インデックス
スガ シカオ  2000/11/22 up
キリンジ  2000/12/07 up
クールドライブメーカーズ  2001/07/25 up
シアターブルック  2000/09/07 up
スーパーバタードッグ  2001/07/25 up
PE'Z  2003/11/25 up



スガ シカオ   Shikao Suga
『4Flusher』(アルバム 2000/10/25 UMCK-1002)
1.かわりになってよ 2. 性的敗北 3. ミートソース 4. AFFAIR 5. 波光 6. ドキュメント2000〜the sweetest day of my life〜 7. SPIRIT 8. そろそろいかなくちゃ 9. たとえば朝のバス停で 10. 青白い男 11. 木曜日、見舞いにいく(Album Mix)

全体:
第一印象は "生々しい感じ" だった。それは主に、初めの2曲や『青白い男』の歌詞の内容から感じたものが、不安や怒りだったからだと思う。もちろん過去のアルバムの歌詞にも突き刺さるようなものはあったけれど、今思うとそれはどこか他人事のような、小説でも読んでいるような距離感があったのかもしれない。しかし今回のアルバムでは、自分の痛点にピンポイントで針を刺されたような痛みを感じた。他にも、バンド主体であることによる、グイグイ押してくるようなサウンド。おかげで、最初のうちは『波光』のようなバラードの曲達がかすんでしまっていた。何度も繰り返して聴くうちに、ようやくそれぞれの曲の顔が見えてきた感じ。これからさらに聴きつづけるうちに、新たな発見があると思う。

『かわりになってよ』&『性的敗北』
『かわりになってよ』を最初に聴いたときには歌詞にかなりカチンときた。でも少し落ち着いて聴くと、「ぼく」の感情の現れ方や「きみ」との関係が興味深く思えてくるようになった。Track 1のハイな感じから一転して、Track 2のトーンダウンした歪んだようなサウンドへのメドレーがカッコイイ。タイトでハードで、ライブで盛り上がりそうな曲。
『ミートソース』
シアターブルックの佐藤タイジ (guitar) がアルバムに参加しているという情報は聴く前から得ていたので、ギターの音から始まった途端に「これは!佐藤タイジ!」と血が騒いだ(笑)。めちゃめちゃカッコイイ。しかし歌詞が始まると更にすごいことになっている。頭の中にサイケな景色が渦巻いてしまった。こんな曲を聴けるなんて、スガマニアで良かったと心底思う曲。
『AFFAIR』
先行シングルになるだけあって、マニアック過ぎず、しかし濃いスガ色を持つ曲。代表作の1つになるのは間違いない。まずイントロで持ってかれる。削りに削ったというアレンジのおかげで、歌声と間奏のハーモニカがしみる。
『波光』
さらっと聴いただけではごく普通のバラードという印象。美しいけれど、私の心にはあまり迫ってこない。
『ドキュメント2000 〜the sweetest day of my life〜』
やっぱりこの曲でホッとひと息。アルバムに欠かせないドキュメント・シリーズ。「みんなが見てるぅ〜」というフレーズの歌い方がかなりツボにはまっている(笑)。
『SPIRIT』
夏らしい、スガシカオには珍しいメジャー・コードの明るい曲だが、単なる明るさじゃないことが改めてよく分かる。ひどく停滞したところから抜け出そうとする、流れを好転させるためのカラ元気のような。
『そろそろいかなくちゃ』
この曲を聴くと寂しいような泣きたいような気分になる。冴えない日々。『ひとりごと』に通じるものがあるけど、より大人のシチュエーションのように感じる。
『たとえば朝のバス停で』
それでも悪いことばっかりでもなかったよな。『そろそろいかなくちゃ』の後に聴くと、そういう気分になる。
『青白い男』
サウンドはハードだしシャウトしているので軽い驚きが。歌詞も緊迫感があって後半がグッと引き締まる感じ。それにしてもこの歌詞は怖い。せっかく保ってきた精神の均衡が崩れて、そのまま狂ってしまいそうな不安がよみがえる。
『木曜日、見舞いにいく(Album Mix)』
レゲエ・ビートでほっとするサウンドだけれども、歌われている状況はとても辛い。ひとつの終わりに向かっていることを、互いに知った上で向き合う辛さ。"大切な人に何を話せばいいのか" というもどかしさは、この歌に限らず、ずっと抱き続けているんだろうな。

