『いとおしくて抱きしめたい』

 ぼんやりと遠くを見つめため息をついている。唸り声も聞こえる。そっと涙をぬぐったり、夜遅くまで寝たくないのかな。憎まれ口も叩くたたく。

 その子は不器用な心でがんばっています。気持ちが真直ぐで一生懸命なのです。嘘はありません。

 まわりの人は理解できない。言葉で自分を表現する事が苦手な子。

 その子を黙って見ています。私が何か言わなくてもその子は知っている、きっと。そして今に強くなる。

 本当は優しいその子を、抱きしめたい、けれど我慢。自分で考え、自分で決めて欲しい。

 穏やかな顔をして微笑んでいる。知らん振りしている。でも内心居てもたっても居られない!。それは私の真実。

 でも、私に編集されている姿はその子にとっての真実とは限らない、だから。

 屁理屈を言うのも可愛いよ、かめへんかめへん。いっぱい泣いてあばれろあばれろ。

 『それから』

 外側から自分を見つめる事に気が付いた。そんな事を知らないままなら気楽でいいのに。自分勝手に自由気ままに生きて行けるのに。でもそれが大人への道なのかな。

 それなら私の方がよっぽど子供っぽいな。四十過ぎてもまだ自分が何者なのか分からない。でも、毎日が楽しいよ。

 どんどん成長するあなたを見ていると眩しいです。身震いするくらい、鳥肌が立つくらい。すばらしい。

 でもね、ちょっと適当でもいいんだよ。

 パキーン!と「何か」に気が付く時がある、それはいきなりにね。でも、もう少し時間がかかりそうですね。ゆっくり大人になれば良い、あわてなくてもいいよ。

 『ここに居る』

 私がソファに座ってテレビを見ている。ふと気付くと横にいる。漫才を見て同じに笑う。

 珍しく学校の話しを始める彼。「そんな事があったんや、そんなん腹が立つなぁ。」「あんたは何て言うたん?そんでええのん?ふ〜ん。」

 時々テレビも見て笑う。ぽっちゃりした手を握ると温かい。「なんかあんたのにおいがするなぁ。」「くさい?」「そんな事ない、幸せなにおいや。」