サウジの市場

私は市場が大好きで、日本の地方都市や海外を旅行した際には、時間が許す限り、地元の人が利用する市場で時間を過ごすことにしている。何故って?それは面白いから。市場ではその土地の文化や人間の気質がプンプン臭ってくる。サウジでもいくつかの市場(スーク)をのぞいてみた。

野菜市場
滞在していたタイーフの街の野菜市場。野球場くらいの広さの敷地に、百店近くが軒を列ねる。ほとんどが露天市場。さすがに産油国、金持ち国家だけあって、周辺の国々から輸入した、多種多様な野菜や果物が並んでいた。葉ものの野菜などはタダのような値段。ひと束、5SR (150円)のものがほとんど。品種が異なるのか、キュウリ、ナス、トマト、ニラ、ピーマンなどの野菜も、色や形が日本のものとは随分異なる。特に、色の白いナスには驚いた。イラン産のザクロはソフトボールよりもひとまわりくらい大きくて、美味しそうだったが、箱単位でしか売ってくれないとのことなので、泣く泣く諦める。買い物をする女性の姿はまったく見かけることはない。買い物は男の仕事なのだろうか?夫婦で買い物に来ても、女性は待つ黒いベールを頭からかぶったまま、車の中で待っているようだ。こちらの女性は頭のてっぺんから足の先まで、真っ黒なベールで覆われていて、肌が露出しているのは、手の指くらいなものだ。どんな顔をしているのか全くわからない。アラブ系の女性は美しい人が多いと聞くが、残念だ。

肉屋
よく行く食料品店の隣が肉屋。ある日、店先にラクダの生首が吊るしてあって、びっくりした。「ラクダの肉、入荷しました」ということなのだろうか。ラクダの肉を食べたいと思っていたが、食べる機会はなかった。ラクダの乳も独特なクセがあるそうだが、これも残念ながら賞味できなかった。次回は必ず試してみようと思う。

ABHAの市場
これはABHAへ行った時に立ち寄った、露天市場での写真。左の写真はナツメヤシを天日で乾燥させたもの。こちらで出されるナツメヤシは、水分が多く、ベトベトしたものが主流だが、このような乾燥させたものも、たまに売られている。大きいものから小さいものまで、たくさんの品種があるようだ。数百種くらい品種があるそうだ。味や食感は干し柿そのもの。たいそう甘い。中に入っている種子の形も柿の種とそっくり。分類学的には全く異なる系統なのに、この類似には驚いてしまう。原油が出るまでのサウジは、このナツメヤシを輸出するくらいしか外貨を稼ぐ手段がなかったそうだ。昔はナツメヤシと水だけ持って、砂漠を旅したらしい。ナツメヤシはサウジのシンボルともなっている。一本のナツメヤシの樹から、年間数百キロもの収穫があるという。今でも、ナツメヤシは客をもてなす時に出されるようだ。アラビアコーヒーを飲みながら食べることが多い。右の写真は、お香屋さんの店先で撮ったもの。左はお香を焚く道具らしい、右には様々なお香が並んでいる。

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