見て、聞いて V

   テクノフェア in 東京ビッグサイト
         
企業が提供する、新しい農業のやり方は!

 9/26〜9/28まで、東京・有明にある東京国際見本市会場で行われたベンチャープラザ in 関東2000秋、
特許流通フェア in 東京、国際新技術フェア2000、テクノロード山形2000などに行ってきました。
恥ずかしながら、私ユリカモメにはじめて乗ったんですけどみょうちきりんな乗り物ですねェ。 まるで遊園
地のモノレールですよ。 フジTVの社屋が右に左に是でもかと言うほど現れて、近未来的な建物の間を縫
う様に走っていくんですから。 都市博の名残なのかもしれませんが料金が高いのと、時間が掛かりすぎ
るのはどうにかなりませんでしょうかねぇ。 これを通勤に使う人はご愁傷様です。

  
   車窓から見た、フジTV社屋です。 立つ筈の建物が建ってないからでしょうか、目立つ事、目立つ事。

 さて、いよいよ会場に到着しました。 国際見本市会場前駅から歩いて5分ほど掛かりましたでしょうか、
如何にもといった建物が現れました。 東京にはこの手の建物がやたら多いような気がします。 ベンチャ
ープラザも昨年は確か有楽町の国際フォーラムで行われた筈ですし、幕張やその他、何箇所も展覧会場
を持つ建物があります。 東京ビッグサイトのイベントスケジュールを見ると一応日にちは埋まっている様
ですが、設備の稼働率は余り高くは無い様です。 そりゃそうですよ、これだけ競争相手が多くっちゃねぇ。

 入り口です。 入場料は無料、名刺を渡すと分厚い説明書の入っ
た封筒をくれました。 4ヶ所も回るとその数量の多さと重さに参っ
てしまいます。 会場の隅で、宅急便屋さんが仮店舗を開く訳です。
 ベンチャープラザに出展している企業は、その技術や製品に対し
て出資者や販売協力者等の募集を主な目的にしています。
プレゼンテーションが常時行われていましたが、余り活気がある様
には見えませんでした。 やはり不況の影響なんでしょうか。 大分
前に幕張で開かれたフォーラムでは、目をぎらぎらさせた企業の
担当者を多く見受けた様に記憶しているのですが…。
 ともあれ、農業関係の新技術を目指して、いざ見参、見参。

 これ、何だと思います? 実はこのプラスティックの器の中には、
栽培用の土と種子が入っており、ガーデニングの製品なんですよ。
潟Tイテック(http://www.sytec.co.jp/saitane/) が開発した物なん
ですが、生花の育成販売をしている農家の方にはチョットしたヒント
になるかもしれません。 都会生活上に必用な、スマートな販売方
法だと思います。 小さな植木鉢に変身するこの器をどう利用する
かが、ビジネスなんだと思います。 ただ、径の大きな器を作ろうと
すると金型だけでかなりの金額を必要とするとのことでした。
 生分解性プラスティックを利用した器もあり、用途に応じた器の
成形ができるのであればコスト次第では広範な利用方法を考える
ことができるかもしれませんね。

 次に関心を引いた物に、潟宴Wアント(http://www.radiant.co.jp) が開発した「RHS太陽熱土壌消毒
システム」があります。  (図解)

夏は、太陽熱と加熱パイプを利用して土壌の殺菌、消毒を行い、冬には放熱パイプを利用して地中暖房を
行う事でハウス栽培の農業を手助けするシステムです。(燃料費の節約にもなるそうです。)
仕組みその物は、至極簡単な様に思えるのですが、2005年に使用が禁止される臭化メチルの代替法と
して、又有機農業への利用など幅広い活用方法が考えられると思います。 ただ、10a当りの設備費が
配管の埋設費を別にして、230万円程掛かるのが農家にとってはネックと言えば言えるかもしれません。

