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| サウジアラビアに住んでいる人々(短期的な国外労働者も含む)のうち、純粋なアラブ人は全体のわずか数%で、それ以外の人々は、周辺のイスラム諸国(最近ではムスリムカントリー以外の人も受け入れているようだ)から来た労働者と、帰化した人々だ。少なくとも私がサウジで接した人の国籍は、サウジアラビア、イエメン、エチオピア、エリトリア、スーダン、エジプト、アフガニスタン、トルコ、バングラディシュ、ブータン、インド、パキスタン、フィリピン、タイ、インドネシア、韓国、ニュージーランド、アメリカ合州国、フランスと多種多様だ。アラブ人は我々が日本人だとわかると、驚くのと同時に、非常に友好的に接してくれる。レストランでは、経営者がわざわざ握手を求めて、店の奥から出てきてくれることも何度かあった。またサウジエアラインへの搭乗手続きの際も、エコノミークラスのチケットにもかかわらず、ビジネスクラスの席を用意してくれた(満席なのに)。サウジアラビアには観光ビザというものが存在しないので(最近許可された)、日本人がサウジに入国することは、ほとんどない。私もサウジで日本人を見かけることはなかった。従って、日本人が非常に珍しいというのもその理由であろう。ほとんどの人が、生れて初めて日本人を見たという。彼等が、日本人に対して非常に友好的なのは、珍しい以外にも理由がある。それは、あの米国に戦争をしかけた勇敢な国ということと、何も資源のない国がこれほどの経済大国になったということだ。もともとサウジは砂漠遊牧民で、勇猛果敢なあのベドゥィンの血が彼等のなかに流れており、あの大国アメリカに無謀とも思える戦争をしかけた国ということで評価されているのだろう。しかし、まあ、そんなことで尊敬されても、全くうれしくはないのだけどね。また、サウジ国内を走る車のほとんどが日本車である。彼等が言うには、日本車は他国産の車にくらべてずばぬけて性能がいいそうで、メーターが10まわりしても(100万キロ走っても)大丈夫だとのこと(→交通事情)。サウジも日本も同じ経済大国だが、何の努力をしなくても、国土から沸き出す原油のおかげで豊かな生活を送っているサウジの人々が、資源がなくても、技術力のみで経済大国を創った日本人を尊敬してしまうのも分かる気がする。日本人を尊敬してくれる唯一の民族かもしれない。 |
B氏(アラブ人) 共同研究者のサウジ人のB氏。サウジにはいくつもの部族があって、政権に握ってい王族は1つの部族である。彼は王族と同じ部族だそうだ。調査中は彼と一緒のことが多かった。おそらく他のアラブ人もそうであると思うが、無類のおしゃべり好き。調査中もよく友達と携帯電話でおしゃべりをしていた。彼には奥さんと子供が一人いる。大きな家に住んでいるらしい。
少年(アラブ人) 我々が宿泊していたセンターの宿舎に、週末になると泊まりにくる首都リヤドに住む役人の息子。6才くらいだろうか。私によくなついて、よくサッカーボールを持って、私の部屋へやってくる。寝ているところを何度も起こされた。こちらがヘトヘトになるまで(なっても)ボール蹴りをさせられた。サウジではサッカーがさかんで、自分の贔屓のチームの話題に熱中する。驚いたことに、日本の「カズ」選手の名前を知っていた。やはり「カズ」は世界的プレイヤーだ。彼にこそ国民栄誉賞がふさわしい。日本でなにかと話題にのぼる、西部の松坂や巨人の長嶋監督、そして日本のバカ総理なんかは、ここでは全く無名だ。日本ではホンモノの人が過小評価される傾向にある。
フセイン氏(バングラディシュ人) 調査地で1年ぶりに再会したフセイン氏。二人で抱き合って再会を喜びあった。彼は私のフルネームを覚えていてくれた。バングラディシュ人の彼は3年前にサウジにやってきたという。廃車になったバスの中で生活している。彼はアラブ人から雇われており、仕事はヤギやラクダの放牧。日の出から日没まで、家畜を連れて歩く。炎天下のなか、これは重労働だ。給料は月500SR(約15000円)とのこと。本国には妻子がいて毎月仕送りをしている。最初に会った年には、アラビア語をたくさん教えてくれた。子供のように目がくりくりしていて、ユーモアたっぷりのナイスガイ。来年の調査でもまた会えるだろうか。→2000年の調査では会えなかった。
門番のおじさん(エジプト人) センターの門番のおじさん。いつも酔っぱらいのような赤ら顔をしている。ここでは飲酒は厳禁だから、地の肌の色なのだろう。我々日本人に、あれやこれやと世話を焼いてくれる。センターでの給油にまごついていたら、かわりに給油してくれた。口癖は「ジャパン トヨタ ニサン ハンダ グッド!」。外のガソリンスタンドで給油すれば、さすがは産油国、1Lが1SR(約30円)。それでも、調査に使っていた日産パトロール(6.5L)は一日40Lくらい消費してしまう。2日に一度は給油することになる。
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