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キリンジ   Kirinji
『3』(アルバム 2000/11/08 WPC6-10109)
1.グッデイ・グッバイ 2.イカロスの末裔 3.アルカディア 4.車と女 5.悪玉 6.エイリアンズ 7.Shurrasco Ver.3 8.むすんでひらいて 9.君の胸に抱かれたい 10.あの世で罰を受けるほど 11.メスとコスメ 112.サイレンの歌 3.千年紀末に降る雪は

以前から耳にする機会はあったけれど、『エイリアンズ』でものすごく気になって初めてアルバムを聴いてみた。まずはジャケ買いを排除する勢いのジャケット写真が微笑ましい。中身も予想以上にいい。アルバム全体を通して聴いてもバランスが取れていて、途中で聴き飽きない。かなり好きな部類に入る。『アルカディア』や『エイリアンズ』は、一度聴いたら忘れないような、もの悲しく美しいメロディラインで、心の琴線を掻き鳴らしまくる。曲の持つ雰囲気と声も合致しているし、兄弟だからなのか、コーラスの共鳴が絶妙。さらに楽器の奏でる音との和音で満たされる。その一方で『グッデイ・グッバイ』や『あの世で罰を受けるほど』などの堂々としたポップさは、Beckを思わせるような感じ。さらに歌詞は、かなりシニカルなところがあるし、言葉遣いに独特の世界がある。作詞・作曲・アレンジは2人ともそれぞれにやっているようなので、傾向を分析するのも面白いかもしれない。

ふと思いついたけど、声質がSimply Redのミック・ハックネルに似ている気がする。こちらはUKソウルに分類されるグループで、屋敷豪太さんがドラムスで参加している。楽曲はそれほど似ているとは言えないけれど、この手の声が好きならばお薦め。個人的なお気に入りはアルバム『Stars』。ベスト盤も出ている。

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クールドライブメーカーズ(クールドライブ)   cool drive makers
『Spinning Drive!』(アルバム 2001/07/04 APTC-2201)
1. Spinning wheel 2. So what 3. IT AIN’T NECESSARILY SO 4. THAT OLD FEELING 5. NEW MORNING 6. People get ready 7. THE SIDEWINDER

クールドライブメーカーズが敢えてインディーズ盤としてリリースした新作。といってもJazz/Soulのスタンダード曲のカバー集なので、新曲ではない。期待して聴いてみたのだけれど、うーん、ちょっと惜しいなぁ。たぶん(あくまで想像だけど)ライブでのグルーブ感とか勢いを生かそうとしているのだろうけど、CDで聴くには、演奏が荒削り過ぎる気がする。リズムや表現力の甘さが、私には気になってしまう。ライブはほんとに楽しいだけに、良さが伝わりきれなくて歯がゆい。でもまたライブが見たくなったな。

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シアターブルック   Theatre Brook
『I am the space, you are the sun』(アルバム 2000/04/19 ESCB-2126)
1.太陽の落とし子 2.Captain Baobab 3.心臓の目覚める時 4.ただの道 5.PUT YOUR HANDS IN THE AIR 6.1st MAN WALKING 7.五反田ディレイセンター 8.1cmずつ 9.先生どうしてキスの仕方まで教えてくれなかったんだ 10.ギリギリまでもう一回 11.Yes I am,Who I am 12.最後の1%

スガシカオのラジオ番組に佐藤タイジ (vocal) がゲスト出演したとき、シングルカットされた『心臓が目覚めるとき』を初めて聴いた。情熱をたたえたこの曲には、心臓がギュッとした。その後このアルバムは何十回も聴いているが、やはりこの曲にはクラクラする。もちろんこの曲以外も。同じ日本人とは思えないほどのこの熱とうねりはどこから来るんだろう。
ほとんどの楽曲はタイジが作詞作曲している。もちろんメンバーとサポート・スタッフがいて初めて、これだけグルーブするサウンドになっているのだが、やはりフロントマンとしての彼の存在感はものすごい。その歌詞には情熱もあれば、甘えを許さない厳しさもある。たとえば「昨日の自分がそんなに好きなら 明日の自分は必要ないだろう」なんて言われると打ちのめされてしまう。そんなに力強さは持ち合わせていないが、その音楽に身を委ねて波間に漂うだけで、その熱がもらえるような気がする。
サウンドは前作の『ビラコチャ』よりも重量感が増している。といってもヘヴィメタのようなベタな感じじゃなく、打ち込み系の音によってピリッとした緊張感がある。一方で民族楽器の音や声も、雰囲気を醸し出している。曲と曲の間はブランクではなくツナギが入っていて、アルバム全体でひとつの作品、という感覚が強い。メンバーは「4枚目は代表作にしよう」を合い言葉にしていたそうだが、まさにシアターの様々な要素が詰まっているアルバムだと思う。