更に、未来精工梶ihttp://www.mirai.ne.jp/~seiko/) が開発した再生紙マルチ直播シート製造装置という
のがありました。 再生紙を利用したマルチの製造機械なんですが、マルチの中に種籾をセットして直播
による水稲栽培を行うものです。 そうする事で、育苗や田植えが不要になり、紙マルチによる除草効果
で面倒な田の草取りをしなくても済む事になるんだそうです。 これも問題になるのは、機械の単価です。
一台当り、400万円〜500万円位になるそうです。 一農家が購入できる金額とは思えませんが、共同
購入や、地域での試験導入なら可能性があるかもしれません。

 ここに挙げたのは、ほんの数例に過ぎません。 他にも、雨水を貯水するシステムや、屋根に雑草を生
えさせ、Co2の削減を提案した会社など100社を超える企業がその成果を展示し、熱心に説明をして
おられました。 しかし、農業に関わりのあるものはそれほど多くはありませんでした。 環境や、福祉、
バイオ、IT関連のブースはかなりあった様に思いますが残念ながら農業に役立ちそうなベンチャーは
余り見かけなかったと言うのが総括です。 紹介した3社のURLを記載しておきましたので、ご興味の
ある方はそちらを御覧下さい。

 さて次に、特許流通フェア in 東京のスペースへやってきました。 ここでは、まさにIT関連花盛りの様相
を呈しておりました。 実は、当日はインターネット関連のベンチャーを立ち上げたY氏と同行したのですが
Y氏はまだ25歳、一見してとてもそれらしい人物には見えません。 ぼさぼさの頭に、くたびれた服(余り
人の事を言えた義理ではないのですが…)、ぼんやりとブースの説明書きに目をやる姿には早稲田の
理工を卒業して、ビジネス界に飛びこんできた若者だと気づく人など居りません。 迷惑そうに視線を合わ
せない様にする人さえ居たのです。 しかしながら、一度質問を始めると説明者の方が慌ててしまい、態度
が急変するのは愉快でした。 最後の方では、尊敬のまなざしで見つめているのには驚かされました。
一般にこう言ったフェアの説明者は熱心に入場者の気を引こうとする物なんですが、私の経験から言えば
特許や専門的な知識に関する展示の説明者はブースに来る人間を選別しているような節が感じられます。
私のようにピントの外れた事を聞きかねない人間と関わり合いになりたくないのは分かりますが、早く何処
かへ行けと言わんばかりの態度にはむっとする事もあったのです。 しかしながら、今回の特許流通フェア
では、それが余り感じられませんでした。 むしろ、来場者に対して難解な特許の説明やその利用価値等
を熱心に語りかける姿に好感を覚えました。 不況の影響がよい方向に出てきたのでしょうか?

 農業と特許、一見して無関係の様にも思えるでしょうが
実はそうでもないんですよ。 皆さんが何か有効な農法や
農業技術の開発に成功すれば、これは立派に特許として
認められるのは言うまでもありませんが、埋もれている
特許情報を現在の農業に役立てる事もできるのです。
 役立てると言っても、何を役立てれば言いのだろうと思う
方が多いでしょうが、逆転の発想で、困っている事を解決
する方法をここで探してみたらいかがですか?
 (社)農水産技術情報協会(http://www.afftis.or.jp/)
今後の農業運営にかかわるヒントを貰いました。 農業博
士である説明者の方も親切に対応していただき(国や公
共団体のブースでは初めての経験でした。)、HPを是非
見る様に薦められました。 私も同じことをお奨めしたいと
思います。 利用の仕方はHPを御覧になって御自分で
お考え下さい。 情報の質と量は充分に揃っておりますので…。

 朝8時過ぎに家を出て、会場までが約1時間半、開場と共に掛け込んでみたのですが有楽町の国際フォ
ーラムより広い所為かゆったりと見て回る事ができました。 同行のY氏が余りに熱心に見て回る為(彼が
興味を持つ出品は私には理解のできない物の方が多かったのですが)随分と時間が掛かってしまいまし
た。 ちなみに持ちかえった資料の量は広げると六畳の部屋一杯に広がってしまうほどのものでした。
はっきり言って、まだほとんど目を通しておりません。 当分は資料として眠って貰うつもりです。 疲れた!
                                                         ’00 10/1

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