サウジアラビアの骨董屋
私は旅先の市場を覗くのが大好きなのだが(→サウジの市場)、骨董屋を覗くのはそれ以上に好きです。それは、骨董屋の場合、時間軸という要素が加わるから。帰国の前日に、タイーフのセンターから国際空港のあるジッダまで下りてくるが、その際にはいつもKANDARA PALACE HOTELに宿泊する。このホテルから歩いて10分くらいの、旧空港通り沿いの一角に、20軒近くの骨董屋が軒をつらねている。これらの骨董屋は古くからある店で、店内も埃をかぶった様々な骨董が、無造作に並べてある。第一次大戦で使われたようなライフルやら、昔奴隷につけていた首飾り、真ちゅうのコーヒーポット、ハンジャル、宝石、コインに昔の貞操帯まで、なんでもありの世界。私はまる一日中、いや、一週間でも一ヶ月でも毎日通っても絶対に飽きないと思う。掘り出し物がそこいらに転がっている。
旧式ライフル 旧式のライフルがたくさん置いてあった。日本に持ち帰ることができないので、値段を聞くこともしなかった。「アラビアのローレンス」に出てくるような銃だ。昔はラクダに乗った勇猛果敢なベドゥィンたちは、この銃を手に、砂漠を駆け回っていたのだろう。部屋にかざりたいものだ。
コーヒーポット どこの店にも、真ちゅう製のコーヒーポットが置いてあった。大小様々で、値段も30SR(約900円)も出せば手ごろなものが買える。部屋に飾ると良さそうだが、重いのとかさ張るのとで、結局買わなかった。左下にあるのが、コーヒー豆をすり潰す、擂り鉢なのだろう。
ハンジャル このハンジャルも、どこの店にもおいていた。刀の鞘が革のベルトがついているものもある。ヘソのあたりにハンジャルがくるようにベルトを巻くのがつうのようだ。AL BAHAのホテルで、写真と同じようなハンジャルを腹につけている御老人を見かけた。少し前までは、サウジの紳士たるものの必需品であったのかもしれない。写真のものは、最近、パキスタンかどこかでつくられたものらしい。ベルトの刺繍も妙に新しい。本物だと、刀の鞘の装飾も銀をふんだんに使っているが、これはアルミなどで装飾した後、銀色のスプレーをかけたもののようだ。値段はあちらの言い値では300〜500SR (9000円〜15000円)だ。左端のと同じタイプのものをAL BAHAの露天市で購入した。
壁にズラリとかけられた首飾りなどの装飾品。ほとんどのものが銀製で、店員ははかりで重さを計った後、値段を決める。宝石を埋め込んだり、古い銀貨を使ったりしたものもある。サウジの女性は外では真っ黒のベールをかぶっているが、家の中では、宝石をたくさん身につけて、着飾っているらしい。奥さんの御機嫌を伺うのは世界中どこでも共通した男の業である。
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