| 施設担当の 最近デジカメや、充電式工具類で使われている充電式電池において、「メモリー効果」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。みなさんの中にも、仕事や日曜大工で充電式工具を使われている方もおられると思いますし、デジカメなどでは乾電池は不経済ですから、やはり充電式電池を使うことが多いことと思います。それだけに、その充電方法には関心が高いのではないでしょうか。しかし、これには誤解も多いようです。 うわさ : 充電式電池は使い切らずに充電すると早く寿命になる。 ズバリ、それはウソです。でも、電池を使い切らないうちに繰り返し充電すると、通常より放電電圧が低下することは、事実です。これを一般にメモリー効果と理解されています。 メモリー効果とは? メモリー効果といっても、学術的に明確に定義された「術語」ではありません。対象となる電池は、比較的古くから充電式電池として定着しているニッカド電池(Ni-Cd)と、最近高容量で急速に普及しつつあるニッケル水素電池(Ni-MH)です。前述のように、電池を使い切らないうちに充電を繰り返すと、再充電したときの容量付近で放電電圧(機器駆動電圧)が一時的に低下する現象です。(再充電容量付近でくびれたように電圧が低下する、例えば残容量60%でいつも充電していたとすると、満充電から40%使用した点で一時電圧が低下する。)電池の容量自体が小さくなるわけではありません。原理には諸説があるのですが、このように、一般的に理解された現象のことです。 では何が問題なのか? 前述のように、メモリー効果といっても、容量そのものが低下するわけではないので、本来は使い勝手に影響ないはずなのです。しかし、使用する機器によっては、機器使用可能時間が大幅に低下することがあります。実は電圧が下がるのが問題で、一部のデジタル機器のように、電池電圧が一定以下になると、自動的にシャットダウン(機器の停止)する機能を持った機器では、前述のような一時的な電圧の低下で、「電池容量なし」と判断してしまい、実際の容量を大幅に残して機器が停止してしまうことがあるのです。 しかし、このことを十分考慮して設計された機器ではメモリー効果の影響は出ませんし、あるいは懐中電灯のようにそもそもシビアな電圧管理をしない機器では影響ありません。 メモリー効果を「直す」には 一度電池を放電終止近くまで放電させると、メモリー効果が解消します。一部、メモリー効果の影響が考えられる機器では、専用充電器に「電池リフレッシュ機能」が用意されていることがあるので、その場合はそれを使用してください。あるいは、デジカメの一部では、「電池放電機能」が付いたものがあります。そういった機能がないときには、一度電池を使い切るのがいいのですが、これも極端に、完全に電圧がなくなるまで放電してしまうと、過放電になってしまいかえって電池の寿命が縮まります。車のバッテリーを上げてしまうと、充電すれば使えますが、次回のバッテリー交換が早まるのと同じことです。懐中電灯でいえば、電球が見た目暗くなったのがわかる程度で放電をやめて充電すればOKです。完全に消えるまで放電してしまう、かえって電池を痛めます。放電器を使う場合も、この点を配慮した製品を使用すればいいのですが、単に抵抗で消費させるだけの機器はおすすめできません。また、必要以上の電池リフレッシュはかえって電池寿命を縮めることも、前述の充電器の説明書にも書かれています。 ごみの減量にも一役買う充電式電池。レジャーや仕事で、存分に活用してください! 戻る |