昔ながらの石窯で伝統的なパンを焼く店(2003)
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パンや焼き職人。いつ行ってもパンを焼いている。レジやカウンターなどないので、目で挨拶をしながら、自分で焼き立てのものを袋に入れて、お金を置いて帰る。 |
焼き立てのホブス。中に水蒸気たたまって、レンズのように膨らんでいるが時間がたつと、ぺしゃんこになる。噛み締めると、素朴な味。 |
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伝統的なホブスと違って、菓子パンのような形をしたパン。これも、同じ店で作られている。ホブスと同様、小麦粉意外にはほとんど何も使われていない。このパンは午前中に焼かれているようで、夕方に店に寄る私は、このパンの焼き立てを食べたことがない。6個はいって、これも1SR(約30円)。一袋買うと、ずいぶんともつ。 |
研究所から調査地点までは約50キロほどあるが、その帰りには毎日のように寄っているショッピングセンターの中に、パン屋さんがある。ここは、昔ながらの石窯でアラビアパン(ホブス)を焼いている。この店のホブスは美味しいらしくて、遠くから買いに来る人もいるとのこと。左上のパン焼き職人は、毎日パンを焼き続けている。ピザ生地のような薄い小麦粉の生地を鉄の棒を使って窯の奥に置くと、わずか10秒くらいで右上のような、ちゃんと焦げ目のついたパンが焼き上がる。焼き立ては膨らんでレンズのような形がしているが、時間がたつと、ぺしゃんこになる。中は空洞なので、いろんなものを挟んで食べる。日本で私達がよく口にするような、バターやミルクを入れて発酵させたパンではなく、材料は小麦粉と少量の塩と思われる。ものすごく素朴な味だ。噛む程に素材の旨味がじわじわと舌にひろがる。これぞ、小麦粉本来の美味しさなのだろう。舌が味と旨味を捜す食べ方である。よく食べていると、舌が敏感になってくる。焼き立てはとても美味しく、いつも帰りの車を運転しながら、食べている。値段は五枚でわずか1SR(約30円)とものすごく安い。日本のパンは、バター、ミルク、甘味料、そして、石油製品である香料がたくさん入っていて、口にいれた瞬間に、食べる人の舌に否応なしに、過剰な味を投げ付けてくる。パンの主原料の小麦粉の味など添加物の味に隠れてしまっている。こういう食べ物や食べ方は、なにか間違っているように思えてしまう。 |