支援地域の生活事情
民族は漢族と壮(チワン)族と呼ばれる小数民族で占められており、その特異な地形(桂林の山水画の景色)によって美しい自然に恵まれ、高温多湿の亜熱帯気候、農業が主な産業であり、稲、サツマイモ、サトウキビ、ライチなど多くの農作物、くだものなどが作られていますが、その特異な地形=『石灰岩からなるカルスト地形』であるという自然条件が、農業を制約し、交通が不便、水道や電気、教育施設など基本的インフラ整備のコストを押し上げ、教育の立ち遅れがさらに貧困につながるという悪条件を生み出しています。
支援対象となっている家庭は、国(中国)が定めた年収625元(日本円で約9,400円)以下の¨貧困ライン¨以下の生活をしている家庭ばかりで、別紙の資料のとおり、貧困ラインの生活に加え、さらに問題を抱えているケースがほとんどです。
 
 
¨貧困ライン¨の生活とは…

一日分の燃料を確保するために、毎日4時間かけて薪拾い、水汲みに何キロもの距離を何往復もする、もちろん農作業の手伝い、小さい子どもの面倒も見る…。貧しい農村では働き手である男性のほとんどが都市部へ出稼ぎに出てしまうため、女性、子ども、老人が人口の大部分を占め、女性、子どもが労働・生活の担い手となっています。また、農村部では男尊女卑の風潮も根強いため、女性の文盲率も高くなっています。農業を基本とした自給自足の生活でも、やはり現金は必要ですよね。電気代(電気がない家庭がほとんどですが)、作物の種子・肥料購入、養豚の資金(豚を1〜2頭持てるだけで生活はかなり楽になります。)、医療費(※[1])…。子どもに就学の機会を与えたと思ってはいても、教育費を捻出(※[2])できない現実があります。

 
※[1] 農村部では医療保険制度が確立していないため、医療費は全額自己負担。¨診察もまず、お金を払ってから。お金がなければ門前払い¨との現状です。また、農村の医療施設は簡素な設備のみで、病気、けがの時には街まで出かけて診療を受けなければならず、その現状が更に医療費負担を大きくしています。
※[2] 中国では日本と同じ6年間の小学校と(進学時年齢も同じ)3年間の中学校が義務教育で、学校運営費、学費は国が負担していますが、教科書代、教育施設費など名目で学期ごとに保護者が収めなければならないお金が必要となっています。
 
 
 

©2006 中国児童教育援助協会 All Rights Reserved