイレ ・洋式中心だが、和式も併設。
ロッカー ・エレベーターの横に100円玉返却式コインロッカーあり。
公衆電話 ・テレホンカード専用のみ。
給湯・冷水 ・給湯器、冷水器あり。
分煙の状況 ・個室も含めて客室は禁煙で、エントランスにある隔離された喫煙コーナーのみ喫煙可能と厳しい。
※他に小さな「ゲームコーナー」がある。
※エレベーターは巷で有名なS社製。
エントランスホール オートレストラン 展望浴室
 Infomation〜船内案内・感想など
(NEW)11月からのダイヤ改正により、燃料節約の為か上下便とも入港時刻がやや遅くなった。八戸行きの場合、早朝の30分差は、一般客にとっては少しでも睡眠時間を延ばせるのでありがたいと感じるが、トラックにとってはどうなのだろうか?はるか昔は夜行便は睡眠時間を確保するためか、6時すぎの入港だったものだが。苫小牧での乗船開始時刻は、1時間前の20時15分から開始してくれるという配慮があるのだが、未明の下船は一般客にはつらい。ただ、入港前に早々と客を部屋から追い出そうとしないのは好印象。

(NEW)アルコール販売への規制が自販機撤去、対面販売に続いて、入港前の対面販売も不可となり強化されている。ある新聞に飲酒運転撲滅のキャンペーン広告が出ていたのだが、その中の協賛企業にこの会社も名を連ねていた。世の中の流れとしてやむを得ない面もあるのは理解できるのだが、出港後に閉鎖される売店でしか購入できないし、銘柄も限定されるのは不便に感じる。

(NEW)船内に掲示されている非常脱出経路図に、以前は乗組員区画も部屋の職名まで詳細に記載されていたのだが、乗組員区画の部分は白いテープで隠されていた。防犯対策としてとても良いことだと思う。(無防備にマリンガールとか記載して掲示している船を時々見かける)

個室へのペットの持込がOKらしく、以前利用したときは近くの部屋から犬の鳴き声が聞こえていた。多くの船会社ではペットの客室持ち込みは不可なので、ペット愛好家の人には利用価値が高いかも?ただ、その部屋の使用後の清掃や騒音などの問題もあるかと思う。建前ではゲージから出してはならないことにはなっているが、家族同様のペットなのだから、果たしてどれだけの人が守っているのか?との疑問もある。いっそのことペット同伴できる部屋を限定してはどうだろうか?

トラックドライバー様向けに冷凍機は船内電源を使うように船内や地上で入念な掲示が随所に見受けられた。船内電源使用の方がエンジン使用に比べて経済的で安全であることをしきりにPRしていた。従来の並行他社がこの辺りに甘くて、対応に苦慮しているのではないかと想像する。

船の規模、航海時間等を考えたら、完璧な旅客合理化船と思ってたいして期待していなかった。しかし、個室のおかげで、快適な船旅を過ごせた。1等との運賃差は小さく、特等がお勧め。旅客区域の合理化といっても、上級船室さえあれば、航海時間が短い区間ならさほど苦にならないと思った。

食事についてはこの航路のダイヤなら自販機のみでもじゅうぶん我慢できると思う。例えば上り八戸行き夜行便を利用する場合なら、出港が21時15分なので、事前にすませてから乗船できるし、苫小牧のターミナルでは食堂、売店ともに営業しているので持ち込みも容易である。朝は早いので、朝食は不要。下り苫小牧行き昼便なら、昼食を1回だけ自販機で我慢すれば良い。各港の売店では数は少ないがお弁当の販売もあった。

船内の数ヶ所に監視カメラが某スーパーのように、わざと見えるように設置してあった。また、「パトロール」と書いたジャンパーを着た乗組員が何度か船内巡視を行っていた。物騒な世の中なので仕方ないかと思う。
   船 室 構 成 合 計
特  等  洋室2名×5室 10名
1  等  洋室4名×15室  和室4名×7室 88名
2等寝台  洋室20名×3室 60名
2  等  和室162名+77名+53名+45名+25名 362名
ドライバー室  個室又は洋室 80名
 更新履歴
H19.03.09 2等の写真を追加、1等の写真を差し替え、他サービス体制の確認。
H19.12.20 ダイヤ改正及び配船変更に伴う修正、1等和室の写真追加。他サービス体制の確認。

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