べにりあ (八戸〜苫小牧)
 【川崎近海汽船株式会社】
 評価:★
持ち込み必須のドライバーワールド?


            べにりあ(八戸港外)
川崎近海汽船の八戸〜苫小牧間を運航するが、船と乗組員は東日本フェリーらしい。レストランを廃止して冷凍食品の自動販売機でしか食事ができない合理化船。一般旅客には利用しにくい時間帯なので、乗客の大部分はトラックドライバーとなる。特等や2等寝台はないが辛うじて1等が残ったので個室でないと嫌な人も利用可能。船名の由来はローマ神話に登場する海の妖精。

平成11年就航。総トン数6100トン。
(利用時期:平成19年4月)
 Cabin〜船室は快適か?
等 級  設備・感想など
1 等 ・2段ベッドの4人部屋。テレビと洗面台付き。
・和洋室タイプ(201〜209号室)と洋室タイプ(210、211号室)がある。
・備品は、ゆかた(東日本)、スリッパ、タオル(川近)、歯ブラシ、せっけん、茶器セット、簡単な船内案内冊子がある。
・ベッド幅は90cmで寝具はシーツ付きの毛布。
・放送音量、空調の調整可能。
・カーテンの遮光性は良いので外が明るくても寝やすい。
・個室も禁煙との事なのでやや厳しいかも。
2 等 ・ごく普通の大部屋。枕はあるが、毛布は300円で有料となる。窓があり、開放感がある。
・一部のシーズンを除いて一般客は少ないのでガラガラにすいている事が多い。
1 等 2 等 2 等
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
公室名  設備・感想など
案内所
売店
エントランス
・ 「案内所・売店」は必要最小限の品揃え。食べ物はお菓子やつまみしかない。出港後しばらくすると閉鎖される。
案内所前のロビーはけっこう広く、ソファーもゆったりとしていて気持ち良い。
・旅客応対は男性の蝶ネクタイ氏のみ。
・アルコール飲料を対面販売。ビール(小)250円、ビール(大)350円。
・出港してしばらくするとインターホンを残して閉鎖。インターホンでの酒の販売は不可との事。
・ロビーの一部に隔離された喫煙コーナーあり。
ホール
自動販売機
・本船にはレストランがなく、このホールが食堂のような存在となる。苫小牧、八戸のどちらとも出港後にはトラックドライバー様の大宴会が始まる。(早朝でも関係ない)
・電子レンジ、しょうゆ、皿、コップ、紙コップ、給湯器。給茶機の用意あり。
・ジュース120円。アルコール飲料の自販機は封鎖さてているので不便。
・冷凍食品の自販機が豊富。
浴 室 ・窓はなく、あまり大きくない。洗い場は6ヵ所。
・シャワーの水圧はあまり良くなかった。
・100円返却式の小さすぎるコインロッカー、シャンプー、リンス、ボディーソープの用意あり。ドライヤーなし。
・案内所同様に出港後しばらくすると閉鎖される。
トイレ ・洋式のみ。以前あったシートペーパーはなくなっていた。
公衆電話 ・テレホンカード専用のみ。(利用が少ないのか電話ボックスが1台閉鎖されていた)
分煙の状況 ・ロビーにある隔離された喫煙コーナーを除き、個室も含めて禁煙となる。
エントランスホール ホール 浴 室
 Infomation〜船内案内・感想など
一般客には利用しにくいダイヤなので、乗客のほとんどはトラックドライバー様。夏季のごく一時期を除いてすいていることが多いし、夏季繁忙期でも最後まで予約が取りやすい穴場的な便となる。苫小牧〜八戸航路が全便、川崎近海汽船運航扱いとなってから、シルバークイーンのドック代船として、異なるダイヤでの運航も計画されているようだ。

川崎近海汽船の他の就航船と同様、パブリックスペースはもとより個室まで禁煙となり、喫煙者にとっては厳しい船。しかし、乗客の大部分は喫煙率の高いトラックドライバー様。案内所が閉鎖されて蝶ネクタイ氏がいなくなれば、空き缶を灰皿に堂々と喫煙が始まっていた。一般客が皆無の本船に過度な禁煙は無意味だし、守らせるのは難しい。守らせようとするなら乗組員にとってはかなりの負担になると思う。運航会社様はさぞかし高貴な企業理念をお持ちなのかも知れないが、現場の実態を把握したほうが良いのではないか?

アルコール類の自販機は封鎖され、売店での対面販売のみ。不便ではあるが、一般客にとっては普通なら飲酒する時間帯のダイヤではないので、この便に関しては、トラックドライバーの飲酒運転防止の観点から仕方ない面もあるかと思う。

冷凍食品の自販機は種類も豊富で、特別にまずいわけではないのだが、量が少なくて高い。2つ食べると千円近くして、冷凍ものの食事に千円かかるのには抵抗が強い。ドライバー様は皆、事情を熟知しており、それぞれが弁当や惣菜を持ち込んで一杯やっていた。

旅客需要の低い本船では、レストランの廃止、自販機化はやむを得ないかもしれない。航海中の食事は1回だけなので我慢できる範囲だし、他の合理化船のように船室をモノクラスにするのでなく、1等船室を用意してくれているので有り難い。乗船前に弁当などを購入して持ち込み、割り切って乗船すれば、船内は新しくて、すいているので快適な船旅を楽しめると思う。

案内所前には上部のデッキへの大きな階段があるが、非常時以外は通行禁止との事。乗客が出ることができる外部デッキは両舷と船尾側の狭い通路のみとなる。

客室乗務員は蝶ネクタイのおじさま達ばかりだが、儲けにならない一般旅客や乗用車に対しても接客態度は良好だった。以前、他船で態度の悪さに呆れたのだが、本船では気持ちよかった。
   船 室 構 成 合 計
1  等  和洋室4名×9室  洋室4名×2室 44名
2  等  大部屋 326名
ドライバー室  ベッド 80名
 更新履歴
H19.04.27 運航会社変更に伴い、ほぼ全文書き直し。

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