閑話休題。
歌詞について考えているうちに、何故かふとスガシカオの『坂の途中』を思い出した。「一度だけ休んだらもう 後ろを見ないで上ること」 「息が切れそうなとき 電話をくれよ」というあたり。スガシカオと佐藤タイジは同年代で仲も非常に良いのだけれど、それぞれの表現には個性がよく出てる。スガシカオが「同じ目線でものを見ている、気持ちの通じ合う人」だとすれば、佐藤タイジはシャーマン的な、人を惹きつけるパワーを発している人だな、と思う。


『ビラコチャ』(アルバム 1999/02/20 ESCB-1928)
1.聖なる巨人 2.ノックしつづける男 3.まぶたの裏に 4.涙の海 5.SOUL DIVER 6.約束の虹 7.瞳孔は開かないか 8. ぜんまいのきしむ音 9.SOUL PENETRATOR 10.直射日光 11.HALLELUJAH 12.そこにある受話器

メンバーが3人になってのアルバム。私はこのアルバムで初めてシアターブルックを聴いたのだが、実は予備知識が全然なかった。CDショップの店頭で推薦文を読んで、買ってきたからだ。その時点では、予想していた音楽とあまりにも温度差がありすぎて、感想どころではないほど戸惑ってしまった記憶がある。例えるなら、”冷たいヴィシソワーズ・スープ”を待っているところに”熱々のチリ・ビーンズ”を出されたような気分。
でも、最初からチリ・ビーンズだと分かって聴けば、これはかなりイケてる。特に3曲目から6曲目辺りはグルーヴ感があって、知らずとリズムに体を委ねてしまう。後半は少しスローテンポでダークな感じの曲が続く。
『ノックしつづける男』は、すごいラブソングだと思う。この歌詞を読んで馬鹿げていると思う人もいるかもしれないが、佐藤タイジにこんなこと言われたら、落ちると思うなぁ。

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スーパーバタードッグ   SUPER BUTTER DOG
『333号室』(アルバム 1998/06/10 TOCT-10307)
1. まわれるダイヤル 2. 踊る人たち 3. ネムリフカク 4. ヒマワリ 5. 煙ラジオ 6. 天気予報 7. そら見たことか 8. エントツノ上で 9. 今はただ風を待とう

先に『FUNKASY』を聴いていたせいか、第一印象は、ずいぶんとアッサリ系だなーと思った。メンバーに女性コーラスがまだいるときの作品で、低音やキーボードが控えめ、ボーカルが前面に出ていて、全体的に”小粋な”感じがする。でも何度聴いても飽きないし、歌詞も凝っているし、曲もすごくカッコイイ。ぽっと出ではない、只者ではない造詣の深さを感じさせる。 ちょうど真ん中、5曲目の『煙ラジオ』は”ゲゲゲの鬼太郎”を思わせるちょっと不思議な曲で、ここで意識が吸い込まれるような気がする。と、その後の『天気予報』がまたカッコイイ。うまいバランスだと思う。何度聴いても飽きがこない。

『FUNKASY』(アルバム 2000/11/22 TOCT-24480)
1. コミュニケーション・ブレイクダンス 2. FUNKYウーロン茶 3. セ・ツ・ナ 4. 日本男子 5. FUNKY労働者 6. ブラックページ 7. midnightついてない−都会花(プラタナス)編− 8. ボーイ風なガール 9. Rainyway 10. コラ! 11 エ!? スネ毛

