1月1日 

ウベダでの元旦


元旦

 


朝、ゆっくり起きて、ホテルのレストランで朝食を取り部屋に戻ります。
 部屋に戻る時、パティオから階段に通じるドアを捜させようと「ドア」と命令し、セレスが自信ありげに私を誘導して行ったドアを開くと、そこは事務所で、何人かのホテルの従業員がくつろいでいるところでした。この、パティオからのドア捜しには、最後まで苦労したのでした。
 もう雨はすっかり上がっていましたが、元旦の朝から町を歩くのも気が進まず、午前中は部屋で過ごしました。
 昼食もホテルのレストランで。旅行中はどうしても野菜不足になるので、補給したいと思ってオーダーしたサラダは豪華で、いろいろな野菜がたっぷり。ところが、内側にふんわりブルーチーズがかかっています。このチーズは、固形なら何とか食べられるのですが、メルティーはどうしても食べられません。残念でしたがチーズの付いていない周りの部分だけ食べました。
 夕方、散歩に出る事にしました。 昨夜人が集まった広場へ行ってみようと、ホテルを出る時よく道を聞いて出発です。石畳の狭い道が続きます。セレスは外を歩くのがうれしいらしく、ご機嫌です。やはり町は静かでしたが、何人かに道を聞き、10分ほどでその広場に着きました。
 そこは思ったより狭い広場で、周囲を車が走っていて、あまり落ちつける場所ではありませんでした。
 近くのバルでちょっと休憩します。「昨日は人が沢山出ていましたか?」と訊ねると、ウェーターは、「うん、にぎやかだったよ!」と応えます。
 テレビから流れている、アコースティックな演奏と歌声がとてもすてきだったので、隣に座っていた人にグループ名を聞いたりして、ちょっとおしゃべりしました。
 帰りに道を尋ねたら、スペイン人の、夫婦とお婆さんの三人連れが、私達も同じ方向だからと一緒に歩いてくれました。
 ご主人は私をエスコートしながら、「ここには古い修道院があるんだよ」「ここの建物が素晴らしいんだ」「この市役所広場は歴史ある建物に囲まれてとても美しいんだ」と、周囲の様子を説明してくれます。そして、私のカメラで、何枚か写真を撮ってもらいました。「ここで、私達の出会いの記念に、一緒に撮りましょう」と言ってくれたので、奥さんとお婆さんと三人の写真も1枚撮りました。セレスは、いつものように、カメラを向けられると姿勢を正し、ちゃんとポーズをとりました。

3人で撮った写真

 その三人連れは、パラドールまで送ってくれ、「またウベダを訪ねて下さいね。私達はこの町に住んでいますから」と暖かい挨拶をくれたのでした。
 ひと休みして、また夕食をとりに広場の方へ出かけ、先ほどとは別のバルの奥の食堂で食事を取りました。帰りには、サッカーをしていた子供達が、道を教えてくれました。
 こうして、元旦が終わりました。 




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