| サウジアラビア政府は観光ビザというものを発行しませんので(最近は日本からの団体旅行は許可されている)、よほど特殊な理由がない限り、日本人は入国できません。サウジに入国できる日本人のほとんどは、サウジの企業とコントラクトのある商社の人です(商用ビザ?)。とにかくこの場合もサウジのスポンサーからのレターが、ビザを取得するのに必要です。あとは、日本にはほとんどいないイスラム教徒(ムスリム)はマッカへ巡礼で入国できます(巡礼ビザ?)。私はどのような種類のビザで入国でっきたのか、いまだに不明ですが、とにかく受入先の研究所のレターが必要でした。東京の在日サウジアラビア大使館まで行って、ビザを所得しました。タイのバンコク経由でサウジアラビアへ入国しましたが、バンコクで飛行機に乗る前に、厳重な手荷物および身体チェック受けました。スチュワーデスや女性もバンコクの空港では普通の格好をしていましたが、飛行機に乗ったとたん、ベールに着替え、いよいよここからサウジルールだということを実感しました。到着地のサウジアラビア、ジッダ国際空港に着くと、荷物を受け取り、いよいよ入国審査です。基本的に、ほとんどすべての人が恐い恐い入国管理官にスーツケースを開けられて、中身をチエックされます。酒類やポルノなどの御禁制の品々は、もちろんここで没収されます。調査用に使う野帳を数冊、新品のままスーツケースに入れていました。この野帳は表紙が厚くて、パスポートサイズの為、どこかの国のパスポートの偽造に使われると思われたのか、入国管理官に執拗にその用途について聞かれました。相手は英語があんまり通じない為(こちらもものすごく下手な英語だし)、説明するのに非常に手こずりました。だいたい、国土のほとんどが砂漠なので、野生動物の調査をすること自体、この国の人の多くは理解できないかもしれません。受入先のレターを見せると、相手は理解したようで、通してくれました。同行していたM大学のI先生は、デジタルビデオの生テープがひかかったようで、別室に連れていかれました。新品のフィルムやビデオテープを多量に持ち込むと、商用の為に持ち込んだとみなされ、入国の際に没収される国が多い為、I先生はわざわざ新品のテープをパッケージから出して持ち込んだのです。ところがここサウジでは新品でないテープがひかかるのです。それは、海外からポルノテープを持ち込まれることがあるからです。I先生が連れていかれた別室にはビデオデッキがあって、そこで内容をチックされるのですが、そこにはデジタルビデオ専用のデッキがなく、結局内容不明ということで、すべての生テープは没収されてしまいました。 |