グループ名からしてそうだけど、彼らのスタイルはstylishとかcoolとか言う意味でのオシャレさの対極に位置していて、そのドロ臭さがかっこいい。楽曲はばりばりのファンクをベースとしていて、分厚い感じでもあり、踊れる感じでもある。ボーカルの声質はスモーキーですごくいい声。メロディラインから微妙に音程を外すその外し方が、歌の上手い人ならでは。日本語をファンクにのせるのは難しそうに思うけど、独特な韻の踏み方と歌いまわしで成功している。特に3曲目の『セ・ツ・ナ』などは、不思議な歌詞なので思わず聞き入ってしまう。なんか歌詞の”悪乗り”加減が話題にされることも多いようだけれど、楽曲全体としてのファンキーさに素直に反応すればいいんだと思う。

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PE'Z   ペズ
『大地讃頌』(マキシシングル 2003/11/19 TOCT-4618)※廃盤
1. 大地讃頌 2. A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜 3. Please come here 4. 大地讃頌 (Radio Edit)

前作から約3ヵ月ぶりのマキシだが、実際のところは新曲はひとつもなく、たいして期待はしてなかったのが実情。CD-EXTRA仕様なのも発売されてから初めて気付いた。映像ってPVかライブ映像だろうと思っていたら、これが超お遊び映像で笑えました。かなりマニアックな内輪ネタなので、下に私的な詳細解説を設けておきます。

『大地讃頌』(大木惇夫作詞 佐藤真作曲)
この曲は中学や高校で定番の有名な合唱曲らしいが、私はまったく知らなかった。なので、聴いても全然ピンとこない。アレンジも特に気になるところはないし。なぜオリジナル曲を持ってこないのか、それが不満。
『チュニジアの夜』(John "Dizzy" Gillespie, Frank Paparelli )
これまた、これだけ有名な曲を持ってくるからには、相当に自信のあるアレンジもしくは演奏なのだろうと思いきや、CDで聴く分には特に胸に響くほどでもない、かな。たしかに、ライブでの演奏はめちゃめちゃカッコよくて、Ohyamaさんに惚れそうになるけど。
『Please come here』(ヒイズミ作曲)
インディーズ時代の曲『come here』(『速人』収録)のアレンジ違いバージョン。これはジャズクラブでの"対峙"ライブで初めて聴いたときに、元曲との雰囲気の違いにびっくりした曲。タイトルに "Please" が付いているところに思わずニヤッとしてしまう、センスのいい優しくて軽やかなアレンジで、この曲だけでもこのマキシの価値はあったなと思う。

<オマケ映像解説>
「ヴァーチャルRealive 2003〜武士はおどらナイトそんそん〜」by スペイシー企画?
最初の部分は『HEY! JORDU!』のPVとアーティスト写真を合成してますね。次の「ジャズ侍」でなぜKadotaさんがロボットなのかというと、動きがぎこちなくてロボットのようだと、よくOhyamaさんがMCのネタにしてからかっているからです。でも本人も自画像がロボットだったりする。実はイジラレ好きかも。声は何かのインタビューのときの緊張した声。「カレー侍」はOhyamaさんのカレー好き、NIRE君がOhyamaさんに絞められてる感じ、航さんののほほんとした雰囲気がよく出てます。「火泉侍」は見たとおり、不思議ちゃんヒイズミ君ネタです。 別にシリーズものというわけではありません。ちなみにスペイシー企画という名前はたまにフライヤーなどにこそっと出てきますが、もちろん実在しません。NIRE君が一時期 "spacy" という言葉が気に入っていた(実際にそう書いたTシャツも着てた)ので、ネタに使ってるようです。インディーズ時代のミドルネーム "Hato Bus Cannon" といい、彼もちょっと変わった言語センスを持っているようです。


『DRY!DRY!DRY!』(マキシシングル 2003/08/06 TOCT-4547)
1. DRY!DRY!DRY!  2.アンダルシア-Andalucia- 3. Boomerang Boogie〜南風堂の叔父さん〜

これはマキシシングルなので収録は3曲のみだが、なんと3曲ともそれぞれタイアップが付いている。これぞインストゥルメンタルならではの強みか。2曲目と3曲目は2002年のツアーでも演奏していたので、ライブ盤にも収録されている。

