| 亜鉛華結晶釉(亜鉛結晶釉)の陶器を制作する長尾重美のホームページへようこそ! 眉山の麓で、毎日、キラキラ光る結晶釉のうつわを焼いています。 |
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徳島県徳島市、眉山の麓で結晶釉の器を作っています。 1000度を超える窯の中で生まれる結晶の不思議な世界。
是非、手に取ってご覧いただきたいものです。 まずは、ネットでゆっくりとお楽しみください。
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〜最新作のご紹介〜 |
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ブルーのシリーズから小鉢3点セットのご紹介です!
食卓で薬味入れに、デスク周りで小物入れに、アイデア次第でいろいろに使えそうです♪ |
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2012.5.14更新 結晶釉青小鉢3点セット
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まずは、釉薬のお話から…
釉薬は、「ゆうやく」と言ったり「うわぐすり」と言ったりしますが、陶器の表面を覆っているツルツルしたガラス質の部分です。
陶器はたいてい、形を作って乾燥させたら、800度前後で素焼きをして、表面にどろどろとした釉薬をつけて1200〜1300度ぐらいで本焼きをします。この本焼きで、釉薬が融けて、あのガラス質の部分ができるわけです。
本焼きの途中で釉薬の中の成分が大きな結晶になる釉薬のことを、結晶釉といいます。その代表選手みたいなのが、私が使っている亜鉛華結晶釉です。
亜鉛華というのは酸化亜鉛の別名で、亜鉛華結晶釉の場合、釉薬の約25%が酸化亜鉛です。これは、普通ではありえないくらい多い分量なんです。そして、その多い酸化亜鉛が、本焼きの途中で結晶になって、あのキラキラとした模様になります。
そう言うと、とても簡単そうですが、実は、キラキラした結晶に育てるためには、色々な仕掛けが必要です。そこで、結晶に魅せられてしまった陶芸家たちが、あの手この手を使って、結晶を育てているというわけです。一応、私もそのうちの一人。
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結晶を育てる仕掛けの一つは、焼成方法です。
多くの陶器は、目的の最高温度まで上げると、そこから自然冷却に入りますが、結晶釉の場合は、最高温度から約100度下げたところで、数時間ねらしの時間を作ります。私の場合は、約3時間半。最高温度で十分に解けた釉薬が、このねらしの間に結晶を作っていくわけです。
ねらしの時間も、最高温度も、おそらく、陶芸家によって皆まちまち・・・のはず。私は、最高温度までに、900度で一度ねらしたりもしています。最高温度を何度にするか、何度で何分ねらすか、自分の求める結晶になるまで、ただひたすら実験あるのみ。
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少々専門的な話をすると、釉薬の調合にも仕掛けがあります。
釉薬の調合をする場合にゼーゲル式という計算式があります。ゼーゲルさんという人が編み出したからゼーゲル式といいます。
簡単にいえば、
釉薬に使う原料の成分から、どの成分が何モル入っているかを計算して、それぞれのモル比をもとに、その釉薬がどういう雰囲気になるかを調べられるものです。
例えば、最近、私が使っている結晶釉なら、
酸化アルミニウムとケイ酸が、他の成分トータル1モルに対して、0.17:1.5ぐらいになって、酸化亜鉛は0.6前後になるように調整しています。
といっても、実際に調合する原料は、珪石とか長石とかなので、その中にどれくらいの比率でそれぞれの成分が混ざっているかは、産地によって違うし、さらには、同じメーカーから仕入れても、時期によって微妙に違うはず。ですから、計算は、あくまでも目安でしかないのですが、ただやみくもに調合を変えるよりは、ずっと成功率が高くなることは確かです。
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しかし、ある程度安定したパターンが見つかると、今度は、「他にもあるかも?」と思ったり、「もっと違う結晶も…」と思ったり。いや〜、人間って欲張りです。
でも、結晶釉にはそれだけの魅力があります。作っていても、使っていても・・・。
作り手としては、人間の手の届かないところで、最後の仕上げがされることが、大きな魅力かもしれません。それを、どこまで自分の手でコントロールできるか。1000度を超える窯の中は、自分は手出しできないし、見ることすらできない世界。でも、そこで起こることを操作する。いわば、偶然ではない偶然を作るのです。
使い手として、最初に感動したのは、水につけた時。結晶のキラキラは、水につけると空気中とは違う輝きを放ちます。見る角度や光の具合でも、様々な表情を見せます。
結晶釉を使っている陶芸家は、日本ではそれほど多くないので、お店でも、あまり見かけないかもしれません。でも、この結晶のファンの一人として、この美しい輝きを、是非、多くの方に知っていただきたいと思っています。
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