サウジの植物

スイカ
砂漠には野生のスイカが自生している。スイカの大きさはソフトボールくらいだが、その形といい、模様といい、日本で普通に見られるスイカそのものだ。割ってみると、メロンのような水分たっぷりの果肉がつまっていた。いかにも美味しそうだったし、水のない砂漠で水分タップリのスイカがを見つけたことがあまりにうれしかったので、まわりの人が止めるのも聞かず、ひとくち食べてみた。死ぬほど苦かった。いくら水で口をゆすいでも、半日くらい口の中に苦味が残っていた。生えている植物をなんでも口にしていたら、命取りになる。少し反省する。こんな苦いスイカを好んで食べる動物もいるそうだ。乾燥すると緑色から、黄色、そして赤褐色に色がかわり、表面がひょうたんのように堅くなる。振ってみると、中が中空なようで、シャリシャリと中で種がおどる乾いた音がした。これを楽器として使っているところがあってもおかしくはない。

アカシア
アカシアはサウジの植生を代表するような植物だ。サウジだけでも数十種類もあるようだ。マントヒヒラクダなどがよくこの新芽や花を食べている。雨季である秋頃に一斉に花を咲かせる。花の形状や色は種類によって全く異なる。この時期、養蜂業者はミツバチにアカシアの蜜を集めさせる。しかしながら、ミツバチの巣箱の近くに砂糖水を満たしたドラム缶がいくつもおいてあり、たくさんのミツバチがその砂糖水を吸っていた。アカシアの蜜だけでは採算がとれないからなのであろうが、明らかにインチキだ。アカシアの棘は鋭く、この棘がタイヤに刺さってパンクしてしまうこともあるという。こんなに鋭い棘でもラクダなどは平気で葉を食べている。目に棘がささらないかと、見ているほうがヒヤヒヤするくらいだ。

お花
海岸近くの干上がったワジで見つけたお花。なんて名前なのかわからない。背景にサラワト山脈が見える。強烈な直射日光のもとでは、お花のきれい色を写真におさめるのは困難だ。この植物の名前のわかる方は御連絡頂きたい。

アロエ
ABHAの森林から、車がやっと一台通れるような未舗装道路を、一気に2000メートルほど下ったところにアロエの群落があった。なんでも、観賞用あるいは薬用、食用として、世界中にでまわっているアロエの原種だそうだ。サイズは日本の観賞用のものよりも数倍大きくて肉厚である。赤い花が咲いていた。日本ではよくアロエの葉っぱをかじっていたし(別に胃が悪いわけではないが、あの独特の苦味が好きだった)、アロエ入りヨーグルトも好きだったので、この原種もかじってみたい衝動にかられたが、スイカでヒドイ目にあったのを思い出して、かろうじて思いとどまった。そうえいば、ここにはオリーブの原種もあった。

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