『DRY!DRY!DRY!』(Ohyama作曲)
真正面からドーンという感じ。『SUPER MUSIC,SUPER DRY』CMソングということもあってDRY! DRY!の連呼なんだろうけど、メロディも掛け声も安直な感じすらしてしまって、正直なところPE'Zの曲の中ではあまり好きな曲ではない。と思っているのだけれど、ラジオやテレビで耳にすれば体温が上がるし、頭の中で回りだすと止まらないし、メロディが強くてどこか人を惹きつける曲だと思う。Ohyamaさんのインタビューによれば、テーマは「夏」。しかも「暑い中、部活でがんばってたよなー」みたいな暑さなんだとか。
『アンダルシア』(ヒイズミ作曲)
リズムパターンがどんどん変化していく複雑な曲で、哀愁を帯びたメロディが秀逸。これは黒沢清監督から映画の主題歌にというオファーを受けて、ヒイズミ君が作った曲。最後の部分が不思議。映画の予告編でも最後の部分まで使っていた。本編ではどうなんだろう。
『Boomerang Boogie』(Ohyama作曲)
インディーズ時代の曲『NANPU DOU』(『pe'z』収録)のアレンジ違いバージョン。ちょっと懐かしいような、夜っぽい雰囲気に。ヒイズミ君のシャウト入り。"掛け声" じゃなくてこういうシャウトだったらカッコイイと思うんだけどなぁ。ちなみに南風堂はOhyamaさんの地元にあったお店の名前(今はもうない)。

<今だけ情報>
『DRY!〜』はタイアップCM撮影とPV撮影のライブ部分が一緒くたになって行われていたのだけど、そのときの模様をここでちらっと見られます。私もエキストラに混じって、その工事の足場のようなものの3段目に乗っかっていました。あ、カメラには全然映ってないので探しても無駄ですよ。


『Akatsuki』(ミニアルバム 2002/04/11 TOCT-24762)
1. Akatsuki 2. 海に降る雪〜snow in the sea〜 3. SPIRIT 4. Keluku Walk 5. BLEED!

メジャーデビュー第一作のミニアルバム。このころは "侍JAZZ" というキャッチフレーズを前面に打ち出していて、ジャケットは「藍染め」「和」を意識したデザイン。レーベルはVirgin Japan(現Virgin Tokyo)で、発売当時は小林桂さんなんかと同じジャズのページに載せてあったと記憶している。ジャズ畑でも注目を浴びたらしくジャズ専門誌にもCDレビューやインタビューがたくさん載っていた。でも実際にこのミニアルバムを聴いてみると、インディーズ時代の作品よりもジャズっぽさは薄くなっているように思う。5曲ともそれぞれに違った雰囲気を持っていて、PE'Z入門としてお勧めの作品。

『Akatsuki』(ヒイズミ作曲)
最初に聴いたときは、出だし部分とサビの雰囲気がすごく違っていて、違う曲をくっつけたようなちょっと変な曲だと思った。(雑誌のインタビューを読むと、実際にOhyamaさんのフレーズ曲とヒイズミ君のフレーズを持ち寄ってつぎはぎしてみたりするらしい)。聴きなれてくると、サビは口ずさみ易いし、朝日が昇るイメージが目に浮かぶ。PE'Zの個性がハッキリ出てる曲だと思う。
『海に降る雪〜snow in the sea〜』(Ohyama作曲)
メロディが美しくて優しい雰囲気の曲。トランペットも他の曲と違って優しい音色で鳴らしている。ベースラインが印象的。ライブではベースの見せ場としてソロが盛り込んであることが多い。
『SPIRIT』(Ohyama作曲)
これはスカっぽいアップテンポな曲で、いかにもライブで盛り上がりそうな曲。(実際盛り上がるし、特にキーボードソロの部分は盛り上がる)。後半のトランペットとサックスの掛け合いもかっこいい。
『Keluku Walk』(Ohyama作曲)
これはリズムやピアノの音がジャズっぽく、大人っぽい曲。ちなみにkelukuというのは何語なのかも分からないが、何かのインタビューでヒイズミ君が「猫」と言っていたという説がある。
『BLEED!』(Ohyama作曲)
これは8ビート縦ノリでガンガン行く曲かと思いきや、途中でけっこう複雑な曲になっている。途中に入っているヒイズミ君のWordsは意味不明だが、「フランス語っぽく」聴こえるようにとOhyamaさんから注文があったらしい。

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