分解GoGo おはなしシアター ファンタジウム


2005.04.16 作成

TOMYの「おはなしシアター ファンタジウム」を分解してみた。
この「おはなしシアター」は、絵本を電子化したような製品だと言える。
夜、寝る前に読んで聞かせる絵本の置き換えを狙っているのだろう。
子供にしてみれば、普通の絵本より、壁に投影するという映画館的要素のワクワク感が楽しいかもしれない。
ただ、画面サイズは光源の弱さからそれほど大きくはない。1mの距離で50cmx50cmくらいだ。
また、床に寝転がって天井に投影すると、かなり暗い。とは言え、むかし科学と学習に付いてきたような
幻灯機なんかに比べれば、雲泥の差はあるのだが。



バラしてから気が付いたが、何かに流用するできるようなものではありませんな。
うむむ、このまま死蔵か? 子供がいるやつに売りつけるか(笑)
本体、表側。左側のスライドレバーはカートリッジエジェクトレバー。
右側にはON/OFFスイッチ、ボリュームボタン、頭だしボタンとサウンドボタンが並ぶ。
サウンドボタンは、特定のマークがある場面でBGMや効果音再生を行う。
値段の割りに、いっちょ前に電子ボリュームだったりする。
中央下側の丸い部分はスピーカー。
このスピーカーのグリルの部分には米国黒鼠シンボライズされているが、ちゃんと別パーツになっている(笑)。
ちなみにガワとフィルタのチューニングが施してあるのか、決して良い音ではないが耳障りな音ではなかった。
写真では判りにくいが、光源ハウジングの右側にフィルム駆動用のシャフトが出ている。形状は8角形。
フィルム駆動は、この一軸のみ。
本体、裏側。右側にあるのは、カートリッジエジェクト時にロックを解除するスライドレバー。
電池ボックスカバー横にあるのは、電源のメインスイッチ。表側にあるON/OFFスイッチはスリープするだけのようだ。
ところで、この電池ボックスカバー、ねじ止めなんだよね。簡単に開かないようにしてあるんだろう。
操作スイッチは、後ここには写ってないが、レンズ側側面に1コマずつ送るボタンと戻すボタンがある。
ちなみにフォーカスは手動(当たり前だ)。回転範囲は90度と結構狭い。


フィルムのマークを読むフォトインタラプタ。
フィルムに傷をつけないためか、モールドされている。





カートリッジ上のメモリにアクセスする端子。ALPSかモレックスのやつか?
信号を見ていないが、恐らく3線シリアルであろう。
カートリッジが無い場合は、ピンセットで押し下げている赤色のカバーで保護されている。
このカバーはロックされていて、簡単に赤色のカバーは押し下げられないようになっている。



取り合えずカバーを開けてみる。
値段の割りには、構成部品が多い。これ以上分解するのは躊躇する。
左右に渡っている赤いバーは、カートリッジをロックするパーツ。二枚重ねになっており、左右に開く。
やたらワイヤーハーネスが走っている。よくあの値段でできるなあ。
変わっているのは、電池を全部同じ方向に入れる点。ユニバーサルデザインってことかな。


制御基板、部品面。
残念ながら、メインのチップはCOBされているので、素性は不明。
ただ、効果音やBGMを鳴らしているので、少なくともD/Aなりは載っている石だろう。
スピーカー出力付近に8ピンのICがあるが、確認し忘れている。LM386あたりではないかと思う。



制御基板、裏側。生意気にも両面シルク印刷です(笑)
6ピンのコネクタは、SMKの「6P SIM card connector」っぽいなあ。





フィルム送りのメカユニット。
過負荷対策か、一度シリコンリングで動力を伝えている。
このメカユニットは、かなり不思議な動作をする。モーターの回転と出力軸の動きが同期していないような感じがする。
バネか何かにテンションを貯めて、それを開放するような動きだ。
考えてみれば、ギヤで減速しただけでは、投影している画面にコマの境目が移動しているのが見えてしまう。
でも、実際は歯切れよくコマが送られている。順方向も逆方向も……どうやっているんだろう?
最終出力段あたりで、力の伝達に渦巻きバネを使っているのではないかと推測できるけど……
それだとコマ単位でピタリと止めるのが難しいよなあ。
マイコンがどうとかよりも、ここが肝のような気がするな。でも、バラしたら元に戻せないような気がするぞ。

フォーカスリング。これにはレンズは付いておらず、保護のための透明板が付いているだけ。
円周の1/4にスロープ状になった突起が付いていて、回転位置によってレンズユニットを押す高さが変化する仕組みになっている。





レンズユニット部分。
二重の円筒で構成されていて、テレスコピック構造になっている。
内側(前に出ている側)がバネで押し出されていて、上記のスロープ状の突起で押し出されている長さを変化させている。
この向こうに白色LEDがある。この固体のLEDは色温度が低い電灯色に近い発色になっているが、他の固体はどうなんだろう。
大量生産なので、LEDのグレード指定しているのだろうけどね。
電灯色に近いので、演色性はかなりマシになっているかも。あるいはフィルム上で配色にオフセット掛けてあるのかも?
調べていないが、LEDの駆動方法は不明。もしかしたらパルス駆動すれば、光量アップができるかも。

付属の「プーさんとはちみつ」のカートリッジのガワを開けたところ。
電子系パーツは、手前側の白いパーツ内のみ。
フィルムがビヨヨ〜ンとなるのが怖いので、これ以上バラさない(笑)。
でも、フィルムの巻き方がちょっと不思議。
電源を入れるたびに先頭まで送っているので、8トラックみたいなエンドレス巻きではないと思うのだが……


フィルムを拡大。
フィルム下部にフォトインタラプタで検出するためのマーカーがある。
ただ、フィルムの投影位置とマーカーの検出位置にずれがあるので、上下位置で対応しているわけではない。
別にROMを持っているので、このマーカーはコマ番号程度の情報しか持っていないのではないかと思う。



マーカーを読むフォトインタラプタの入る穴。
ここもフタが付いていて、更に簡単には開かないようにロック機構が付いている。





恐らくシリアルROMが載っている基板。一応金フラッシュ仕上げか? これも、生意気にも両面シルク印刷だよ(笑)
パターンは9パートあるように見えるが、真ん中の横3個はどこにも繋がってない。
でも、なんでワザワザ9パートに分けてあるんだ? 謎ですな。
2箇所、制御基板側と接触しないパターンがある。



シリアルROM基板の部品?面側。やっぱりCOB。
謎なのは、部品番号が「U2」になっていること。未実装のパスコンは「C15」だし
COB実装の関係で、本体側制御基板と面付けしているためかな?
基板には二つの番号が振られている。「GCB▲GA1」。これは制御基板と同じ。 シリアルROMは「GM671」となっているが、制御基板では「GM677」。これも間が飛んでいるな。
ところで3線シリアルROMだとしても、6ピンでは1ピン多いんだよね。
でも、6ピンともCOBのパッドに行っているようだし……



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