1997年12月27日

出発
 


この日は、朝からお風呂に入ったりメールを書いたり、夕方までゆったり過ごしました。いつも、仕事が終わったらその足で空港へ、という私には、余裕のある出発となりました。
 4時過ぎ、セレスに食餌をやります。普段は夜7時が食餌時間なのですが、フライトの途中ではトイレにいけないことを考慮すると、それでは遅いのです。 
5時半、自宅発。日暮里より京成のイブニングライナーで成田空港へ。
 7時半頃成田空港到着。まずは動物検疫所へ向かいます。
 検疫所では、1年前から1カ月前までに打った狂犬病の予防接種済み証明書を提示し、日本語と英語併記の輸出証明書を作成してもらうのです。(実際は、以前作った物を予め殆ど移し書きしてくれていました。) 
それと、ここで忘れてはならないのは、セレスにトイレをさせることです。部屋に新聞紙を拡げてもらい、「ワンツー、ワンツー」とかけ声をかけながら、その上をぐるぐる歩かせると、セレスはワン(おしっこ)もツー(うんち)も、思惑どおりしっかりやってくれました。これで、パリまでの13時間の長旅も、トイレ無しで大丈夫です。
 AFのチェックインカウンターに行き、係員に、宅配便で昨日送っておいた荷物を、一緒に取りに行ってもらいます。中には、私の衣類・雑貨・点字のガイドブックなどの他に、セレスの餌・洋服(セレス自信が汚れるのを防ぐ為と、レストランなどで周囲の人に不快感を与えない為、いつも洋服を着せているのです)敷、物・ブラシなども入っています。
 そして、パスポートとチケットを提示し、チェックインが完了しました。
  
  
成田からパリ


さあ、いよいよ出発です。セレスは、以前はもう日暮里からスカイライナーに乗った頃から、ちょっと興奮し、私にしか聞こえないような非常に高い周波数の声できゅーんきゅーんと泣いていましたが、今回はずっと落ち着いているようです。と思ったら・・・、やはりチェックインが済みゲートへと向かう頃、なんとも情けない声で2度きゅーんきゅーんと泣いて、旅への不安を訴えたのでした。
 ゲート近くのソファーで登場の時を待っていると、盲導犬が珍しいらしく、いろいろ話しかけられます。その中に、最初英語でセレスの落ちつきぶりをたっぷり褒め、スペインへ行くというと、今度はスペイン語で話し出したカップルがありました。彼等が去った後、近くにいた人が、今行った人たちはパイロットとフライトアテンダントだと教えてくれました。
 この時期は機内も非常に混んでいます。空いている時期なら、2つか3つの座席をもらえ、セレスも私ものびのびできるのですが、今日はそうはいかないでしょう。セレスの居場所を思うと、ちょっぴり心配でした。
 いよいよ搭乗。機内まで誘導してくれた係員が、今日は非常に込んでいるのでアップグレードしましたから、ごゆっくりお過ごし下さいというではありませんか。密かに期待していた私は、大感激でした。
 座席は広く、椅子の背も足の方(なんというのでしたっけ?)も電動で動きます。それに、隣の席との間の肘掛けの部分には、液晶のテレビが入っていて、それを取り出し、ビデオを見ることができるのです。
 フライトアテンダントの接客態度も非常に良いし、機内食は、メインディッシュは4種類からチョイスできたり、デザートも沢山の中から選べます。
 セレスは何も食べることができませんが、着陸の3時間ほど前から、お水を少しやりました。
 セレスはすっかり落ち着いて、私の足元でおとなしく寝ています。私も、パリまでの13時間、ほんとにゆったりと過ごすことができました。 


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