| サウジアラビアにおいて、ヤギは食料として重宝されると前に書いたが、肉や乳だけでなく、その皮も余すところなく利用されている。これはヤギの皮でつくったバッグ。ヤギの皮を剥ぐ時に、腹や背に切れ目を入れることなく、靴下でも脱ぐかのように皮を剥いだもの。まあ、脱皮のようなものですね。従って、ヤギの前脚や後脚もそのままついている。左2枚の写真のバッグは同一のもので、前脚と後脚をつなげて背負えるようにしていある。ヤギをそのまま背負っているようなものだ。下のほうが首で、上のほうが尻尾ということになる。バッグの口を閉める時は、革紐で縛る。表面はバックスキンで、バッグの内側が外皮。たくさんものも入るし、背負いやすいので、古巣のK大への通学にはよく使っていた。しかし、ヤギ臭い皮のにおいは強烈で、部屋のなかの空気がたちまちヤギ臭くなってしまう。きっと古巣のK大S研究室では、ヒンシュクを買っていたに違いない。右の写真は別のバッグで、肩から提げるタイプ。これもまたヤギ臭い。 |